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生まれてから早3年

 はい、やってまいりました!どうも観月です!


 なんと3歳になりましたよ~道のりは辛く険しく無情でしたよ。


 まったくなにがだって?排泄ですよ!これ厳し過ぎやしませんかね?元高校二年だよ?それが綺麗なメイドさんにあられもない格好にされて…ふぅ~これ以上はダメですよ。俺のプライドがね?色々と…


 次に問題は食事!いっいわゆる母乳を飲まされたんですよ。綺麗な母があれをまさかだして口元に近づけてくる訳で!俺の息子が危なかったね。まあ、小さいから何もならないけどね…イジイジ…


 そんな訳で自分はこの3歳まで頑張ったわけですよ。でもね良かった事が無いわけじゃなくて説明しますと家って公爵家なんですよね。しかも俺って次男だから家を継がなくて良いから気が楽だね。


ちなみに兄とは、なっかよしーだから存続争いなんて無い、俺も当主とか興味ないんで。


 それとなにより助かったのが、神様が言葉を理解できるようにしてくれた事、だって一から覚えるなんて厳しいもん。


脳内メーセージは、嘘じゃ無かったね。


 さらにさらに、一番重要なのが…綺麗なメイドさん達が俺を可愛がってくれるのよ~、おっと思わずにやけてしまった。


 俺ってさ夜泣きとかあまりしなかったわけ。お腹減ったら泣いたけど…普段はおとなしいからね!


 しかもメイドさん達に媚び売れるだけ売って可愛らしい感じで頑張りましたよ。いつも撫でてくれたり抱き締めてくれるんだ~


 あと、父さんにも会ったね。最初は怖い人が騎士と来たなって思ったら俺を見た瞬間だらしない顔になったもん。抱き上げられて頬をすりすりされちった。1歳少しで「かあしゃま」「とうしゃま」って言ったら泣いて喜ばれたのも良い思い出だね。


 さて、今俺の容姿を説明しちゃうよ。2歳のもちもち肌で目が金色でクリクリしていて髪の毛はアメジストのように綺麗な色だね。うむ、男なのに可愛らしくていいのだろうか?


俺から言わして貰うと、男の娘では絶対無いからな!




「ミズ…さ…起き…ださい…ミズキ様起きてください」

 肩を揺さぶらされたながら、専属メイドのルチルに起こされる 。


「ルチル~おっは~」


 まったく変な説明みたいな夢のせいで俺は眠い目を擦りながらルチルに挨拶した。


「なんですか…おっは~ってまったく、可愛すぎるじゃないですか~」


 ルチルはそう言いながら抱きしめてくる、恐るべし3歳児パワー。


 ルチルにいつも抱きしめて貰って俺幸せだな~


 抱きしめが終わったのか、ルチルがいつものように、俺の着替えの手伝いをしてくれた。この世界の服は結構気に入っていてアニメのファンタジー物でカッコいいな~とか思ったりするようなデザインなのだ。


 今俺が着ているのも俺の髪の色に合わせた薄い紫色に所々目の色に合わせたのか金の細工が施されている。下は黒のズボンだ。

 着替えが終わるとまたしてもルチルに抱きしめられた。俺的に幸せだから構わん!



 食事のする部屋まで向かう為に長い廊下をルチルと一緒に歩いていると通りすがりにメイドさんや執事と会うから皆に「おはよ~」と声をかけると皆さん返事とともに頭を撫でたりしてくれる。幸せ~




 食事の部屋に着くと、母様と兄様と姉様が二人席に着いていた。俺の家族は合計7人である。

 名前を説明すると、



 父様 ウルス・ハーヴァント 32歳



 母様 ハルミラ・ハーヴァント 年齢不詳



 兄様 イクス・ハーヴァント 8歳



 姉様 ルミ・ハーヴァントとルナ・ハーヴァント 4歳



 俺 ミズキ・ハーヴァント 2歳



 妹 ネルネア・ハーヴァント1歳


 こんな感じである。両親ハッスルし過ぎではないかい?口に出しはしないが。


 食事部屋の扉を開け父様がやって来てた。やっとご飯にありつけるぞ。妹のネルネアなのだが母乳なのでまだ寝ている。


「皆揃ったな?では、食べ始めるとしよう。いただきます。」「「いただきます」」


この世界にも、前世の慣わしに似た風習が根付いている。神様が、そこら辺も考えてくれたのかな。


 テーブルの上には朝から豪華な食事が置いてあった。

 フランスパンみたいな物が輪切りにしてあり、外がカリカリ中がふわふわしている。それと玉子や何やらで使ったコンポタージュみたいなスープ、新鮮野菜のサラダ。さらに子牛の頬肉をワインで煮たもの迄置いてある。やっぱり出されたからには完食しなきゃ料理人に失礼だよね。


スープを掬い口に流す。ここで重要なのが音をたてないようにする事である。頬肉を切る時にも食器で音をたてないようにするのだが、肉が柔らかいからスッと切れるから音がたたないから楽だ。公爵家だから礼儀はしっかりしとかなきゃってルチルに教わったから頑張らなくちゃ。


 皆が食べ終わり執事やメイドさんが食器を片付けていく。俺一人なら手伝ったけど両親が目の前にいるからね。休憩用の珈琲を両親が飲み、俺はホットミルクを飲んでいた。やっぱいいよねミルクって。


「5歳になったら、我が家でミズキの御披露目会をするから礼儀を身につけるんだぞ?」


「はい、父様。失礼の無いよう練習致します」


 俺の御披露目会か~どんな人くるんだろ~楽しみだな~


 俺は皆が席を立った後にルチル共に部屋を出た。


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