説明
「どんな話を聞いたんだ?」
「あんたが変態って話!」
「は?……うそだろ?」
「嘘よ。」
「おい!……それで、
言った通り俺は何もしてなかっただろう?」
「なんか、
獄門がどうだとか、
月曜になると人の記憶から消える男がいるとか、
私たちがその男に襲われそうになっていた所を、
あんたが助けたとか、
……ふう……
まあ、
類は友を呼ぶって、
こういうことを言うのね。」
「違うんだ!
本当なんだよ!
俺は二日前、
両親と獄門の前で別れて、
それから親が帰ってきてない!
それで、
獄門の手がかりを探すために、
河川敷周辺で聞き込みをしてたんだ……」
「そしたら、
私たちの悲鳴が聞こえてきて、
パンツ一丁のヒーローが登場ってわけね。
泣ける話だわ。」
「違う!
それは、
優磨ってやつに、
脱げって言われた……らしい……」
「まあいいわ。
この和政って子の話は、
あんたよりは信用できるから。
……それより気になるのは……
その獄門ってところに誘われる数日前に、
獄門の夢を見る、
ってところね。」
桜は、
顎に手を当て、
考え込むようにしてから、
静かに郁美の方へ、
視線を向けた。
空気が、
わずかに張り詰めた。




