空腹は堕落の担い手
投稿が遅すぎて、すみません。
馬鹿丸出しな脳内妖精?を追い払う。
こうなったら諦めるしかないな。薄い本展開は、求めてませんし、、、ほんとだよ?
「出来ないもんは、出来ない。無理な事を今考えても意味ないからね」
呪枷眼の事を頭の隅に追いやり、他の事を考えようとしたらお腹が減ったと腹が鳴いて報告してくれる。
そういえば、あれから何も口にしてないような、、思い出すと空腹感が、さらに増幅したような気がする。
「下に行けば何か貰えると良いな。よし、パァンッ!」
気合いを入れるために、両手で頬っぺを叩く。強すぎたせいで、頬にヒリヒリと鈍い痛みがあるけど、痛みのお陰で、眠気と気分を払拭することが出来た。
ベットから降りようと床に足を着けたら、床は少しひんやりと冷たい。
「何か履き物は、、、無いか。うーん、冷たいのより腹が減った方が重大だし、、、裸足で行きましょ」
近くに靴らしき物は無い。しょうがなく裸足でベットから降り部屋を後にした。
廊下には、人は居なく。ペタペタと俺の歩く音だけがする。それと、部屋では気が付かなかったけど、何か美味しそうな匂いがほのかに漂っている。
結局誰とも会わず匂いを辿りながら階段を降りようとしたら、美味しそうな匂いに釣られた俺は階段を一歩踏み外したみたいです。
突然の浮遊感にあそこがヒュンとする。
とっさに、体を魔力で満たして耐久力をあげようとしたけど間に合わず見事に転げ落ちた。
「イデッ、おぶ、ぶへぇ、、、」
星が、お星さまが頭の上に、、、。それと、肩と足がくっそ痛いです。
「ミズキ様っ!?どうなさいました!お怪我はございませんか?」
一階に居たらしい、兵士二人とこの家の人?らしき人に声を掛けられ起き上がらせて貰う。
クラクラしていた頭もだいぶ落ち着いてきた。
とんだ登場になっちゃったな。
「落ちちゃったよ、問題ないから大丈夫、心配ナッシングーだよ。ぐぅー」
グーとぐぅーで寒いダジャレっぽくなった、、、
身体中が痛い割に、腹がなるなんてこの食いしん坊め~
「ですが、、、」
「いいのいいの。それよりご飯ある?お腹減っちゃってさ」
兵士は、渋々引き下がってくれたが納得してなさそうなんで、回復魔法を自分に掛けて大丈夫だとアピールした。それよりも、空腹で死んでまう、、、
村人の格好をし、料理をしていたらしき家の人にお願いして、さっき作った食事を用意して貰った。
我が儘言ってごめなさいと謝るのも忘れない。謙遜されながら出されたのは、ヤギのミルク煮と硬めなパン、新鮮野菜のサラダだった。
「いただきます!」
ミルク特有の甘味がある柔らかい肉を咀嚼する。
溶ける!口の中で泡の様に消えてしまった。続いて硬めなパンに手をつける。んっ?この弾力は、、、
硬めなパンと思い裂いてみると、これまたびっくり柔らかな生地が顔を出すでは、ありませんか!
ひと欠片を口に放り込み噛むとパンの旨味が味わえる。最後にサラダをぱくり、、、シャッシャキじゃないっすか!あまりの美味しさに、草食動物始めようかなと思ってしまう程だ。
必然的に、グルメリポーター気分で料理に舌鼓をうち。完食してから家の人に、美味しかったですとお礼をするのも忘れない。
暇なんで、世間話ついでに俺が寝ている間の事を聞いてみた。
まず、盗賊は捕縛され中央で私兵監視の下、何故村襲ったのかを私兵が尋問している。
恐らく、ミルアもここに行ったのだと思う。
次に、村人は焼けた小屋の修理や日々の仕事に費やしているらしい。そして最後に、家の人は村長の奥さんだと分かった。
以上の三つが分かった事だ。
最後は、要らないって?お互いを知るのは最初にすべきだと思うんですよね。
和気あいあいと奥さんと盛り上がっていたら、ミルアじゃなくルルが帰ってきた。
「あら、ミズキ様いらっしゃいましたか。今後の事でお知らせしたいことがあるのですが、お時間よろしいですか?」
俺の事を迎えにきてくれたらしい。ハンドサインでルルには合図して、奥さんには話相手のお礼をする。
「お話出来て楽しかったです。呼ばれたみたいなんで行きますね、それでは失礼」
席から立ち上がってルルについて行く。兵士の二人も護衛として追従してくれるみたいだ。
家を出ると、道行く人達から大勢の視線が俺に集中していた。
「ねえ、俺なんかしたっけ?」
「村人を救ったのはミズキ様ですからね。皆が感謝しているんですよ。ふふ、私も助けて頂きありがとうございます。格好良かったですよ」
ルルのどこか妖艶な微笑みに思わず動揺してしまった。
動揺を隠そうと試みるも、
「そんなななな」
見事に失敗です、、、
ルルは、大人の女性の色気を使いこなしてらっしゃる。
くっさっきは失敗したが、次は抗ってやる。
さあ来い!
「人が増えて来ましたね、手を繋ぎましょうか」
青二才で七歳児な俺は、手の内で踊らされてしまうのが大正解です。ありがとうございます。
差し出されたルルの白くきめ細やかな手を握った。
幸せな気持ちになりながら、ミルア達がいる中央テントまで案内される。少し離れた場所に縛られた盗賊達がいたから見ていたら、目を反らされてしまった。
俺の顔そんなに嫌いですかね、、、
「ミズキ様少々お待ちください。隊長、ミズキ様をお連れしました」
「ああ、入ってくれ」
ミルアの声が聞こえ、ルルと一緒に幕を持ち上げてテント内に入る。
「申し訳ございません、本来なら此方が出向かなくてはならないのですが」
良かった~、いつも通りのミルアに戻っている。もう怒ってないのは助かったけど、テント内の雰囲気がぶっちゃけ重苦しい。こりゃ、ふざけて良い場じゃないな。
「気にしなくていいよ。それよりなんかあったの?」
ミルアを含め中にいる兵士達が、神妙な面持ちでいるから、それなりの理由があったのだと俺でも気がつく。
「実は盗賊の何人かが口を割りまして、もたらされた情報によると、ミズキ様を狙っての所業らしいのです」
「って言うことは、僕がここに来るって知っていたのかな」
あの、女盗賊団に拐われてから時間はそれほど経ってないし、結果的に俺は村に来たけど襲撃直前は、いなかったしな。
「そういう事になります。誰に指図されたかは知らないの一点張りでして、何でも黒い狼の首にメモ書きがありまして、それが指令だったとの事です」
盗賊が指図を受けてまで襲撃するなんて見返りがあったのか又は、ただの馬鹿かだな。
「まあ、よくわからないけど狙われてるって事だね、、、誰だろ?」
「獣を自在に操れるのは、多くはありませんが情報が少なすぎて、、、不甲斐ないばかりです」
「自分を責めないでよミルア。狙われたら返り討ちにしちゃうからさ。それはそれとして、屋敷に帰れそう?」
「はい、既に屋敷には、伝令を向かわせました。明日には、馬車と増援が来る事でしょう」
とうとう明日には帰れるらしい。本音を言うと馬車じゃなく普通に馬に乗って帰りたかった。




