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第11話:ブレイキン・スター!

今回ちょっと短めです。

「秋クン。この世は不必要なもので溢れているよ」


 今日は日曜日。昼飯を食べながらまったり過ごしていると、突然向かい側に座るサラマンダーが哲学的な事を言い出した。


「なんだ突然」


「秋クン。この世は不必要なもので溢れているよ」


「なぜ2回言う」


 サラマンダーは身体をプルプルと震わせながらテーブルを見つめている。ちなみに今日のメニューは炒飯、酢豚、ワンタンスープの中華攻めだ。


「まだ分からないの?これだよ秋クン!」


 サラマンダーがズビシッ!とテーブルの皿を指差した。


「…酢豚?」


「のパイン!」


 そう言って酢豚のパインを箸で持ち上げる。

 ははぁん。コイツ酢豚のパインが苦手なんだな。


「別に不必要じゃねーだろ。うまいじゃん、パイン」


「うまい不味いは関係ないのっ!アタシはコレが現代社会に仇なす存在であるとおもいけり。しからば我はこの憎き反物質を現世から抹消する事を唯一無二の使命と…」


「よく分からん」


 要はパインが苦手だから残してもいーい?って事らしい。

 無論認めんがな。


「いいから食えよ」


「っ!?」


 サラマンダーは死刑宣告を受けた囚人のような表情をしている。

 ちょっと面白いな。


「ま、待って秋クン!今からコイツがどんなに不必要な存在か説明してあげるからっ!」


 サラマンダーは軽く涙目だ。必死だなオイ。


「例えるならコイツは…」


 コイツってのはパインの事な。


「イン○ン・オブ・ジョイトイの『オブ』くらい不必要なんだよ?」


「いや逆に必要だろ。イ○リン・ジョイトイて何か妙な残尿感が残る」


 しかし例えが下手くそだなコイツ。


「まだあるよっ!コイツはね…」


 素直に「残したい」て言えばいいのに。

 まぁ仮に言ったとしても絶対食わせるがな。


「つ○だ☆ひろの『☆』くらい不必要なんだよ?」


「ぶはっ!それは不必要だな」


 ぶっちゃけあってもなくてもいいもんな。


「アタシだって☆つけたいよっ!」


「えっ」


 急に話題変わったー!


「決めたっ!明日からアタシの事はサラマンダ☆ーって呼んで」


「呼びにくっ」


 どう発音すんだよ。さらまんだ・あーって言うのか?あーって何だよ。


「んふふ♪サラマンダ☆ーは今日もゆく~♪」


 サラマンダーは上機嫌に謎のテーマソングを歌い出した。

 そしてパインを自分の皿から俺の皿に移し変えている。


「アハハ。何だか急にご機嫌だなぁってバレバレなんだよクソガキゃぁぁぁぁあ!」


「ひゃぁぁあ!ちょっ…秋クン口にパイン詰め込まなっモガモガっ!」


 無事完食させました。


 秋クンとサラマンダーの日常の1コマでした。

 さて、次回は新キャラ登場の予定です。お楽しみにっ!


        白月

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