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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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殺意

——この瞬間、

俺の中で、何かが音を立てて壊れた。


「お……前……が……殺……した……のか……!?」


喉の奥から、潰れた声が絞り出された。


「だから〜……そうだって〜」


男は、まるで何度も説明した退屈な事実を繰り返すみたいに、肩をすくめた。


その瞬間だった。

考えるよりも早く、身体が前に出ていた。


「うああああああああああ!!」


ドンッ!!


鈍い衝撃が全身を貫く。

見えない壁に、真正面から叩きつけられた。


「くそっ……! 邪魔だあああ!!」


構わず、もう一度。

拳を、肩を、額を、何度もぶつける。


「うがああああああああ!!

今すぐ……今すぐ殺してやる!!」


ガンッ、と額を強く打ちつけた瞬間、

視界が白く弾け、温かいものが額を伝って落ちる。


「達也!! やめて!!」


背後から、強く腕を掴まれた。


「落ち着いて! 達也くん!!」


左右から、桜と和政が必死に俺の身体を押さえ込む。


「殺す……!

お前を……必ず殺してやる!!」


喉が裂けるほど叫びながら、俺は男を睨みつけた。

視界が滲み、眼球の奥が焼けるように痛む。

それでも、目を逸らすことだけは出来なかった。

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