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鬼姫の曼珠沙華  作者: 紫木 千
第二章 『竜宮編』
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【第二章】兄

「……」


 美月は妙な夢から目を覚まし、体を起こした。誰かにおぶわれていたような気がする、優しくて大好きだった誰かに。今でもその温かさを覚えている。

 時計見てみれば短い針は5時を指していて、早起きをし過ぎてしまったようだと美月は溜息をつく。再び布団に潜っても、一度開いてしまった瞼ははなかなか落ちてくれない。諦めてベッドから抜け出し、ふと傍を見ると身を寄せ合って静かに眠っている小桜と小雪がいた。

 外見はまだあどけなくとも自分よりもうんと年上である二人の小鬼の頭を撫でてポツリと呟く。


「今日は、なんだかあたたかい……」


 今まで吹き荒れていた吹雪は嘘のように止んでいる。元凶であった雪女は前世の母と共に息絶えた。自分とそっくりな容姿を持つ母の柔らかな微笑みを思い出し、ぐっと唇を噛んで涙を堪える。

 悲しみを振り払うように頭を振って、小桜と小雪を起こさないようにそっとリビングへと向かう。テレビをつければ、原因不明の異常気象について専門家たちが画面の向こうで語っていた。


「今日は学校行かないと……」


 さすがに休みすぎて勉強に追いつけなくなるのも困る。身支度を整えて、袖を捲りながら台所に向かい、味噌汁を作る準備に取り掛かっていると寝室から静かな足音が聞こえてくる。


「姫様ったら……」

「あら、おはよう」

「おはようございます。もう……お料理なら私たちに任せれば良いのに」


 不満そうに呟く小桜に苦笑し、美月は野菜を切り始める。


「じゃあ、野菜切ってくれる?」

「かしこまりました」


 小桜は丁寧に手を洗うと喜んで包丁を受け取る。小雪は美月から受け取った皿を並べていく。


「二人の作った料理は絶品なのよね」

「忍は潜入や、変装、情報収集もこなさなければなりません。そのためには、色んなことができないと駄目なんです」


 小桜は真面目な顔でそう答えると、切り終えた野菜を優しく鍋に流しこんでいく。

 忍。これは人間だけだと思っていたが、どうやら鬼もそういう職業が在るらしい。


「小桜と小雪ってなんで忍になったの?」

「私達は鬼と人間の混血なので、妖力が他の鬼と比べて乏しいんです。ですので、忍となって体力や筋力を鍛えようと思って」

「誰かに教わったの?」

「師走様のご友人です。鬼神ではありませんが」


 小桜は答えながら苦笑した。

 師走、超有能説。鬼神の中でも最も長く生きてきた師走に世話になった鬼は多くいる。美月もその中の一人なのだが、師走がいなかったら鬼神はまとめられないだろう。


「姫様ー、お味噌を」

「あ、はーい」


 冷蔵庫から味噌を取り出し溶かしながら、今朝見た夢を思い出す。そういえば、母も消滅する寸前に兄の存在を教えてくれた。まだ前世の記憶も曖昧なので家族関係についてまだ分からない点があくつかある。

 母のことはよく思い出せたが、未だに鬼神の頭領である父の顔は思い出せない。兄がいたなんて全く知らなかった。そもそも兄弟は一人だけだろうか。

 うんうんと考え込んでいると小桜が心配そうに顔を覗き込んでくる。この際、死の直前まで共に戦っていた双子に聞いてみればいいかもしれない。


「小桜」

「なんですか、姫様」

「文月姫って、兄弟いるの?」

「え……?」


 きょとんとした顔で小桜は美月を見上げる。小雪も首を傾げる。


「兄妹………ですか?」

「母上が確かに言ってた。私、あんまり覚えていないんだけど、"兄様,,って口にすると懐かしい気分になるんだよね」


 確信しきった言葉に小桜たちも動揺する。

 文月姫の兄。小桜と小雪が文月姫の屋敷で雇われた際にはそんな存在はいなかった。それにそんな話さえも聞いたことがない。

 でも、姫が言うのなら本当にいるのかもしれないと小桜と小雪は互いに顔を見合せ頷いた。


「それなら、姫様が学校へ行っている間、師走様にお聞きいたしましょうか?」

「本当?」

「はい、お任せください」


 師走なら絶対に知っているはずだ。文月の兄ということは、頭領一家の一人、鬼神を引っ張る存在である。頭領、睦月に付き従っていた師走が知らないわけが無い。

 色々と湧いてきた問題も案外早く解決しそうなので、安堵した美月は双子に礼を言った。

 


 美月が学校へ行っている間、小桜と小雪は今朝頼まれた通りに師走をたずねて月火神社へと向かった。田舎町の足場の悪い山道を、慣れたように物音立てずに歩いていく。忍となった日から厳しい指導を受け、今では音を立てずに慎重に行動するのが癖となっている。

 半分人の血が混じっていると強さといい妖力といい、どうしても他の妖には劣ってしまう。人間であった母を責めるつもりはないが、半妖怪として今までたくさん苦労をしてきたのだ。そんな小桜と小雪を気にかけた師走が、とある忍びを紹介してくれた。小さな里の出だが忍びとしての才能は申し分のない男だ。小桜と小雪に技を伝授し、戦というものを教えてくれた。

 互いに軽口を言い合うくらいには親しくなっていったが、双子が封印されてからは一度も会っていない。師匠は元気だろうか。

 あともう少しで神社に辿り着く。師走に会ったら文月姫の兄の件と、ついでに忍びの師匠についても聞いてみよう。

 ふと、小桜と小雪の足がピタリと止まる。


「…………」


 双子は目を合わせると一瞬にして消えた。その場から一瞬にして走り去ったのだ。

 自然に囲まれた田舎町には隠れる場所がいくらでもある。木を飛び移りながら移動する二人の後を、誰かが追ってくる。さっきからずっと気配がしていた。もしかするとわざと気配を悟らせていたのかもしれない。

 殺気は感じないので恐らく戦闘になることは無いだろう。しかし、何のために双子を尾行していたのか。


「しつこい!」


 痺れを切らした小桜が投げた手裏剣は弾き飛ばされる。相手は的確におってくる上に攻撃はあっさりとかわしてくる、相当な実力者であることが伺える。

 無駄な戦闘をするわけにはいかない、小桜は攻撃が当たらなかったことに顔を顰めると小雪を連れて、全速力で走って一気に距離をあける。死ぬ気で走って生い茂る草むらに静かに潜り込み、息を殺す。植物と同化し、鳴り響く心臓の音さえも打ち消してその場を凌ぐ。

 しばらくすると気配が消えた。それでも警戒を解かずにひっそりと息を潜め、辺りを見回す。

 小雪。小桜は小さく細い声で弟の名を呼んだ。小雪が指先を口元に持っていってふっと冷たい息を吐くと、冷えた白い空気が山に広がり、木々がざわざわと騒ぐ。しかし突然吹いた風に唯一反応したのは山に住む小動物だけであった。





「なんだ、逃したのか」


 辺り一面緑の生い茂る林の中。枝の上にふらつくことなくまっすぐと立ち、辺りを見回す赤紫色の忍の隣に、黒尽くめの忍が着地する。


「すばしっこい小鬼」

「すげーだろあいつら」


 くノ一は目をスッと細め、不機嫌そうに隣の黒い忍に目を移す。


「あたしの足が遅いとでも言いたいの」

「そうは言ってない」


 黒い忍は苦笑すると、双子が消えたと思われる方角を見つめ頭を掻く。


「しかし、主のご命令は絶対だからな。文月姫様の居所だけでも掴めれば…」

「生まれ変わりなら、お姿も変わられていらっしゃるのでは?」

「聞いた話、前世とお姿は然程変わっていないらしい」

「なら早く見つけるよ」


 くノ一は男が止めるのも聞かずにさっさと木を飛び降りる。男はやれやれと苦笑し、くノ一の後を追って同じように軽やかに木から飛び降りた。


………………………………


 月火神社の中に滑り込み、奥で箒を手にする巫女、弥生を見つけ安堵する。


「あ、小桜〜小雪〜!」


 二人を見つけ、満面の笑みで駆け寄る弥生に微笑み返しお辞儀をする。弥生の腕には大量の木の葉が抱えられている。


「師走様なら、中で一休みしてもらってるよ」


 弥生は神社の奥にある、師走たちの住まいを指差す。


「ありがとうございます、弥生様。……あの、この辺りで変わったことは……?」

「え、特にないと思うけど…どうして?」

「いえ、少し気になりまして。ではお邪魔しますね」

「う、うん、わかった」


 弥生は不思議そうに首を傾げながらも、特に追求せずに双子を中に通した。


 

 突然訪ねてきた双子を師走は快く迎え入れてくれた。

 師走の向かい側に座り、双子は真剣な目つきで話を切り出す。


「姫様に頼まれて参りました。お聞きしたいことがございます」

「なんでしょう」

「姫様の、兄上様をご存知ですか?」


 小桜の言葉に師走は目を見開く。この反応は、当たりだったかもしれない。湯呑みをちゃぶ台に置いて師走は落ち着いた口調で話し出す。


「姫様が、そうおっしゃったのですか?」

「はい。姫様ご自身の口で」


 小桜が頷くと師走は目を閉じた。そして、重々しく口を開いた。


「いらっしゃいますよ、睦月様のご長男様。鬼神です」


 やはり、文月姫の兄は存在していたようだ。そうなると、いくつか疑問が湧あてくる。長男ならば、なぜ次期頭領に選ばれなかったのか。なぜ存在が伏せられていたのか。

 双子の疑問を察したらしく、師走は丁寧に教えてくれた。


「水無月様です。お生まれになったときから体が弱く、病にかかってからは、竜宮で過ごされています」

「竜宮?」

「妖かしたちの都のひとつ。睦月様が治められていらっしゃる都のひとつです」


 竜宮。水の都と呼ばれるほど水が豊かで四季の全てを詰め込んだように多くの花々が咲き誇る、美しく華やかな場所。水を司る水無月を当主にすることで都はより強化される。加えて体の弱い水無月が過ごすのに最も適した場所であるため、住居の移動は赤子の時から決まっていたらしい。

 ついでに兄の存在を伏せていた理由を聞いてみると、師走は姫様がご自分で思い出さなければ意味が無いのですと、答えた。文月姫は後々、鬼神一族にとって最も重要な存在になるのだから、今よりももっと強くならなければならないのだと。


「姫様の生まれ変わりのことをお伝えすれば、きっとお喜びになるでしょうね。水無月様は姫様のことを溺愛していらっしゃいましたから。姫様も兄上様に会えば全てを思い出しますよ、とても懐いていましたし」


 師走はそう言って茶を啜る。あんなに素晴らしい方なのだから溺愛する気持ちも分かるなと双子は納得する。

 しかし、双子の記憶の中の文月姫は、女にしては厳しく寡黙な性格の持ち主で常に落ち着いた対応を取っていた。そんな姫が兄に懐いて甘えている姿なんて想像も出来ない。

 すると師走が教えてくれた。兄が屋敷を去る前はお転婆で愛くるしいお姫様だったと。兄のことを思い、自ら頭領になることを申し出てから感情を抑えるようになったのだ。それほど兄を慕っていたことが分かる。

 姫はたくさん辛い目にあってきたのだから、自分たちが守らなければというような考えに至ってしまう過保護な双子。さっきまで自分たちを追ってきていた謎の気配が、実は姫様を狙っていたとしたら、許せぬ。

 小桜は更に真剣な目でもう一つ話をする。


「師走様、実は先程…」



………………………………………………


 


「夏海ったら……久しぶりに学校に来たのに風邪だなんて……」


 親友の不在に文句を垂れながら、小桜の手作り弁当を頬張る美月の隣で、優は購買で買ったパンを一口かじって溜息をつく。


「まだ言ってんの」


 眉間に皺を寄せて呆れたように返すと美月は肩をすくめた。

 二人が昼食を取っている場所は学校の屋上である。大昔、前世の二人が出会った丘があった場所。二人のどちらかが切り出した訳でもなく、自然に屋上へと足を運んだのである。


「鈴………」


 優の呟きに美月は首を傾げる。


「鈴、俺のせいで失くしたんだから、今度謝罪として同じものを渡す」

「気にしなくていいのに」


 美月は微笑み、首を振る。その優しげは声に優は納得できずに眉間に皺を寄せるが、これ以上は何も言わなかった。

 銀色の手摺の向こうには静かな田舎町の風景が広がっている。畑や木、小さな家がポツポツと見える、ド田舎だ。都会のような騒々しさもなく、会話が止めばすぐに静寂に包まれる。

 ふと、トンと腕を肘で小突かれ視線を向けると、美月が可笑しそうに笑っている。ガキかよと呟いて無視すると、しょんぼりとされるので困ったものだ。

 そんなとき、優の頬を冷たい風が撫でる。


「誰だ」


 手摺の上に立つ、異様な雰囲気を漂わせる謎の忍びがいた。黒と赤紫の忍装束を纏う二人の忍びは顔を覆っていて正体が分からないが、気配は明らかに人間のものではない。これは夕霧だからこそ分かることだ。


「霧の部族の頭領までも生まれ変わっているとは…」


 優の正体が夕霧であると瞬時に分かったらしい男の方が、感慨深そうに言った。狙いは美月だ。優は美月を背に庇い、二人の忍びを見つめ、低い声で問う。


「俺を知っているのか」

わたしたちのかつての天敵を知らないわけがないでしょう。そんなことより、お前の後ろにいらっしゃるお方にお話があるの」


 美月の手を掴む優の手に力がこもる。


「私に、何の用?」


 なるべく焦っていることを悟られぬように、慎重に聞くと、赤紫色の忍びが先ほどとは打って変わって柔らかな声で答えた。


「どうか怖がらないで姫様。あたしたちは、あなたの兄上様からの命で竜宮より参りました」

「兄、様………?」


 当然、美月に―――文月姫に兄がいるなど初耳である優は目を見開き、美月を見つめる。

 美月は確信した、兄は本当に存在しているのだ。悩んでいたものがそこで一気に解消され、安堵する。


「そう………やっぱりいるのね、兄様…」


 顔が思い出せない。それでも、あのあたたかい手のぬくもりや優しさを忘れていなかった。少しずつだけど、最愛の兄との思い出が蘇ってくる。

 美月が安心したような笑みを浮かべると、二人の忍は美月に告げた。


「明日の夜、竜宮へご案内致します。他の鬼族の方々も」

「他の皆も連れてきて良いのね?」


 くノ一は頷き「それと…」と付け加える。


「もしも、将来を約束された方がいるのなら、連れてくるように、と」

「将…来……? それは、随分と大袈裟ね」


 苦笑する美月は隣からの視線に気づき、横を向く。優にじっとりと見つめられているので首を傾げる。


「何?」

「………」


 問いかけても答えない優を見つめながらもう一度首を傾げる。

 美月と優のやりとりを眺めていた忍びの二人は、ああ、なるほどとすぐに理解し優に同情の目を向ける。哀れみを含んだ視線を感じ取ったらしい優に鋭く睨まれたため忍びはそそくさと背を向ける。


「それでは、明日お迎えに上がります」

「え、あの…!」


 美月が呼び止める前に忍は一瞬にして消え去る。

 流石は忍、と感心していると隣にいる優に腕を引かれる。


「なあ、俺も行って良いんだよな?」

「え、どうなろう…」

「良いんだよな?」

「喜んで」


 見えない圧力に負け、大人しく首を縦に振る。何故そんなに意地を張ってでも行きたがるのかわからない。

 一方優は非常に不愉快であった。確かに将来を約束しているかは置いといて、まるで優は眼中にないのではと不安にさせられる美月の態度に焦りが優の心を駆け抜けた。

 もしかしたら前世のように寄りを戻すかもしれないと僅かながら希望を抱いていたが、何を考えてるかわからない不思議ちゃんに生まれ変わってしまった彼女は前世よりも難しいかもしれない。


「何、その顔」


 不機嫌を通り越して呆れ顔になっている優の頬をつねって美月は悪気もなくこう言った。


「なんか、その顔小雪にそっくりだね」


 彼女はもしかすると人をイラつかせる天才なのかもしれない。よりによって双子の生意気な方と似ていると言われてしまった。この場に小雪がいたならば、こいつと一緒にしないでくれと口を揃えて反論していたはずだ。

 また不機嫌になってしまうのでとりあえず息を吐き出し気持ちを落ち着かせることにした。

 昼休みの終わりのチャイムが、田舎に響き渡る。


………………………………


 夜になり、静けさと肌寒い感覚に師走は湯気の立つ湯呑みを離せずにいた。

 何かの気配に眉をひそめる。目の前の闇が蠢いた。光の少ない田舎の夜に溶け込むようにして現れた黒い忍装束の鬼が姿を見せる。


「何百年ぶりでしょうか………」

「二百年ってところじゃねぇか?」


 黒い忍は顔を覆っていた頭巾を剥ぎ取ると歯を見せて笑った。茶色いくせっ毛を手で押さえながら忍は縁側に座る師走に笑いかける。


疾風はやて、お前の主を置いてきて、余程の話があると思われますが…」


 黒い忍、疾風は腕を組んで笑みを絶やさず話す。


「油売ってたことは、神無月様には内緒な。なぁに、懐かしい顔を見かけたんで、訪ねただけだ」

「それでも忍ですか。神無月は今どこに……」

「相変わらず竜宮にいらっしゃる。ご親友の水無月様の元にな」


 師走は茶柱を見つめながら、溜息をつく。


「小桜と小雪を追いかけ回したそうですね。だいぶ、警戒しておりましたよ」

「追いかけ回したとは人聞きの悪い。いや、鬼聞きの悪いか? 我らは姫様に用があったのだ。そんなときに、二人を見つけたまで。いやー、あ奴らも成長したものだ」


 疾風は、小桜と小雪に忍術を教えた、紛れもない二人の恩師である。だが、こんなお調子者からよくもまあ、あんなしっかり者の教え子が出来上がったものだ。


「おい、師走。お前の考えはお見通しだ。あれだろ? 小桜と小雪に比べて情けないとでも言いたいのだな?」

「ご想像にお任せします」


 師走は茶を飲み干すと立ち上がった。そろそろ休もうと一息つく師走を疾風は引き止める。


「水無月様は、姫様に会いたがっている。明日の夜、姫様と皆を、竜宮にお連れする」

「わかりましたよ」


 師走が頷いたのを見届け、疾風は風の如く消え去った。


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