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回想、一話目

朝、目が覚めた時に人は何を考えるだろうか。

まず、多くの人は「今は何時か」を考え、確かめるだろう。

その日も、僕はいつも通り時間を確認していた。時刻はいつも通りの起床時間を指していた。

だが、一つ。その「いつも通り」ではないものがあったのだ。

それは「年月日」だ。

僕の記憶にある前日の年月日とは丸々三年がたっていたのだ。

朝起きたら三年後だった。なんてことがあった時に人がまず最初に行うことは何か。

実際に体験した僕が教えよう。それは時計が壊れていないかを確認しだすことだ。

が、電波時計が狂うことなんてこの国の電波がハイジャックされたとか言うことが起きない限りあり得ない。

馬鹿な僕はそのままそう思い込んだ。ハイジャックされた、と。

そして、部屋を飛び出て一目散にリビングへと駆け出し、母親に言う。

「この国は危険だ母さん!」

「…まずは顔を洗いなさい」

言われるがままに顔を洗いに行き、鏡で自分の顔を見て思う。

これは想像通りの三年後の顔だ。と。

ただ欲を言えば、身長はもう少し伸びててほしかった。


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