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パーティー1

サブタイトルが思いつかないので仮呼称です。

いいサブタイトルがあったら教えて下さい…。

 店で売ってるポーションは1個50ルートのポーションと1個200ルートのハイポーション。

そして、1個100ルートのマナポーションと1個300ルートのハイマナポーションだ。

ポーションは100の体力、ハイポーションは500の体力が回復し、マナポーションは50のマナを、ハイマナポーションで200のマナ回復となっている。


 特化させた種族でも無い限り、まだ現状普通のポーションとマナポーションで十分だ。

特に序盤のうちから、そんなに体力も減ることないだろうからね。

あぁ、でも魔法使いの人はどうなんだろうか?

自然回復量だけで賄えるなら、そこまで必要ないかもだけども。

とりあえず、ポーション10個とマナポーション5個を購入。

1000ルートの出費は痛いが、必要経費だろう。

さて、用も済んだし早めに集合場所に向かうとしよう。





 「お待たせ~、私達で最後かな?」


 「申し訳ありません、私の装備を探していただきありがとうございます」


 「いいのよ、フローラちゃん

 これから一緒にパーティー組むんだし、私達のためにもなるんだから」


 集合場所に最後に来たのはフローラさんとリュカさん。

これで全員が揃ったか。


 「んじゃ途中の平原で大体の攻撃力とかその辺を見せてほしいから、道中で適当に狩りながら移動しましょうか」


 「「「了解です」」」


 草原に入る前にまずはグループ申請だ。

ピコンという音とともに、目の前にウィンドウが表示される。


 『プレイヤー リュカ がパーティーの申請をしています

 受諾しますか?         YES/NO』


 YESっと。

ボタンを押したら、皆の頭上に赤と青のバーが現れる。

パーティーを無事組めた証拠だ。

視界の片隅にも簡易的であるが、同様のバーと名前表示があった。


 「この仕様は便利よねぇ

 あるゲームとないゲームじゃ、体力管理のやり易さが違うからねぇ」


 そうリュカさんはしみじみと言うと、ダイアさんとジャンさんは頷く。

この3人は他のVRMMO経験者かな。


 「それじゃぁ行くわよ」


 その言葉を合図に、フィールドへと足を運ぶ。

まずは草原だが、昨日と比べ人は少ないがやはりチラホラと人がいるのがわかる。


 「この辺は人がまだいるから、洞窟の前ぐらいまで移動しましょうか

 その間は歩きながら次の狩り場の説明をしておくわ」


 そう言ってリュカさんが話し始める内容を纏めると。


・レスト洞窟はパーティーだと推奨レベル4、ソロでも6ぐらい。

・出現モンスターはコボルトとゴブリンという亜人型のモンスター。

・基本的には集団で現れて素手で殴りかかってくるが、稀に武器持ちが出る。

・武器持ちはレベルが高いらしくて、現れたら最優先で排除すること。

・経験値の入りが良くて、10~13まではここで狩っても大丈夫。 

・奥にいるボスは、オーク。

・オークは攻撃力が高くて、防御が30ぐらいで被ダメが20程となる。

・タフではあるが、一体だけなので余裕を持って立ち回れる。

・オークの体力が50%を下回るとコボルトとゴブリンを召喚するので、モンスター排除組とボス専念組に別れる必要がある。


 このくらいだろうか。

そこまで話し終わると、目の前に洞窟が現れる。

ここが目的のレスト洞窟かな?


 「それじゃぁ中に入る前に火力を確認するわね

 あぁ、別に火力が足りないからパーティーを蹴るとかそういうのはないわよ?

 ただ火力次第ではヘイトのコントロールが難しくなるから、確認させてほしいのよ」


 「それにだ、この中で俺はレベルが低いからな

 スキルでターゲットを取ったとしても火力次第ではすぐにターゲットが移る可能性もある

 その場合、立ち回りが変わってしまうだろうからな」


 と、リュカさんとダイアさんの発言。

というわけで近場にいるモンスターと1対1をやって、大体の攻撃力を見せることに。

順番としてはリュカさん、ベックさん、ジャンさん、俺、フローラさんの順だ。

ダイアさんが参加しない理由としては、攻撃にほとんど振っていないため、時間がかかるだけだと本人からの申告があったからだ。


 「んじゃまずは私から行くわね」


 そういうと、矢をつがえ、近くにいたレッサーウルフに狙いを定める。


 「【スナイピング】!」


 スキルを発動したらしく、ヒュッっという音がするとその矢は綺麗にレッサーウルフの首元にささり、63という数値を叩き出した。

確かレッサーウルフは50くらいしか体力がないはずだからオーバーキル気味だな。

ドサッとレッサーウルフが倒れて消えていくのを見送って、次はベックさんの番だ。


 「では、あちらのビッグスパロウを狙います

 ……【フレイムアロー】!」


 魔法使いの詠唱ってのはないらしく、魔方陣が出て2秒ぐらいで炎で出来た矢が一直線に向かっていく。

72という数字が見えるが、ビッグスパロウは体感で75ぐらいだったはずだ。

見れば、表示された体力バーはギリギリ残っており、怒ってこちらに向かってくるところだ。


 「あんたステータス振ってる?一発で倒せるはずでしょ?」


 「えっ?ステータス振ってるはずで……

 あぁ!?10ポイントも余ってる!?」


 「しっかりしなさいよねぇ~、っと」


 慣れた様子で、リュカさんが矢を放ち、ビッグスパロウは倒されていった。

にしても、あれから更に攻撃力が上がるのか~……。

魔法使い恐るべし。


 「んじゃ次は俺だな~

 といっても近くの獲物は…、兎しかいねぇな」


 そう言うと兎の方に走り出していくジャンさん。


 「とぅ!」


 スキルもなにもない状態で47という数字。

その一撃だけで、兎は倒れて行く。

実際はあれに、スキル補正が加わるわけだから60ぐらいは行ってるってことだよな~。


 「じゃぁ、俺ですね

 おっ近くにレッサーウルフが湧いた

 あれにします」


 剣を抜き放って、ダッシュのスキルで一気に近づき振り下ろす。

58と表示が見え、レッサーウルフが倒れていく。

いや~、装備を新調したかいがあったな。

一撃で倒せなかったらどうしようかと。


 「使ったのは【ダッシュ】だけ?」


 「そうですね、近寄る時には使用しましたけど、それだけですね」


 「ん~、やっぱ獣人って早いわね~

 スキル発動した瞬間、風のように走っていったよ?」


 「あはは、ありがとうございます」


 「それじゃ最後はフローラちゃんね」


 「はい、頑張ります!」


 そう言って、近くに湧いてきたビッグスパロウを狙う。


 「……【アクアエッジ】!」


 フローラさんが魔法を唱えると、水の刃が生成され、ビッグスパロウに直撃。

92という数値を出して終わった。


 「中々ねぇ

 フローラちゃんもしかして、スキルポイントを【水魔術】とかに振ってたりする?」


 「はい、振ってますよ

 友達から、最初は3つのスキルをとりあえず5まで上げてから進めたほうが良いって聞いたので」


 「成程ねぇ

 それも一つのやり方よね」


 これで一通り全員の攻撃力が見れたはずだ。


 「で、どう?ダイア

 コントロールできそう?」


 「そうだな、懸念があるとしたらベックとフローラの2名かな?

 魔法使いはしょうがない気がするがな」


 「攻撃力が高すぎたってことですか?」


 「まぁそれも一因だが、詠唱モーション中はヘイトが高くなりやすいんだ

 なので攻撃する際は、少し注意してくれ

 できる限り、俺にヘイトが来るように持っていくつもりだ」


 「「了解しました」」


 「ジャンとジェイドはできれば攻撃スキルは使わずに通常攻撃だけで頼む

 スキルを使ってもいいが、俺がレベル7ぐらいになった時からで

 そのぐらいになれば、スキルをCD毎に打ってもヘイトは俺に来るようになるだろう」


 「「了解」」


 「私は~?」


 「俺より知識の有りそうなやつに言うことないだろうが

 強いていうなら、【連射】とかその辺は使うなよ?」


 「大丈夫よ、私は一撃型だから」


 「なら、尚更言うことはないな」


 「私だけ仲間外れみたいで嫌じゃない

 っと冗談はここまでにして

 確認も取れたし、突入するわよ!」


 リュカさんの発言を機に、俺達はレスト洞窟に入っていった。

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[一言] お、レベルアップ込みでヘイト計算できるのは慣れてる証拠
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