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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


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32/68

翌日

画面がクッションに沈み込む軽い音が、

やけに遠く感じる。


頭がぐちゃぐちゃだ。

考えることが多すぎて、

もう何一つ整理できない。


そのまま足を引きずるように脱衣所へ向かい、

蛇口をひねると、

浴室に湯気がゆっくりひろがった。


熱いシャワーを浴びれば、

少しは今日のことを流せる気がした。


けれど、

湯気の中でぼーっとしていても、

脳裏にはさっきの出来事がちらついて離れない。


「……もういいや」


タオルでざっと身体を拭き、

俺は寝室に向かってフラフラ歩く。


ベッドに倒れ込むと、

マットレスが沈み込む感触が妙に心地よかった。


今日はもう何もしたくない。

俺はただ、

目を閉じて全部から逃げるように眠りについた。


朝、目を覚ますと、

いつもと同じ天井がまず目に入った。


そして、

次にやってきたのは左手の痛みだった。


「痛った!……何で俺、怪我してんだ?」


左手に巻かれた包帯を見つめて、

そんなことを呟く。


身に覚えのない怪我に困惑しつつ、

学校に行くための準備をしなければならないと思い、

起き上がる。


それから顔を洗い、

朝ごはんを食べる、

いつものルーティンを繰り返し、

家を出る準備を始める。


テレビをつけると、

朝の情報番組の軽快な音楽が、

リビングに流れ込んだ。


爽やかな笑顔のキャスターが、

ボードを指しながら、

声を弾ませている。

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