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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


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30/67

帰宅

――ただ。


事件直後に他人を泊めることを、和政の親がどう思うか。

きっと心配の方が先に立って、

「今日はそれぞれ家に帰りなさい」と言うはずだ。


少し考えた末、俺は首を振った。


「……いや、今日は家に帰るよ」


「本当?

僕がごり押せば、多分親も許してくれると思うけど?」


「うーん……いや、大丈夫」

「今日は、自分の家に帰ることにするよ」


「……そっか」


和政はそれ以上何も言わず、小さく頷いた。


ちょうどそのタイミングで、

運転席から和政の親の声が飛んでくる。


「達也くんの家は、この辺りで合ってる?」


窓の外を見ると、

いつの間にか見慣れた街並みが流れていた。


「あ、そこのコンビニの前で大丈夫です」

「わざわざ、ありがとうございます」


「いいのよ」

「いつも和政と仲良くしてくれて、ありがとうね」


「いえ……こちらこそです」


軽く頭を下げ、俺は車を降りた。

ドアが閉まる直前、和政がこちらを見て言う。


「……また、連絡するね。」


「うん。頼む」


短くそう言い残して、

車は静かに走り去っていった。


俺は一人になった夜道で、

無意識に周囲を見回す。


物音、足音、気配――

すべてに神経を尖らせながら、

できるだけ人通りのある道を選び、

最短距離で家へと向かった。

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