表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: P


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/67

手がかり

「けんさんじゃねーか?

5年くらい前だったかな、飲み回りしてた時に、あいつが“獄門がどうの…”って話してたのを思い出したよ。普段は誰とも話さないようなやつだからさ、珍しいこともあるもんだって思って、妙に記憶に残っててな。」


「そのけんさんって、今どこにいるかわかりますか?」

和政がぐっと身を乗り出す。


男は腕を組み、わざとらしく考え込むふりをした。


「ん〜、教えてもいいんだけどよ……わかるよな? 俺も困ってるんだよ。」


露骨すぎる“察して”アピール。

俺が(マジかよ…)と困惑している横で、和政は迷いなく財布を取り出し、千円札を差し出した。


「すみません。今はこれくらいしかなくて。」


男はニタァ、と口角をゆがませ、千円札をつまむ。


「いや〜悪いねぇ。けんさんなら今ごろ廃品回収で回ってる時間じゃねぇかな。戻ってくるのは……そうだな、夜の6時くらいだと思うぜ。」


「そうなんですね。ありがとうございます。じゃあ6時ごろ、また来ます。」


軽く会釈して、俺たちは河川敷を離れ、聖蹟桜ヶ丘駅まで戻った。

気づけば、いつものように馴染みのファミレスへ足が向いていた。


席につくと、俺はさっそく口を開く。


「さっきはありがとうな。ホームレスの人にお金……。」


「いいって! その方が話早そうだったし。」


「じゃあここは俺が奢るわ。」


「え〜あざま〜す。」


和政はへにゃりとした笑顔を見せる。

本当に、こいつは。


「とりあえず、ここで17時くらいまで時間潰そうか。」


「うん!」


「ドリンクバーいるよな? あとは……俺ミラノドリア。和政は?」


「僕はペペロンチーノにしようかな。」


「おっけー。」


タブレットで注文を済ませ、2人でドリンクバーへ向かう。

グラスに飲み物を注いで席に戻った瞬間、俺の耳に隣のテーブルから女子高生の声が飛び込んできた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ