プロローグ
稚拙ですが楽しんでいただけると幸いです
10話までは1日2回投稿
それ以降は1日1回投稿を目指していきたいですね
『えぇ~、我が大学では理想・信念を元に生徒たちの自主性を育むことを念頭においており、様々な~』
演台の上で、理事長が喋っているが、基本的にこの手の話は長いんだよなぁ…。
せっかく大学入学できたっていうのにこんな話を聞きたいわけじゃないんだが…。
『素晴らしいお話ありがとうございました
続きまして在学生たちによるサークル紹介です』
おっ、5分程でようやく終わったか。
サークルは入る気はないな。
そりゃ楽しくやっていきたいってのはあるが、バイトとアレのために入っている暇はないだろうしな。
そう、アレ…。
新作VRMMO【WORLD OF UNIVERSE】!!
前々からVRMMOには興味があったんだ。
そのために色んな配信も見たし動画も見た。
その結果、やってもいないのにクラスでやってるやつより詳しくなってるという悲しい結果だった。
なんでやらないのかって?親から禁止令出てて買うことすらできなかったんだよ!畜生!
その鬱憤を勉強に回したからいい大学には入れたけどよ…、俺も楽しみたかったんだよ…!
そのため、バイト(近くのコンビニでもう既に契約済みだ)と講義以外は大学生活のほぼ全てをこいつに打ち込むことを決めていた。
時刻は流れ、17時。
既に紹介も終わりサークル勧誘が始まっている時間だが、このまま直帰だ。
家まで20分、帰ったら即カップラーメン食べて、ゲームの起動準備に入れば間に合うはず!
「ねぇ君、体格いいしバレーやっていかない?」
おっと、俺の隣のやつが捕まったようだな。
多分こいつも俺と同じで、このVRMMOをプレイするつもりだったんじゃないかな?
式のときから隣だったけど、ステータスとスキルを~とか呟いてたもんな。
なんにせよご愁傷さまだ。
「君!コスプレ研究会に入らない!?素材いいし、注目されるよ!?」
ゲェ!?なんか変な勧誘来た!?
嫌だ、俺は帰ってゲームするんだ!!
17時55分、なんとか家に帰れたが、疲労感が凄かった。
あの後、コスプレ研究会、漫画研究部、ゲーム研究会(少し惹かれてしまった)と勧誘を受けた。
大学、恐るべし…。
こうなりゃ、飯抜きでいいや。
さて、VRMMO頑張っていきますか!
次回はようやくゲームに入ります
キャラメイク回です