表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/116

え....

「も〜り上がってるところ悪いんだけどさ〜」


その場の空気を、冗談みたいな声が切り裂いた。

あまりにも場違いで、あまりにも軽い。


「君の母さんさ〜……もう、死んでるよ?」


「……え?」


意味が、言葉として脳に届かない。

音だけが、宙に浮かんでいる感覚だった。


「えへへへへへへへへへへへ!!」


男は喉を鳴らして笑った。

楽しそうに、心底嬉しそうに。


「な〜んかさ、最初に二人を見つけた時にさ〜

 まずはこいつの“目の前で”奥さんをぶち殺したくなっちゃったんだよね〜」


指先で、父を示す。


「ほら、どんな顔すんのかな〜って。

 絶望とか? 泣き叫ぶ感じ?…..」


世界が、ぐらりと傾いた。


「……待て」


喉が、ひくりと鳴る。


「待て待て待て待て待て待て待て待て待て!!!!」


声が、裂けた。


「……お前……今、なんて言った……?」


男は首を傾げ、わざとらしく考える素振りを見せてから、


「あ〜……だからさ」


にぃ、と口角を吊り上げる。


「君のママはもうとっくに死んでま〜ちゅ。」


その笑みは、

ただ、こちらの心を踏みにじるためだけに浮かべている笑顔だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ