第1話:ヤツとの出会い
この作品は以前別名義で投稿した「なちゅらいず☆」を練り直したものです。
以前のパスを無くした為白月名義での投稿となりました。
相変わらず作者はド素人なので温かい目で見守って下さい。
突然だが俺は困っている。
なんでかって?そりゃーアンタ。下校中に突然火の玉が現れたら誰だってビビるっしょ。
「えーと…」
とりあえず見なかった事にしてみる。こんな真っ昼間から怪奇現象に遭遇してられんよ。
スタスタスタ。
プカプカプカ。
「…」
スタタタタ。
プカカカカ。
「……」
スタタタタッ。
プカカカカッ。
うん、間違いなく着いてきちゃってるよね。百パー俺狙い♪
「おいおい。勘弁してくれよ。」
こんなわけわかんねぇ火の玉に取り憑かれるなんて冗談じゃねぇぞ!
かくなる上はっ
「テラ・ダァァァァァァァアァッシュ!」
説明しよう!テラ・ダッシュとは何て言うかもう最上級のダッシュである。とどのつまりただの猛ダッシュ。
俺は走った!それはもう走った!途中ウンコみたいなモノを踏んだ気がしたが気にしない!間違いない、あれはウンコだ!人糞だ!
もよおしたヤツぶっ殺す!
「ハァッハァッ!…ここまで…来ればっ…!」
適当に見つけた路地裏に身を隠す。どうやら振り切ったようだな。
ふぃ~!危なかったぜー!君子危うきに近寄らずって言うしな。怪しいモンには関わらないのが一番だ。
「それにしても久々に全力疾走したな。すげぇ汗だ。あっちぃ~」
「あっ!ゴッメーン!暑かった?ちびっと火力落とすわ!」
「おう。頼むわ。」
「メンゴメンゴ!まだ上手く調節できないんだよね~。」
「気にすんなって。大分汗も引いてきたし………って。え?」
何?火力?
「どぅはっ!」
なんと目の前にさっきの火の玉。しかもなんか喋ってます。
「ほら。アタシってよく火の玉小僧って言われるし」
意味ちげーよ。まんまじゃねーか。
「なんだよお前。なんで火の玉が喋ってんだよ?」
「えっ!そっかそっか…人間界って…あぁ~。なぁるほど。」
なんか1人で納得してるけど。喋る火の玉なんて聞いた事ねぇよ。
「そうだよねっ。このままじゃ話しにくいよねっ!人間界に合わせなきゃねっ!」
どうしよう。マジで変なのに絡まれてしまった。
何?この状況。なんで俺火の玉と普通に会話してんの?
「どぉ?これなら話しやすいでしょ?」
いつの間にか火の玉は消えていた。
その代わりに俺の前には女の子が立っている。
「…誰?」
「え?アタシさっきの火の玉だけど?」
もー意味ぷ~!
「なんで火の玉が人間になるんだよっ!えっ?意味わかんない意味ワカンナイ!アタシ意味ワカンナイヨ!」
「ちょ、ちょっと秋クン!セリフが在日中国人みたいになってるよ!」
はっ!お、俺とした事が、理解の範疇を超えた反動で中国化しちまったぜ。
「てゆうか、何故俺の名を知ってる?」
「んっふっふ!秋クン。世の中にはタウン○ージという万能名簿が存在するのだよ!」
その黄色い雑誌で個人を特定できるわけねぇだろ。
「…まぁいいや。それよりお前なんなの?俺に何か用?」
なんかもー馬鹿らしくなってきたんで単刀直入にいきました。
「よくぞ聞いてくれました!アタシはサラマンダー!火の精霊よ!立花秋クン。アタシがアナタの冷えきった人生を暖めてあげるわっ!」
………ん?