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第51話 飛び出す悪霊

しばらく回想が続きましたが、今回から本編へ戻ります。

次の話は三日後です。


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:お仕置き編スタート!


----------------------------------


~七人のヒロインや庄平達家族達が天国へと昇る1時間ほど前~


―ゲーム世界。航空自衛隊基地―



ジッ――――――。ジジジッ―――。



「<ゲームの支配権の殆どを手に入れた。これより計画の最終段階を実行に移す>」



 何処からともなく、基地内にそう声が響いた。



「了解。受け入れ態勢整いました。計画の実行をお願いいたします」


 基地の司令官は無表情のまま、そう答えた。



ジッ――――――。ジジジッ―――。



 すると、地面が急に広がりを見せ、基地が広くなっていく。そして滑走路が2本から4本、8本、16本、32本と、次々と増えていく。



ジッ――――――。ジジジッ―――。




「<F-22ダウンロード完了。――――インストール完了。>」


「<F-35各種ダウンロード完了。――――インストール完了。>」


「<B-1ダウンロード完了。――――インストール完了。>」


「<B-2ダウンロード完了。――――インストール完了。>」


「<B-52Hダウンロード完了。――――インストール完了。>」


 男か女か分からないような声が空中に響き、滑走路には多くの航空機が出現し始める。


 そして、辺り一面航空機で埋め尽くされると、



「<人員配備完了。この基地には自衛隊員、50万人がインストールされました>」



 今度は人間が多く出現したのだ。



 そしてこのような流れは航空自衛隊の基地だけではなく、海上自衛隊、陸上自衛隊。そして警察にまで同じようなことが起こっていた。



 出現が一段落すると、自衛隊員達は動き出す。


 次々と車輌、機体、艦船に乗り込み、動かし始める。


 やがて、航空機は空を埋め尽くし、戦車や警察車輌は大地に蟻のように並び、艦隊は陸地が出来たと錯覚してしまうほど海を覆った。


「転送エリアA開設。続いて転送エリアB、転送エリアC開設」


 やがて、次々と現実世界へと続く転送エリアが開設される。


 この騒動は、世界の支配権の殆どを魔物『神命 成一』から奪取したことで、ついに榊家が動き出した結果だ。


 なりふり構わず、ゲーム世界が人間界の日本という設定を無視して、過剰な戦力を生み出していく。








 そして、庄平達が天国へと昇った後、






「<緊急事態発生! 緊急事態発生! 刑務所を包囲していた部隊からの連絡。『神命 成一』を含む悪霊達が一斉に逃げ出した! 至急対処されたし>」





 そうアナウンスが世界全域に流された。





----------------------------------


―神命 成一視点―



 再度、俺が気付いた時には刑務所の中だった。


「……くそっ」


 頭の中の情報が錯綜してやがる……。

 どうやら俺は学校でヘマをやらかしたようだ。


 あぁ、思い出してきたぞ。俺は誰だか知らねぇ奴に騙されてここへぶち込まれたんだ。


 畜生。あいつ……。確か名前は……。そう、尾野だ。尾野 駿とかいう奴だ。


 俺が作った術である、この世界を楽しめない変人を取り込み、心の底から理解してもらおうとした術を逆手に取られたんだった……。


 あの野郎……。よくも!






「久しぶりでありますねぇ……」


「よぉ、神命。よくも俺達を陥れてくれたなぁ」





 と、ここで俺のよく知る連中から声がかけられた。



「お前達も記憶が戻ったのか……」


 半田と羽間か。


 それと、遠巻きに怯えた表情の不良共が居る。


 何故か男女共に同じ広い檻に入れられていた。



「我輩達が死んだことは理解しているであります」


「ここが何処だか良くわからん。だが、生前の恨みを忘れたわけじゃねぇ」


「ふん。だったら?」


 コイツら、死んだことは理解しているが、正しく現状を理解しているわけでは無さそうだ。


「いい気になっているのも今の内であります!」


「テメェはここで終わりだ!」


 なら、この世界で誰が王者か教えてやらなければいけないな……。













「で? その『尾野 駿』って奴がこの世界を掻き乱した……と?」


「はい……で、あります」


「その通りです……」


 俺にボコボコにされた半田と羽間は素直にそう返事をした。


「まさかこの世界を嫌う不能野郎が、本当に世の中に存在するとは思わなかったぞ」


 そいつ、本当に男なのか?


 実は女だったなんてことはねえか?


 どっちにしろ、ただじゃおかねぇけどな。


「よし。じゃぁ、今後の対策会議を始めようか」


 と、不良共を含めてこの場に居る全員に伝えた。


 その場にいる者達は顔を見合わせて集まってきたのだ。












「スッキリした」


 俺はその後、この世界の事。そしてこれからの計画について牢屋の中の連中に話した。


 その際、不良女共は全員おいしくいただき、ついでに男共を含めて僅かに力を与えてやった。


 この世界を自由にできる権限をかなり取られたようだが、全てというわけではない。


 自分達を強化する位は力は残っている。


「これから俺達は脱出する。この滅茶苦茶な世界から脱出しなければ、俺達はいつまで経ってもあの死神の遊び道具にされるからな」


「逃げ切れるでありますか……?」


「お前の話では外は囲まれているらしいじゃないか!」


 牢屋の外には誰も居ない。


 それどころか、千里眼で確かめてみたが、この刑務所内には誰も居なかった。


 だが、周りには警察、そして自衛隊の姿がある。


 更に厄介なことに、2体ほど、警官の姿をした強力な個体がこの刑務所を見張っているようだ。


「今しかチャンスはないんだ。何故か開いているこの世界と外の世界との扉を発見した。一番近い場所は盛田の家だ。なぁに、大丈夫だ。お前達には俺の力を分け与えただろう?」


「そうは言ってもでありますな……」


 安心しろ。


 ちゃぁんと俺だけは逃げられるように考えている。


「羽間。お前は俺が召喚したバイクを使え」


 ゲーム設定が生きているようで、俺が使用できるアイテムとしてバイクを一台召喚できた。


「ちょっと待て。俺はバイクになんて乗れないぞ!?」


「安心しろ。俺がさっき与えた力の中に、バイクに関しての知識も入れておいた。そいつは特別製で、ちょっとやそっとじゃ壊れねぇ」


「なにを……あっ、本当だ。バイクの乗り方が分かる……。すごい、こんな機能もあるのか……」


 羽間は囮だ。


 フルフェイスのメットを被せておけば、背丈が一緒の羽間と俺とは見分けが付かない。


 あの厄介そうな警官二人を引き付けてくれればそれでいい。


「半田。お前は地面を掘って脱出しろ。5km程刑務所から離れたら地面から飛び出てゲーム世界から脱出しろ」


「人外的な行為でありますな……」


 コイツも囮だ。


 精々時間を稼いでくれよ?


「お、俺達は?」


 不良男子達は心配そうにしているが、


「お前達は俺と一緒に行動だ。いいな?」


 と、言い聞かせる。


 安心しろ。お前達は囮じゃない。


 俺を守る為の肉壁になるんだよ。










 こうして作戦は開始され、同時にこの刑務所も攻撃されることになった。


 正直ゲーム世界だからといって自衛隊の火力をぶつけてくるとか頭がおかしいんじゃないかと思う。


 ふん、まぁいい。奴等の攻撃が通用しないように、俺は自分に術をかけよう。



「ぎやぁあああああ!!!」


「助けてえぇぇえええ!!」



 攻撃の影響で、崩れてきた建物の下敷きになる不良達。


「神命さん! 俺達を助けてくれるんじゃなかった――――ぎょぴっ」


 うるさい奴だ……。


 しぶとく生き残った不良男子がすがり付いてきたので、頭を踏み潰してやった。


 肉壁にもならない役立たず共め……。


 もう直ぐ術が発動するんだ。邪魔をしないで欲しいな。


 俺は体の周りに無色透明な盾を張りながら術の発動を待った。



 通常の状態で街へ出たら、確実にあの死神の手先になったこの世界のNPC共に捕まり、身動きが取れなくなる。


 ならば、俺は捕まらないほど大きな存在となり、自衛隊の攻撃に晒されても回復できるだけの能力を得ればいい。


 問題ない。


 俺の体は数百億以上の魂から出来ており、俺はこの世界では神にも等しいのだからな。



「うははははははははは!」



 体が膨張して行くのを感じる。


 残念ながら膨張に合わせて俺を守っていたシールドは消えてしまったが、それを補うことが出来る回復能力があるから問題は無い。


 やがて、刑務所の地下から突き破り外へと出た俺。


「あぁ~~。これがシャバの空気か……」


 思った以上に埃っぽいな。



「ん?」



 飛び出した体で周囲を探知してみると、そこには俺をここまで追い詰めた尾野 駿がこの世界にまだ居ることがわかった。



「ぐはははははははははは! 殺してやる。殺してやるぅぅぅううううう!!!」



 俺はこの世界からの出口へと向かう尾野を殺すことを決意し、まだ動かし慣れない体で全速力で門へと向かった。


 途中、自衛隊が一斉に戦車やヘリコプターで攻撃してきたが、その程度の数では俺には全く効きはしない。


 一秒間に魂が数百ほど削れて言っているが、全く気にならない程度だ。


 さぁ、死神。そして尾野 駿。


 お前達は何処までこの俺に抵抗できるかな?






 俺は必ずこの世界の外に出てやる。





 そして、現実世界に戻ったら人間……いや、生き物全てを男女関係なく犯して孕ませてやろう!






 この神となった神命 成一様が世界を塗り替えてやるのだ!!!!






----------------------------------




琴音:「はい、ということで今回もやってきました特別解説役の琴音です」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:雀の形をした式神、ちゅん太です。


琴音:「では今回の解説に参りましょう」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:よろしくお願いします。


琴音:「今回はこのゲームのジャンルについて説明をしようと思います」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:ジャンルですか? 確か18禁の鬼畜系ですよね?


琴音:「その通りですが、更に詳しく分類すると、暴力、NTR、グロ等です」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:そういえばそうでしたねー。……あれ? 暴力、グロはありますけどNTR要素ってどこです?


琴音:「はい。これは尾野駿さんも第一話で語っていましたが、神命成一はバイクを乗り回してヒロイン以外の女性たちも襲っていました。実はそこにNTR要素があったのです」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:と、言いますと?


琴音:「え~と、資料によりますと、町を歩いていたカップルや夫婦を見つけてはゲリラ的に襲い、行為を暴力によって動けなくした彼氏や夫に見せつけていました。

 当然、神命は早々に刑務所暮らしになったので、このような悲劇は起きていません。

 ちなみに、メインヒロイン達はゲーム世界では誰とも付き合っていないので、NTRにはなりません。

 まぁ、ヒロイン達に思いを寄せる悪党共が神命にヒロイン達を取られてどう思うかというのもありますが」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:鬼畜……。 というか、作中でその事を語らないと、あらすじ詐欺になってしまうのでは……?


琴音:「作者は重要な所省略しないでほしいですね。ここでの解説でご容赦いただきたいと思います。

後、三田川麗子さんを虐めていた不良娘達も神命により襲われています」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:全くです。今回、読者様からのご指摘があって書いてないことに気付いたなんて……。


琴音:「というわけで、今日の解説はここまで。皆さんまたね~」


ちゅん太:「ちゅんちゅん!」(訳:またねー!


※2019/08/02 19:26 後書き追加

※2019/08/03 00:20 後書き三田川麗子を虐めていた不良娘達の件追加

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