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大慌ての日常

ちょっぴり、いつもより長いかな。

 まったく、ルチルが来たのには、流石に恐怖を抱いたぜ、、、


 俺はルチルが追ってくる事を考えると自然と早足になってしまう。訓練所は屋敷の庭にあるから、屋敷までの小道を走っているのだが、相変わらず家の敷地の広さには、呆れるばかりだ。


 てか、時間も日が傾きもうすぐ夜が訪れようとしている。そのせいか、小道が不気味に見えてしょうがない。


 今そこの茂み!ちょっと動かなかった!?


 足を止めて確認するが、何もいなかった。


「こんなに俺って怖がりだったけ、、、ルチルと一緒に帰ればよかった」


 今頃後悔しても遅いが、引き返したくない。

 だって、怖いじゃん?夕暮れ時の一人道って、なんか後ろ気になっちゃうじゃん?


 頭の中で色々考えるが、立ち止まっている訳にもいかず、走り始める。

 道の両脇に生えている木が、風で揺れたり、急に聞こえる鳥の鳴き声やら、ちょっとした物音に体が過敏に反応してしまう。


 もうやだ、こんなに屋敷遠かったっけ、、、あー、もっと近くに設計してくれよお願いだからさ、それにしてもこの音は、、、あ。


 気づいてはいけない事に俺は気づいてしまった。俺以外の足音聞こえますが気のせいでしょうか?


 後ろから、俺の速さに合わせて走っている音が聞こえる。


 屋敷の使用人だったら俺に話しかけるとか、何かしらのコンタクトをとってくるからその可能性は無いし、てか、屋敷にいる人物で俺に話しかけない人なんていないに等しい、俺の後ろを走っているのは誰?


「はっはは、誰ですか?」


 走りながら、後ろの人物に聞こえるように声をだすが、返ってくる言葉は無く、沈黙が場を支配する。


「やだー。冗談もそのくらいにしてくれないと、怒るよー」


 走るスピードを速くしながら、今度は怒ってるから早く返事をしろと遠回しに言ったのだが、またしても返事がないし、ただ俺に合わせて走るがスピードも速くなっている。


「えっ、本当に最後だよ。俺怒っちゃうからね、怒ると怖いって評判なんだけどいいの?ちょっと!なんでさらに早くなるのさ!?」


「せめて何か言ってよ。嘘ついてごめんなさい。怒ると怖いなんて言われたことないです。怒ったら何故か頭をいつも撫でられます」


 俺が叫んでも、後ろの人物はどんどん俺に迫ってくる。あれ、真後ろに聞こえませんか、、、方にそっと手が置かれた。


「いやーーーー!来ないでーーー!!」


 甲高い声で叫び、恐怖で頭が真っ白になって無意識に俺の足裏から魔力が放出され、背後の人物から一気に離れる。その姿はまるで、人間ジェット。


 なんだか知らんが助かった絶対後ろ見ないからな、そのまま魔力を使った全速力で俺は屋敷に無事帰還した。


 自室の扉を閉め一息つき、部屋に何もいないかを確認してから、高級そうなベットに倒れ込む。


「もう、疲れた、、、今日だけで色々ありすぎだよ、、、」


 素材が何でできているか分からないが超反動のふかふかを実現したベットに寝転がり。

 安心から閉じていく瞼を感じながら、意識を手放した。




 ~ある、侵入者~


「あら、逃げられちゃったみたい、、、あの速さ普通の五歳児じゃないわね。やはり、公爵家に忍び込んで正解だったかしら」


 ミズキが自室で寝ている頃、暗くなった屋敷の敷地にある林の中で、黒装束を着た一人の女性が獲物を見つけた蛇のように舌で唇を舐めた。見つめる先はミズキが自室として使っている部屋である。


「幼いけど、ありね。ボスに渡すなんてもったいないけど、、、数年後が楽しみだわ」


 そう言って、女性は林の奥へと姿を消していった。



 ~視点終了~






「今俺の事を誰か見ていたような!?」


 突然、視線を感じ睡眠から目が覚めた俺は周りを見渡す。誰もいないか、てかもう朝じゃん、夕食食わずに寝ちまったか。


「失礼します、、、ミズキ様起きていらしたのですか」


 若干の驚きの声を上げて、ルチルが部屋に入ってくる。


 もう、そんな時間かとルチルを見て、確認するが、なんかルチルさん落ち込んでません?


 いつも、笑顔で朝の挨拶をしてくれるルチルは、少し悲しい顔をしているように思える。


「おはよルチル、なんだか寝過ぎちゃったよ。ルチル顔色悪いけど大丈夫?」


「い、いえ、おはようございますミズキ様。すぐお召し物のご用意をいたしますね。何かご要望はありますでしょうか?」


 部屋に備え付けられた、クローゼットに似た物、まんま魔法版クローゼット。


 魔法によって見た目より多くの服が入り、湿気しづらいらしいを開いて、聞いてくる。


 俺って前世から服のセンス無いのよね、ルチルに幻滅されたくないし、お任せしちゃおう。


「ルチルが選んじゃって良いよ。ルチルに間違いは、無いと思っているから」


 少し思案して、ルチルは服を選び始めた。あらかたイメージが固まったらしく、服をクローゼットから抜き取る。


 どうやら、今日の服装は黒を主軸に置いた色合いだった。


「こちらでよろしいでしょうか?本日は、お客様とのご予定も入っておりませんし、訓練すると聞いておりましたので、動きやすい服装をと選ばせて頂きました」


「ありがとルチル。うん、その服に決定」


 普通の貴族の子供はメイドや執事に着替えさせるのだが、俺は恥ずかしいから自分で着替える事にしている。4歳の頃に言ったらルチルにもう反対されて結局5歳から自分で着替える事になったが、ルチルも職務に忠実だな、人の着替え手伝うなんてめんどくさいだけだろうに、俺は、ルチルの着替えなら喜んで手伝うがな。


 渡された衣服に袖を通しながら、昨日の訓練で触れたハルバードと帰り道で偶然発見した人間ジェットの事を思い出す。


 あれを何かに応用できないかな、人間ジェットはなんかダサいし他の名前を考えておこう。


 昨日の疲れも長い睡眠のおかげですっかり抜けきっている、若いって良いな。


 どうして俺が色々考えて居るかと言うと、それはルチルが着替える姿を目に焼き付けているかのごとく、じっと見てるからだ。


 ちょっとぐらい目そらしてもいいんじゃないか?


 この前ルチルに言ったら、何かありましたら困りますのでと言われ何も言い返す事が出来なかった自分に後悔してくる。ああ、羞恥心で心がゴリゴリ削られていく感覚だ。


「ねっねえルチル、ちょっと恥ずかしいかな、、、だから、後」


「何かありましたら危険ですので」


「大丈夫だか」


「困りますので」


「はい、、」


 まったくもって、口でルチルに勝てる気がしない俺である。


 そういえば、昨日訓練所でルチルを置いて逃げたっけ、見た所怒ってなさそうだし、忘れたい所だがやはり現実はそう甘くは無かった。


「あの、昨日訓練所の事なのですが」


 突然、昨日の話題を振ってくるルチルに嫌な予感しかしない、上着を羽織い平常心を装う。


「あ、うん。昨日は大変だったね。そうそうハルバード触れたんだよ、今度ルチルにも見てもらいたいな、ハルバードの素晴らしさ分かってもらいたし、今の訓練の成果みてもらいたいな」


 自然と言葉が多くなる俺に対し、どんどん、ルチルから表情消えてくなー、これ怒っているパターンや。


「そうだ今度新しい魔法教えてよ。よし、やっぱり今日一緒に練習しよ?ルチルが忙しくなかったらさ、昔みたいによく分からない魔法つかったりしないから」


 本音を言うなら、ルチルが魔法を使う姿綺麗だからそっちに集中しちゃうかもしれないけど。


 あれ、急にルチルの顔が真っ赤に染まった。


「いっいきなり綺麗だなんて、、、何をおっしゃっているのでしゅかミズキ様!」


 あ、心の声ダダ漏れだったっぽいや。それに噛んだルチル可愛い、、


「ですから、そうやって可愛いだなんて、、、」


 おい!俺の口、がばがば過ぎんよ!よし、落ち着かせるんだ、、、俺!!


「あははは、恥ずかしいけど本音だよルチル、ルチルなら言い馴れてると思うけど」


「いえ、言われたのは男性の方でミズキ様が初めてです」


 この世界の男は、何やってるんだ、まったくでも俺がルチルの初めての男か、、内容は普通なのになんだか卑猥です。


「そうなの、言われてると思ってたよ。でも、本当にルチルは綺麗と可愛いを体現しているよ!」


「そんな、ミズキ様、、、」


 俺とルチルの間で甘い雰囲気が醸し出される、これ以上は五歳児の精神上大変よろしくない展開に、、、


 ゴーンゴーン、、、


 どこかで聞いた音と似たような鐘の音が、響きわたる。これは、屋敷の大広間に設置されている、朝食を知らせる鐘の音だ。


「ミズキ様、朝食におお遅れてしまいます、ご準備を」


「そっそうだね。着替えたし、髪整えて準備完了だよ、あとでお風呂入るとして、髪を整えるのお願いできる?」


「畏まりました」


 ルチルの手の感触を感じながら、髪を整えてもらう。かなり伸びた俺の髪は母様の髪質を受け継いでさらさらである。


「終わりましたよミズキ様」


 長い後ろ髪を一つに束ねてもらいすっきりする。これが最近してもらう髪型だ。


「ありがと、じゃあ行こうか」


 身なりを整えた俺はルチルを引き連れ扉を開けて、朝食を食べに向かった。



 後に俺は、ミルアがルチル近づく下種な男を排除していた事を知った俺は、自分の震える息子を両手で抑えるのだった。









「くすぐったいよ」


 朝食を終えて俺はいつも通りルミ姉、ルナ姉に撫でられてもみくちゃにされていた。


 気持ちよすぎて、思わず顔がふやけてしまう。


「いいから、撫でられなさいミズキ」


 今も続けられている。この撫でる行為は姉達の強制だから俺に拒否権なんてないのだ、あっても断らんがな。


 ルミ姉は、優しく撫でてくれるのだけど、ルナ姉は少々強引なのがやはり性格なのかな、胸も、、、あ、ルナ姉にちょっぴり睨まれた気がした。


「ミズキは、いつまでも甘えてくれて構わないのよ?」


 ルミ姉の言葉は嬉しいが、甘えすぎたら自分に甘くなりそうで怖いな。


「ありがとルミ姉」


「わっ私もよミズキ!甘えなさい!!」


 慌てて自分もと言って頬を染めるルナ姉。こんなルナ姉も可愛いので満足だ。


 でも、これから予定あるからこの辺にしないとね。


「うん!ありがとルナ姉。でも、これから浴場に行かないといけないから撫でるのをこの辺で」


「なら、私も行こうかしら、ミズキ一緒に入りましょ?」


 おお、ルミ姉。それは、いくら幼いとはいえ、禁断の姉との混浴になっちゃうのだけど!?


「ルミが入るなら私も行く!」


 ルナ姉まで、俺どうなっちゃうか分からんぞ。

 そこへ、ヒートアップする二人に仲裁の言葉が入った。


「ルミ様もルナ様もいけません。たとえ、弟のミズキ様とはいえ殿方なのですよ?素肌を見せても良いのは将来の旦那様だけです」


 ルミ姉、ルナ姉専属のメイドさんの正論を言われた姉達は黙ってしまう、別に俺悔しいなんて思ってないからね!


「でも、、」


「でも、ではありません」


「なっなら、ミズキと結婚すれば良いのよ!ねっルミそうでしょ」


「確かにそうね、ミズキと結婚すれば何も問題はないわ」


 ルナ姉が早まった意見を、、それにルミ姉も同意しないで!


 確か、この世界では、何ともご都合だが兄妹で、禁断の行為をして子供を授かっても血が濃くなりすぎると言う事はないらしい。


「その様な事、旦那様がお許しになるとお思いですか?」


「大丈夫よ父様は私たちに甘いから許してくれると思うの」


「母様は、喜んでくれるかもしれませんし」


 あ、姉様達完全に俺の事置き去りにしてないか。俺の同意は得たってなってるの?何故か自然と俺スルーされてない?


「う、ですがミズキ様は良いとおっしゃったのですか?」


 ナイスメイドさん、そうその言葉を待っていたんだよ。ルミ姉とルナ姉が同時に俺に振り向く。


 ここでちゃんと言っとかなきゃな。


「ルミ姉とルナ姉に言っておきたい事があるんだ、僕はね大きくなったら屋敷を出て冒険者になりたいと思ってる。けど、冒険先で死んじゃうかもしれないし帰って来れないかもしれない。まあ、簡単に死なないよう鍛えてから屋敷でるけど、こう見えて頑張ってるんだよ?だから、ルミ姉とルナ姉には、学園に行ってこの人って思える人と付き合って欲しいんだ。だって、僕には勿体ないよ」


 少し残念ではあるが、二人は可愛いか学園でもモテモテになるの間違いなしと言い切れる。

 やはり、平凡な、俺なんかとは釣り合わないよ、、、

 二人にいい機会だと思って冒険者の事を言ったけど、、、二人とも泣きそうな顔にならないで欲しい。


「ミズキに振られた、、、」


 ルナ姉それは誤解です。


「ミズキはしっかりしてるのね、、、」


 ルミ姉も落ち込んだ表情が抜けきってないよ。


「ですので、ミズキ様と一緒に浴場にはいけません」


 メイドさんは、ここぞとばかりに言い切った。やっぱり残念だ。


「やだー、ミズキと一緒に入るの」


 だが、ルナ姉は諦めないらしい、ルミ姉は、黙っている。


「ルナ様、諦めください」


「待って、良い事思いついたわ」


 頭に電球が生まれたのか、満面の笑みを浮かべ、ルミ姉がルナ姉に耳打ちした。


 良い事ってなんだろ?嫌な予感しかしないが、、、


 メイドさんに許可とったのだろう、メイドにも耳打ちすると、二人してゆっくりと俺に迫ってくる。


「ルミ姉?ルナ姉?いったい何を、、、」


「「良い事」」


「へっ、、、?」






「ミズキそれ外しちゃ駄目よ?私は見られても構わないけど怒られちゃうから」


「ちょっと、ミズキそこは、、」


「へっ?ごめんなさいぃぃ!」


 俺の視界は、暗闇。服は着ていなく裸、視界を塞ぐように巻かれたタオル、、、そして、暗闇の先から聞こえるルミ姉とルナ姉の声と湯の香り。


 ここまで言ったらわかるだろう、俺は視界を奪われた状態で浴場にいる、、、、


 どうしてこうなったと疑問しかわかないよ!?


「ルミ姉、あのさ、僕まったく見えなくて転びそうだよ、、、」


「なら、私に捕まって良いのよ?ほら」


 うおおおお、裸の状態で抱きしめられるのは、拙いよ!俺の理性が消えちゃうよ!!


「ルルルミ姉!?」


「照れてるのミズキ?可愛い」


 なでなでされて気持ちいい、、、そうじゃない、そうじゃないんだよ。


「ルミ私の番よ」


 この声はルナ姉だな。番って俺に自由は、無いのですかね。


 ルミ姉がいったん離れる、俺は不安定になった事で手を前に出して、安定を確保しようとした。


 ぷにゅうん、、、


「あ、、、、」


「ミズキそこ、うごかぁ、、やっ、めて、、ん、」


 ルナ姉ええぇぇぇ。


 やばいよ!えっと、ええっと、どうしたらいいんだ、急いで離れなきゃ、、そうだよ手をどかせばいいんだ。


 手をどかす?どうやんの?何考えてんだ俺は、落ち着け落ち着くんだ。心を冷静に、、、できるわけねえよ!!


「ミズキ、んん、ん、、」


「ごごごめんなさいルナ姉!」


 手をある場所から離した。はあはあと息使いするルナ姉がたまらなくエロい。


「きっ気を付けてね」


「うっうん、、あ」


 どうやら俺は慌てすぎたらしい、、視界を妨げていたタオルが今の動きではらりと落ちた。



 視界に広がる、成長途中の肌色、、、天国はここですか?


これで、5歳編終了です。

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