女子高生の話
「聞いた? 昨日のニュース」
「ああ、なんか高2の女子が襲われたって話でしょ?」
「そう! しかもここら辺の高校の子らしいよ。うちらも気をつけないと」
「でもさー、その事件のせいで親がうるさくて。門限6時とか言われてマジ最悪! 小学生かよって感じ」
「うわ、それはダルいね。うちは門限ないけど、最近物騒だから早く帰れとは言われたかな」
「ね〜、ほんとレイプとかキモすぎる!」
「ほんとそれ。……あ、そういえばさ」
俺はそんな会話を小耳に挟みながら、和政に問いかけた。
「そういえば、獄門に詳しい人、どうやって見つけたの?」
「ああ、それはね……」
和政はスマホを取り出すと、あるサイトを開いて見せた。
「昨日、達也くんと別れた後にネットで調べてみたんだ。そしたら『都市伝説ブログ』ってサイトの項目に『獄門』があって。こんなことが書かれてた」
『獄門』
そこは生と死の境界。
二つの命が一つの結果を求めて相争う地。
一つの命は生贄となり、もう一つの命は呪われる。
その地を訪れたK氏への取材記録:
「わしは呪われた。二度とあそこへは行きたくない。
わしは許されてなどいないのじゃ。どこまでもついて回る……
一度、縁に繋がれた者は獄門の餌となる。
もう懲り懲りじゃ、わしはもう疲れた……」
そう言い残し、K氏は去ってしまったという。




