表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/67

自己中

「くっそ……! お前、一体なんなんだよ!

郁美は何も悪いことしてないじゃないか!

連絡を返さなかったとか意味わかんねーよ!

学校が違ったら、疎遠になったって普通の話じゃねーか!

お前はただ郁美に依存して、自分の都合のいいように

郁美をコントロールしようとしてる、ただの自己中人間だろ!」


「……あんたに……あんたに何がわかんのよ!

私たちのこと何も知らない癖に!

部外者がでしゃばってくんじゃねーよ!このゴミカス男!死ね!

どうせあんたもあれだろ!

郁美の体に魅せられて、正義感という名の仮面を被った

性欲にかられた脳内ちんこ野郎だろ!」


「なっ……ちげーよ!」


「脳内ちんこ野郎!

隣の桜とかいう女でしごいてろよ!

キモカス男!

私たちに関わってくるな!」


文が一通りの罵声を俺に浴びせている最中、郁美が割って入った。


「ち、違う!」


郁美が思わず一歩踏み出す。


「た、達也くんはそういう人じゃない!

本当に、私の命の恩人だし……

今もこうして、必死に助けようとしてくれてる!」


一瞬息を整え、言い切るように続けた。


「それに、文ちゃんには関係ないことだもん!」


普段は感情を表に出さない郁美が、

声を震わせてまで言い返す。

その様子に、場の空気がわずかに揺れた。


「……ふーん」


文は口元を歪め、値踏みするような目を向ける。


「あなた達、もう寝たんだね。なるほどー」


「ね、寝てない!」

「寝てないよ!」


俺と郁美は反射的に声を揃えて否定した。

その瞬間、互いに顔を見合わせてしまい、

言葉にしたせいで逆に妙な気恥ずかしさが胸に広がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ