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今日は、モーリさんと一緒に王宮へ行く。

エリンはお留守番、やっぱり死亡を偽造しているので、王宮は怖い。


「モーリさんは王宮に何を納品されているんですか?」

「うちは、文房具、紙やペンとインクや便箋などがメインで、後はポーション類や魔道ランプの修理や魔道具の相談を受けたりしていますよ。」

「そうか、文具類やポーションは消耗品ですものね。うちは1回献上したらそうそうこなくて良さそうですね。」

王宮ついたら、執事さんみたいな人に、サマンサ先生に教わったとおり、遺品整理してきて出てきたので、献上したい、今後遺品が出てきたらモーリ商会で売ろうと思います旨を伝えお渡しする。これで終了。


わたしたちが帰った後、王宮では。

「陛下、今日クリント商会の遺児が遺品整理して出てきたものを献上されました。それがとんでもないものばかりで。」

「クリント商会といえば、仕入れ先の船が沈んで商会長ともども亡くなり、借金返済のために商会も畳まれたと聞いていたが、その遺品がとんでもないとは?」

「毒無効、状態異常無効、物理攻撃無効、魔法攻撃無効が付与されたサファイアのブローチ1個、状態異常無効付与されたピアスが10個、この状態異常には、毒、麻痺、魅了、睡眠、石化が防げるみたいです。あと、エリクサー1本と無限大収納、時間停止機能有のマジックバッグでございます。」

「なんと、そのような複数の付与がこのブローチに、またこれほどまで小さなピアスの石に状態異常無効の付与。そしてエリクサーと迷宮品でもめったに見ることができない無限大収納、時間停止機能有のマジックバッグか、値がつけられないな。クリント商会の商会長は凄腕のトレジャーハンターだったと聞いたことがある。さもありなん。」

「遺児が遺品を見つけた時にびっくりして献上したのもわかります。遺児はまだ10歳になるかならないかだということで、モーリ商会が後ろ盾についたようです。」

「モーリ商会なら大丈夫だな。あそこは健全で誠実な仕事をする。今後モーリ商会で残りの遺品が売りに出されたとき、他のものに取り込まれたり搾取されないように周知しておいてくれ。」

「承知いたしました。今回のサファイアのブローチは陛下が身にお付けください。」

「そうだな。少し派手だが、これだけ付与されていれば安全だ。ピアスは皆で分けると良い。」

「まずは王妃に好きなものを取っていただきましょう。」

「そうだな。優先順位はおまえに任せる。」

「承知いたしました。」



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