表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/9

ニュース

警察に行った方がいいのだろうか。

でも昨日の出来事を話して信じてもらえるとも思えない。

今後どうするかは今日、和政に詳しい話を聞いてからにしよう。


俺がそれとなくテレビをつけると、ニュースが流れてきた。


『続いてのニュースです。

東京・多摩市で女子高校生が何者かに襲われる事件が発生しました。警視庁によりますと、被害に遭ったのは市内に住む高校2年の女子生徒で、帰宅途中に後ろから近づいてきた男に暴行を受けたということです。

女子生徒は命に別状はなく、現在、警察が詳しいいきさつを調べています。』


全く怖い世の中だ。

つい最近も上半身だけになった男性の遺体が東京湾に浮いていたらしいし、人喰い熊が東京に出てから捕まっていないし、もはや安心して外を出歩くこともできなくなっている。


俺はそれから SNS に毒された現代人の例に漏れず、WETUBE動画や Y のタイムラインを見て時間を潰す。


気づけば、もう出かける支度をしなければならない時間になっていた。


「……はぁ、行くか。」


気怠い体をソファから引きはがし、朝シャンで無理やり頭を覚まさせる。

さっと服を着替え、最低限の荷物だけポケットにねじ込む。


玄関の扉を開けると、ひんやりした外気が肌を撫で、ようやく意識が現実に引き戻された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ