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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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時間制限

無慈悲にも、再び――

あの低く、感情のない声が頭の奥に直接響いた。


『遠坂太史。残り三〇秒』


「待てよ!!」


俺は反射的に叫んでいた。


「父さんは……まだ立ち上がれてないだろ!!

こんなの……おかしいだろ!!」


声を張り上げても、返ってくるのは沈黙だけ。


『遠坂太史。残り十秒』


その瞬間、かすれた声が、足元から届いた。


「……達也……」


父は、地面に伏したまま、

それでも必死に顔をこちらへ向けようとしていた。


「に……げ……ろ……

にげて……くれ……」


喉を裂くように、絞り出す。


「……頼む……っ……」


その一言が、胸に突き刺さる。


『遠坂太史。タイムオーバー。

打撃手。松野吉英』


宣告は、あまりにも淡々としていた。


次の瞬間――

和政が、歯を食いしばり、俺の腕を強く掴んだ。


「……達也くん……!」


震える声だったが、覚悟が滲んでいる。


「……もう無理だ……

ここにいたら……本当に殺される……!」

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