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そう次は異世界あるあるのポーション作りに乗り出す。

というのか、ポーション作りの本を昨日寝る前に読んだんだよね。

錬金術で造れるみたいだし、材料は呼び出しでいけるし。やるしかないよね。


工房に移動して、ポーション用の作業台の準備が先。

加工魔法でざっくりつくる。だんだん慣れてきた。今度は大理石の天板っぽくしてみた。

「出でよ。薬草30束、癒し草30束、リュンクス草20束」

「出でよ。入れ物に入った蒸留水3リットル」


【錬金:初級ポーション】

いつもどおり。材料全体がぴかっと光ったら小瓶に入った初級ポーションが15本出来ていた。

ふふふ。ポーションだよ。ポーション。とうとうポーション。

キラキラしているように見える。薄いブルーが綺麗だ。


瓶の材料はなかったけど、こうゆうものらしい。そう本に書いてあった。

使ってみたいけど、どこも怪我はしていない。

異世界あるあるのひとつ、刃物で傷をつけて治すというような痛い目はしたくないので、とりあえず保留だ。次は魔力回復ポーションを造ろう。こっちだとすぐに確認できるはず。


「ポーション作り基礎」の本を読んだけど全部覚えていないので、部屋まで取りに戻る。

本を見ながら、魔力回復ポーションの材料を呼び出した。


【錬金:魔力回復ポーション】

今度は薄いオレンジ色で小瓶の形は初級ポーションと似ている。こっちは10本できた。

味はどうなんだろう。


「ステータス」

********

マヤ

8歳

無職


HP 50

MP 3799980


創造魔法

言語翻訳魔法

鑑定魔法

召喚魔法

生活魔法

複製魔法

収納魔法

錬金術

加工魔法

空間魔法

時間魔法

隠ぺい魔法


スキル

界渡り

裁縫

木工

革細工

速読

********


初級ポーションと魔力回復ポーションを造ってMPは20減っている。今飲むとどれだけ回復したのかがわからないかも。

あ。鑑定。


・・・・・・・

魔力回復ポーション

MPを100ほど回復する

・・・・・・・


100か。20で飲むのは勿体ないかな。いいや、複製も呼び出しもきっとできるから。飲んでみよう。


まずい。まずい。何、これ。薄い青汁?生の草の味がする。ダメだこれ。味をましなものにしないと自分が必要な時に困る。バカみたいにMPあるんだけど、それでもこの味はダメだ。

蜂蜜?オレンジ色だからオレンジジュースっぽい味にしようか。甘すぎても後味が残るし。良し改良しよう。


「出でよ、オレンジ3個」

ん?出ない。オレンジっぽい果実はないのか。じゃ。


「出でよ。柑橘系の果物3個」

あ。出た。今度はみかんっぽいのとレモンっぽいのと黄色の大きな果実が出てきた。大きなのは日本の晩白柚みたいな感じ。味はどうなんだろう。少しすっぱい。でも、食べられなくはない。


「出でよ。容器に入った蜂蜜1瓶」

蜂蜜は普通だ。日本と変わらないのでほっとする。


とりあえず、魔力回復ポーションの材料ももう一度全部呼び出して、みかんやレモン、晩白柚に似たものと蜂蜜もセットする。ここから三日間、お気に入りの味になるまで試行錯誤した。蜂蜜の代わりに、砂糖や黒砂糖も試したし、炭酸水に変えてみたり、少しリンゴに似ている果実を足したり、オリゴ糖も使ってみたりで完成。

爽やかな柑橘系の微炭酸の味になった。良し。鑑定


・・・・・・・

改良された魔力回復ポーション

MPを300ほど回復する

ものすごく美味しくなった

・・・・・・・


回復力も上がっている。味が良くなると回復力も良くなるんだなぁ。勉強になった。じゃこの調子で、初級ポーション、中級ポーション、毒消しポーション、状態異常回復ポーションと味まで完璧なものを作ろう。

小さな瓶入り。少し綺羅めく液体。鑑定すると中級ポーションと出る。ああテンション上がる。ということで、また2か月ぐらいポーション作りにはまっていた。幸せ。

高いテンションのせいか夏がいつの間にか終わっていた。人間集中していると暑さも感じないもんだ。


とりあえず手元にある本の知識でできる全種類のポーションを、造った棚に並べてみる。並んでいるだけで素敵。


マジックバックも隣の棚に並んでいるし、裁縫の材料も並べてみた。何もない空っぽの工房がだんだん自分の好みに埋め尽くされていく。見ているだけで幸せ。


これが異世界あるあるテンションだろうか。そして異世界あるある作りがいったん落ち着いたので、そろそろ料理でもしよう。シャンプーリンス作りでお酒やお酢、ポーション作りで、砂糖とか蜂蜜とか甘味調味調いろいろ出してみたしね。


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