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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


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40/67

魅力

「それにしても、達也。

親が帰ってきてないって言ってたけど、どうするつもりなの?

ちゃんとご飯は食べてるの?」


桜が腕を組み、呆れたようにこちらを見る。


「まあ……カップラーメンとかはあるし」


「いつまでもそんなもので済ませる気?

体壊すわよ」


「……まあな」


短く返すと、桜は小さくため息をついた。


「いいわ。

今日の夜、食料を買って持って行ってあげる。

私もタダで守ってもらうつもりはないから」


「え……」


その言葉に反応したのは、郁美だった。


「……じ、じゃあ、

わ、私も行きたい…です」


控えめだけど、はっきりした声だった。


「……そうね。

じゃあ二人で行きましょうか」


桜は少しだけ口角を上げる。


「よかったわね。

こんな美少女二人が、あんたのために料理してくれるのよ。

人生で二度とないかもしれないわよ?」


――否定できなかった。


確かに、桜と郁美は学校でも一、二を争う存在だ。


桜は、きりっとした切れ長の目に、すっと通った鼻筋。

光を受けると透けるような、白くきめ細かな肌をしている。

廊下を歩くだけで、周囲の空気が微妙に変わるタイプだ。

正直、そこらの女優より普通に綺麗だと思う。


一方の郁美は、幼さの残る顔立ちで、

小動物みたいな可愛さがある。

不安そうにこちらを見上げる仕草ひとつで、

思わず「守ってやらなきゃ」と思わせる、不思議な雰囲気を持っていた。


でも——特筆すべきはそのギャップだろう。

その年相応とは思えないほど豊満な胸元が、

見た目とのバランスを完全に崩していて、初見の脳には軽く衝撃を与えてくる。


しかし――

ここで素直になれない拗らせ童貞(俺)は、


「うるせー」


とだけ言い残し、

カフェを先んじて出ていった。

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