表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

レスト洞窟2

 【経験値を100獲得しました

 レベルアップしました

 ステータスポイント5獲得、スキルポイント2獲得

 ステータスを確認してください】


 あれから数戦やって、ボス部屋の前に到着。

最後の1戦を終えたら丁度レベルが9になった。

やはりこの辺りは経験値の効率が高いんだろうな。


 

 「さてと、ボスの推奨レベルは10だけどもどうしましょうかね

 このパーティーだったら普通に行けるだろうけども、安全を取るならもう1週すれば確実だけども皆の意見はどう?」


 「タンク役の立場から言うと、今のままでも十分行けるとは思う」


 「それにどうせ周回するならボスも周回したほうが素材を稼げていいと思うぜ」


 「僕はわからないので皆さんに合わせます」


 「私もわからないので……」


 「同じく」


 「ん~、じゃぁ入ってみるとしますかね

 作戦だけど基本いつもどおり、ボスが雑魚を召喚した始めたらジェイド君とジャン君の2名で雑魚を相手してくれる?

 私は状況を見て、2つの戦況をサポートする形に回るから

 それじゃ行くわよ!」


 「「「了解」」」」


 ボス部屋に入ると、中央にはでっぷりと太った、豚のようなモンスターがいた。

これがオークか~。

大体今の俺の身長(獣人のアバターは大体2m20くらい)と同じくらいだ。

そんな体格に見合った木の棒、いやもう木材とでもいう大きさの棍棒を手にしていた。

っと考え事をしている間に、もう矢が飛んでいった。

開始の合図だ。


 「プギイイィィィィ!!」


 「【騎士の威圧】!」


 オークが叫ぶのと、ダイアさんがスキルを使うのは同時だった。

そして振りかぶられた攻撃をダイアさんは見事にいなしてパリィまで決めていく。

それを見ては俺は左から、右からはジャンさんがそれぞれ挟撃していく。


 「【スラッシュ】!」


 「【ブレイクスピア】!」


 ジャンさんのスキルには防御ダウンの効果もあるので、俺がワンテンポ遅らせてスキルを発動する。

ゴブリンやコボルトだったらこの一連の流れで半分以上は体力を持っていけるんだけども……。


 「やっぱ硬いな、まだ1割も減ってないぞ」


 「……これは大変な作業だな、【パリィ】!」


 「後はベックさんたちの攻撃次第ですかね?」


 1匹だけなので会話をする余裕もあるが、本当に硬いな……

ダメージの通りはいつも通りだから、多分体力が凄い高いんだろう。


 「【影縫い】!今よ、2人とも」 


 「……【フレイムスピア】!」


 「……【ブリザードランス】!」


 リュカさんのスキルでオークの動きが止まり、一瞬のすきができる。

その瞬間に、後方から2人の新スキルが飛んでくると目に見えて体力が減り、残り8割ぐらいになった。


 「魔法のほうが効き目良さそうだな」


 「だなぁ、俺達はこいつのタゲ取り兼後衛の護衛って感じでいいかな。

 っとそうだ、そろそろブーストかけてくれ」


 「了解です、……【ブースト】!


 「サンキュー!」


 2人の新スキルの威力が高いから、攻撃は2人に任せて俺たちは足止めに専念だろうな。

ジャンさんと俺が動き回り、攻撃を絞らせないようにして、ダイアさんが冷静にパリィなどで相手の動きを封じ、スキあらばリュカさんの状態異常が飛んでくる。


 「プギイイィィ!」


 「くっ…!」


 「危なっ!」


 「いや~、怖ぇ!

 急にぶん回し攻撃に切り替えてきやがったよ」


 「さすがにこれはパリィでも防げん、回避に専念してくれ

 ジェイド、悪いがここからは俺にもブーストをくれ」


 「了解!、……【ブースト】!」


 「助かる」


 「【影縫い】!……ってもう効かないのね

 悪いけど状態異常の効きも悪くなってきたし頑張って耐えて」


 こういったボス系は、ハメ対策を考慮して耐性がつけられていく。

そうでもしないと、リュカさんのようなスキルを持ったプレイヤー数人と火力役だけで倒せてしまうからだ。

ここからは、リュカさんも補助ではなく火力に回るが、結構しんどい戦いになりそうだ。




 「……【フレイムスピア】!」


 「……【ブリザードランス】!」


 魔法使い組の3回目の攻撃が決まり、ようやくボスの体力が半分になった。


 「プギィィアアァァ!」


 今までと違う、鳴き声をしたかと思うとゴブリンとコボルトが10匹程入ってきた。


 「来たな、団体さん

 んじゃダイア、任せたぞ?」


 「あぁ、なんとか耐えてみせよう

 ジェイド、行く前にもう一度ブーストをくれ」


 「……【ブースト】!

 それでは任せます!」


 最後にもう一度補助魔法をかけて、ジャンさんとともにゴブリン達の元に向かう。

まずは、マナポーションを飲んで減ったマナを回復しておく。


 「それじゃ、ジェイド

 どっちが多く倒せるか勝負しねぇ?」


 「乗った!って言いたいことですが、こいつらなんか強化されてません?

 変なオーラ見えますけども」


 「おぉ、まじだ

 ってことは強化個体かな?【ブレイクスピア】!

 いや、ダメージは通るな、攻撃力だけが上がってるってやつかもな」


 「成程~、とりあえず右側担当しますんで左をお願いします」


 「OK~、んじゃ行きますか~」


 リュカさんたちがいる方向に動き出しそうだったゴブリンたちの前に立ちはだかり、余裕そうに会話していくが、さすがに1対5はきついな。

だが、レベルアップもしたおかげで絶対的に無理って程ではない。

それに新スキルがあるからな。


 「【ウォークライ】!」


 これは剣闘士のレベルが上ったことで手に入れたスキルだ。

一定時間攻撃力が上がるというもの。

そして、


 「【薙ぎ払い】!」


 このスキルを使うことで全体に大ダメージが入る。

無双系ゲームにあるような爽快感すらある。

欠点を上げるなら、マナの消費が重いこととCDが長いことだろうか。

今の2つだけで回復したマナが半分近くに減っている。

いや、まぁ獣人がマナの最大値が低いって事情もあるんだけども。

とにかく、これで相手はあらかた瀕死だ。

ジャンさんの方を見ると、槍という武器のリーチを生かして相手を上手く誘導し攻撃していた。

じゃぁ次はダイアさんたちの方は……。

多少怪我を負っているものの、オークの攻撃を一人で捌き切っているダイアさんと、後方から攻撃を加えている、リュカさん、ベックさん、フローラさん。

っとリュカさんがこっちの方に走ってきた。


 「ジェイド君、ジャン君、そっち応援いる~?」


 「これぐらいなら大丈夫です」


 「右に同じ、これぐらいならもう少し増えても行けそうだぜ」


 「了解~、無理せずに言うのよ!

 ダイア~、合図したら横に飛んで頂戴!

 3、2、1、【フイナルアロー】!」


 こっちの方が大丈夫だとわかったのか、またオークの攻撃へと戻っていく。

そして、今まで見たことがないスキルを発動すると、その矢はオークの膝へと直撃。

体力バーが目に見えて減った。


 「凄いですね、リュカさん

 それを後1発終わったら倒せるんじゃ?」


 「ジェイド君、そう上手く行かないのよ

 このスキルは見ての通り絶大的な威力があるんだけども、発動に全マナを使うし、しばらくマナはポーション使っても回復できないって成約が出来るのよ

 まぁ、もう後はベックとフローラちゃんの攻撃で終わるから今出しちゃったってだけよ」


 弓版のマダンテってやつなのかな。

っとよそ見してたらダメージを食らっちゃったよ。

あっちももう終わりそうだし、こっちも早く片付けないと。

幸い、CDは開けてるから


 「【ウォークライ】!、【薙ぎ払い】!」


 これでこっちのゴブリンたちは終わった。

ジャンさんの方も丁度仕留め終わったようだった。


 「……【フレイムスピア】!」


 「……【ブリザードランス】!」


 ベックさんたちの攻撃が飛んでいき、オークに命中。

ようやく体力バーが0になり、オークも無事討伐だ。


 【経験値を500獲得しました

 レベルアップしました

 ステータスポイント5獲得、スキルポイント2獲得

 ステータスを確認してください

 レベルアップしました

 ステータスポイント5獲得、スキルポイント2獲得

 ステータスを確認してください

 ボス【レスト洞窟の主オーク】を初討伐が完了しました

 スキルポイントを3獲得しました

 称号【偉大なる一歩】を獲得しました】


 オークが倒された瞬間に、レベルアップと共に称号までもらえた。

称号の効果は体力が10増加するといったもの。

とりあえず、感想としては疲れた!

よろしければ、ブックマーク・評価をお願いします

また、感想をいただければとても励みになりますので是非!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] やった~ヽ(^o^)丿 オーク撃破~ 後、二、三回周回したらガツガツ行けそう~(//∇//)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ