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 わたしの方は娯楽の案がまとまった。

 家に帰ってから、大き目のしっかりした紙を呼び出し、絵具も呼び出してみた。


 さぁ今から紙芝居を作るよ。

 主人公はS級冒険者のクラウド、精霊弓を持つイリス、雷の魔法が使えるシャノーン、罠を見つけられる斥候のガイアス。


 この4人でいろいろ冒険してエリクサーの材料取りに行って、ドラゴンを退治する話を作るよ。


 全部で6話ぐらいかな。1話終終わるたびに、続きはまた明日って期待持たせるんだよね。拍子木と水飴と型抜きも作らないと。あー。干し肉。めちゃくちゃ美味しい干し肉もいる。


 まずはできるところから。

 わたしは絵を描くのは得意―。そのかわり歌はダメ、音痴だから。

 娯楽に音楽系は提供できそうにないのが残念。


 エリクサーの材料取りに行く話は、ここで話しておくと、誰かが本当にエリクサー作れるようになるかもしれないから、その布石。


 エリクサーの材料は、のこぎり山に生えている銀白草と、浄化水、アンデットを聖魔法で倒した時にドロップする、癒しの雫、最後はドラゴンの鱗。


 銀白草は探されやすい場所に群生しているようにこっそり植えに行こうと思う。苗は呼び寄せられるからねー。

 浄化水は、近場の泉の底に浄化魔法しこたま詰めた水晶を沈めてこようと思う。


 アンデットのドロップの癒しの雫は持っているだけでHP回復するから冒険者は結構自分用に持っているし、冒険者ギルドもお高めに買い取っていると思う。


 そしてドラゴンの鱗。これはワイバーンでもいいって鑑定で読めたので、難易度が下がると思う。


 これを、紙芝居の中で宮廷錬金術師の依頼で取りに行くというお話にしてしまうつもり。


 途中魔物に邪魔されるのを4人がさっそうと退治しながら、1個ずつゲットして、最後エリクサーができるのは、物づくりする人にとっては面白いけど、この世界の人に受けるだろうか。もちろん、王道の冒険話も前後に入れて置く予定。


 さて紙芝居を入れる木の枠を加工魔法で作って出来上がり!

 拍子木は良さげな木を材料に加工魔法で作る。カンカンと打って音を出す。懐かしい。


 水飴は、麦芽ともち米でつくる素朴なやつ。この世界砂糖がまだまだ少ないからね。


 錬金術で仕上げ、できた水飴を召喚魔法で高さ20cmぐらいの壺100個分ぐらいに増やしておいて、時間停止のマジックバックにしまう。


 次は型抜き。これはデンプン、砂糖、ゼラチンでできているらしい。作ったことはないので、これも材料を全部用意して錬金術。希望の形を真剣に頭に浮かべて発動する。


 良し。お子様でもできそうな少し簡単なものにした。これも召喚で1000個ぐらい呼び出し、マジックバッグの中に保管した。


 あ、水飴をこねこねする割りばしもいるね。これも加工魔法で1本作って召喚で1000個呼び出してマジックバッグの中に。


 後は干し肉と抽選箱。食べ終わった割りばしを抽選箱に入れて、10~12人ぐらいに一人当たりで箱が光るようにして、当たった人に美味しい干し肉をあげるようにしようと思っている。やっぱり異世界は干し肉だよねー。


 絶対いる、干し肉。憧れだよね。

 それにお酒作れるようになったらおつまみに必要。わたしはジャーキー派だ。それで家で柔らかめのジャーキー作ったことがある。ふふふ。


 牛肉を呼び出す。つけ汁と作る。ショウガやお酒や醤油やにんにく。20分ぐらいつけこんだら、今度はソースに付け込む。ソースは醤油にはちみつ、ショウガ、酒、こしょうなど。これにまた20分ぐらい付け込んだら、6時間ぐらい干して出来上がり。時間魔法があるから、あっという間にできる。


 錬金術でもできると思ったけど、干し肉はちゃんと作りたかったのでこだわってみた。

 美味しい。柔らかいけどしっかり乾いていてジャーキーっぽい色になったし、噛めば噛むほど味が出てくる。これは正解だね。ふふっふ。

 かなり美味しかったから1000個ほど複製してマジックバッグに仕舞った。


 これで準備良し!いや、待て、紙芝居を乗せる台がいるね。本物の紙芝居を見た時は、自転車の荷台に乗せられていたけど、孤児院でお披露目するからコマのついた台車風にしよう。これは別の時間停止がついていない普通のマジックバッグにしまう。良し出来た。


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