メンバー3
No.1
もう腕がボロボロだ。
このボロボロの腕に何発注射器を打ったんだろう。
妙に甘酸っぱい臭いがこの部屋に充満している。
テーブルの上には食べかけのトーストに灰色に濁ったミルク。俺の横で口から血を流した女。この女は一体誰なんだ?俺の記憶を精一杯辿っても思い出せない。またヤクのやり過ぎか。女を脈を調べてみた。死んでいる。俺が殺したのか?とにかく自分を落ち着かせる為に煙草を吸った。その煙が不思議な事に綺麗な渦を巻いていた。
No.2
僕はいつになったら楽しく生きれるんだろう。
いつから人間を嫌いになったんだろう。
もう誰とも会いたくないし、喋りたくない。
僕は知ってるんだ。
いつか僕はヤツらに殺される。
いつか僕は血を流すハメになる。
母さんが僕を大声で呼んでる。
学校へ行けって言ってる。
僕は仮病を使って一ヶ月も学校を休んでる。
学校へ行けばヤツらと出会い、またいつもの時間が始まる。突然、息苦しくなってきた。でもいつまでも仮病が続くはずもない。早く自分の世界を変えなくちゃいけない。もう自由に空気を吸いたい。自由にお金を使いたい。自由になりたい。何故か今日の太陽はやけに眩しい。僕は昨日買ってきたサバイバルナイフをバンダナで包み、リュックに入れた。
No.3
殺しちゃった。大切な大切な人を消しちゃった。もう大事な存在がなくなった。そして私は大きく息を吸い込んだ