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一条兼定奮闘記  作者: 鉄の男
3/21

第二話 期待

当分は時間が空いたら投稿するようにしてみるつもりです。

でも文才が皆無なので日本語や矛盾が多々起きます。

付け加えると主人公は歴史にわかです、なんでもかんでも思いつきますがほとんど

部下任せになるとおもいます。

話はそれましたが、ぜひお楽しみいただけると幸いです。

「・・・・赤ん坊なのも辛いな・・・」


そんなことを思いながら俺・田中圭太はこれからの一条家について深く考え込んでいた。いや、まだ赤ん坊だから何かができるという訳ではないのは理解している。

なので目下俺の目標としては、まず家の軍備内政全ての現在状況が知りたいところなのだが如何せんまだ赤ん坊である、喋ることも歩くことすら困難なのだ。

そんな状態で何ができるかと言われれば・・・・・・。


「おぉおぉ万千代はよぅ飲みますねぇ、母としても嬉しい限りですよ」


そう、ただ赤ん坊の本能として自分の母親の乳を飲みまくるだけである。

彼女・・・千代という母親はどうやら海を隔てた先の豊後という領地を経営している大友家という所から嫁いできたのだと言う。なぜ俺がそんなことを知っているのかというと「万千代、お前は名家一条家と大友の血を引く立派な男なのです。だから早く大きくなってこの一条家を支えるのですよ~」と俺を抱きニコニコしながら独り言のように言っていたからだ。

ていうかどんだけ期待がでかいんだ俺は・・・・、史実だと家を潰すほど出来の悪い息子なのに・・・・。

そんなことを考えているとまた襖が大きな音を立てて開いた、そして顎鬚が印象な親父が入ってきた。


「おお千代!もう身体の体調は良いのか?起き上がって大丈夫なのか?」


親父が泣きそうな顔をしながらお母んに対して猫をあやすように背中をさすりながら言った。こう見る限りよほど体調が悪かったのであろう事が伺える。するとお母んは親父に対してこう答えた。


「殿も心配性でございますね~。あれはただの風邪で御座います、心配はいりませぬと何度も言っておりましたのに・・・」


お母んはこう言うが時は戦国時代である、風邪も立派な命取りになるのだ。

この時代確定した医療方法なんて数えるくらいしかないと思う。

現代なら病院いって診察して終わりだろうが此処は戦国時代、病院も存在しなければ医者もヤブが多い。そんな世の中だから医者の信頼度というのはあまり当てにできない。中世ヨーロッパでも中々に酷い治療をしていると聞いたことがある。

間違った療法が広まっていき近代まで通用していたというのだから驚きである。

まぁ俺は歴史詳しくないからそんな出来事があったという事実しか知らない。

そんなくだらない事に耽っていると親父が俺の顔を覗いてきた。


「うむうむ、ちゃんと元気に過ごしておるようで安心したわ。まぁまだ生まれて六か月じゃしな、これからじゃの。」


う~ん何度親父の顔を見ても顎鬚が印象の公家にしか見えない、いやそう意図的にしているのであろうが俺からの願いと言えばちゃんと戦国大名っぽい風貌にしてほしいのだ。公家と言えば頭の上にやたら長い帽子のようなものを被っているが、親父も例外ではない。唯一の救いはお歯黒をしていない事。まぁ良くも悪くも普通の公家色が強い。俺は公家の被っているやたら長い帽子があまり好きじゃない。

理由としては、現代日本のネットに蔓延っているとあるアスキーアートのせいだから。あのAAのせいでどれほど腹筋が壊されたことか・・・・。

話を戻そう。まぁそういうわけだから俺としては親父に対してもっとこう・・・戦国武将っぽい風貌をしてほしいのだ。もちろん本気の親父はまさに土佐の今川義元と言われても恥じないオーラをだすが、いかんせん公家過ぎてなんか笑いがこみ上げてくるのだ。それで俺が笑うと親父もお母んも俺を見ながら「そうかそうか儂と千代が揃ってうれしいか」「赤子が笑う声と顔は見ていて心が洗われますね~」とまさにバカップルと言わんばかりの笑顔で俺を見てくる。


「さぁ万千代、ご飯の途中だったからもっと食べて大きくなるのですよ~」


俺はまたお母んの乳房に吸い付く。実は俺は現代の記憶も残っているので物凄く恥ずかしい。これが年頃の男子なら襲っているだろう。でも俺を産んだ母親って認識もあるからそんなやましい考えはしない、でも恥ずかしい。

ていうかお母んは普通に・・・いやめっちゃ美人な部類に入る。

わかる人にしか分からない例え方とすれば、現代日本で人気急上昇のとある艦隊ゲームに出てくるキャラでいうならそう・・・・「良妻〇母」と言われるキャラそっくりだ、それくらい美人だ。ていうかこんな例え方しても分からない人しかいないだろうからちゃんと言えばまさに大和撫子、絵にかいたような美人だ。

現代でもこんな母親だったらよかったのになぁ・・・・・。

そんな下心沢山なことを考えながら俺は飯を飲む。

すると親父が世間話をする感じではない・・・重い空気を醸し出しながらお母んに対してあることをいった。


「千代・・・、もし儂が戦で死んだら後の一条家のことは房通殿に色々任せておる。が、万千代に至って頼れる人物は千代しかおらん・・・・だから万千代に対しては優しい母だけではなく、一条家を背負ってゆける様に時には厳しく躾けてやってほしいのじゃ。これはお主にしか頼めん・・・よいな?」


するとお母んも先ほどまではすごいニコニコ顔だったのに一瞬で険しい顔になると、俺を布団に置いた後ちゃんと正座をして親父に向かってこう告げた。


「承っております。この子は未来の一条家を背負う者、遊ばせるだけではなく、一戦国武将として育てていく所存に御座います。なので万千代の事は心配しないで下さいませ。この子はかの房家様にも負けず劣らない立派な公家武将にならせてみせます。」


そこまで言うとお母んは一区切りしてまた言葉を続けた。

その顔は先ほどまでの険しい顔ではなく、優しい顔をして・・・一夫の妻としての顔で告げた。


「・・・・・ですから私と万千代の事はご安心なさってください。殿が戦で城にいなくても私と万千代で殿が帰ってくる家を守り通します、これは嘘偽りではございません。妻というのは夫が帰ってくるまで家で待つものです。もし殿が討ち死して家に帰ってこなくなっても私は殿が作りしこの一条家・・・もとい西土佐を守り・・・ちゃんと万千代に託して見せますから!」


お母んが涙目で言葉を締めくくると親父も感極まって震えた声を出しながら「儂は良くできた妻をもって幸せ者じゃ・・・・」といった。だがすぐに大きな声で「まぁ儂が討ち死しなければいいだけの話なのじゃがな!」と笑いながら話を続けるとお母んも「そうです負けなければ良いのです。なのでくれぐれも油断せぬようお気を付けくださいませ」とニコニコしながらまた俺を抱き上げると「万千代も殿に負けないくらい強くなるのですよ~」と告げた。


(うーむなんかおれものすごく期待されてるなぁ・・・・。よくこんな両親を持ちながら史実の兼定はよくあそこまで堕ちたもんだなぁ)


でも実際にやることが多すぎる。内政とか軍備とか知りたいとは思ったけど知ったところで一体何ができるのやら・・・・。

そう思いながら俺は重くなったまぶたに抵抗せず静かに眠った・・・。



うーん著作権的に今回のネタは扱っていいのかな・・・・

詳しい方がいればぜひ教えていただけると嬉しい限りです・・・。

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