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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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80/114

幼い頃

「……だい……じょうぶ、よね……?」


桜はかすれた声で言う。

「……消えたり……しない……よね……?」


その瞳には、ついさっき目の前で起きた“あの光景”が、

まだ脳裏に焼き付いたままだった。


桜は、今にも泣き出しそうな顔をしている。

その表情は、幼い頃に何度も見てきたものだった。


顔立ちは大人びて、昔とは比べものにならないほど綺麗になったのに――

泣きそうになると、口元がわずかに歪む癖だけは、あの頃のままだ。


気づけば、俺は何の躊躇もなく桜の頭に手を置いていた。

そして桜もまた、抵抗することなく、まるで当たり前のように俺の胸に顔を預けてくる。


その瞬間、遠ざかっていたはずの日々の記憶が、

堰を切ったように頭の中へ流れ込んできた。


「……約束……したから……」


思わず、口をついて出た言葉だった。


「……え……?」


桜が顔を上げ、上目づかいで俺を不思議そうに見つめる。


「あ……いや……何でもない……」


自分でも何を言ったのかわからなくなり、慌てて言葉を濁す。


その瞬間、はっとして周囲の視線に気づいた。

和政と、郁美。

二人にこの距離感を見られていることを思い出し、俺は一歩、後ろへ下がる。


「と、とにかく……大丈夫だから。安心してくれ」


本作のIFルートや、より深い裏設定はX(ダダ太郎)で公開情報を発信していきます。

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