詩 哀愁
ゆきこちゃん
白梅ほのかに香る朝
あなたは隣家の娘となった
だっこやおんぶし早や二歳
あなた天使かお人形か
わたし華奢なおさげ髪
紅葉色づきめでた午後
桃のほっぺが褪せていた
食吐ひどく黒い血も
高熱下がらず日に細る
医術尽くして祈る父母
遥か夜空のお月さま
あなたは帰らぬかぐや姫
やさしく可愛い声姿
空し虚空に影を追う
ありしあの日いつまでも
三世転生縁深き
次に会うまでおねんねさん
。。。… 。。。… 。。。… 。。。…。。。
大切な人
冬の季節は誰にもあると
山谷こらえて乗り越えた人
野辺に小さな花咲くよぅな
ささやかな幸福喜びながら
毎日毎日力のかぎり
働いて生きた気丈な人
時は移りて可憐な尾花
幼子に帰った愛しい人よ
少し歩けばよろける姿
今では出来ない諸々仕事
憂いいらない手足になるわ
安らかな旅立ちその日まで
。。。… 。。。… 。。。…。。。… 。。。
野花の道
いつも何気に通る道
夕陽に紅い野の花の
道を歩いて土手の上
独り憂いに陽が沈む
朝露光る道端は
毎日可憐な野の花が
今日の使命果たせよと
和みひっそり応援歌
霜枯れ季節いつの間に
並木桜が空に満つ
野花菜の花薫る道
今日も明日も走る道
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