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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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40/207

魅力

「それにしても、達也。

親が帰ってきてないって言ってたけど、どうするつもりなの?

ちゃんとご飯は食べてるの?」


桜が腕を組み、呆れたようにこちらを見る。


「まあ……カップラーメンとかはあるし」


「いつまでもそんなもので済ませる気?

体壊すわよ」


「……まあな」


短く返すと、桜は小さくため息をついた。


「いいわ。

今日の夜、食料を買って持って行ってあげる。

私もタダで守ってもらうつもりはないから」


「え……」


その言葉に反応したのは、郁美だった。


「……じ、じゃあ、

わ、私も行きたい…です」


控えめだけど、はっきりした声だった。


「……そうね。

じゃあ二人で行きましょうか」


桜は少しだけ口角を上げる。


「よかったわね。

こんな美少女二人が、あんたのために料理してくれるのよ。

人生で二度とないかもしれないわよ?」


――否定できなかった。


確かに、桜と郁美は学校でも一、二を争う存在だ。


桜は、きりっとした切れ長の目に、すっと通った鼻筋。

光を受けると透けるような、白くきめ細かな肌をしている。

廊下を歩くだけで、周囲の空気が微妙に変わるタイプだ。

正直、そこらの女優より普通に綺麗だと思う。


一方の郁美は、幼さの残る顔立ちで、

小動物みたいな可愛さがある。

不安そうにこちらを見上げる仕草ひとつで、

思わず「守ってやらなきゃ」と思わせる、不思議な雰囲気を持っていた。


でも——特筆すべきはそのギャップだろう。

その年相応とは思えないほど豊満な胸元が、

見た目とのバランスを完全に崩していて、初見の脳には軽く衝撃を与えてくる。


しかし――

ここで素直になれない拗らせ童貞(俺)は、


「うるせー」


とだけ言い残し、

カフェを先んじて出ていった。

本作のIFルートや、より深い裏設定はX(ダダ太郎)で公開情報を発信していきます。

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