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やっぱりあれが一番!!!

更新です~

今回はミズキ視点です。

「申し訳ございません、ミズキ様。大事な訓練に遅れてしまいまして」


 俺がゲイルと最近有った事を話していると駆け足で、ミルアがやってきた。

 後ろにいるのは、お馴染みのルルさんと昨日俺を護衛していて隊長とか言われていた人かな。


「ううん、気にしなくて良いよ。僕がちょっと来るのが早かったみたいだし、それよりもミルアが忙しい時に来ちゃったかな?そうだったら迷惑だよね、ごめん」


 いつも訓練所に居るから今日もいると思ってきたけど、急いでやってきたミルアの姿を見ると自分が迷惑かけたんじゃないかと思えてくる。


「大丈夫ですミズキ様。午前に会議は終わりましたし、少しばかり休憩をしていた所です。騎士隊長を務めているのにお恥ずかしいかぎりです」


「ミルア、休憩は大事だよ。僕はミルアに無理とかして欲しくないな」


「ありがとうございますミズキ様。本日は訓練する前に紹介しておきたい者がおります。先ほどから私の後ろにいる者なのですが、先日ミズキ様を護衛していた者で、私と同じで隊を預かる身のギルです」


 ミルアがそう言うと今まで後ろで静かにしていた、誠実そうな青年が前に出てきて片膝をつく。


「ギルと申します、、先日は自分が不甲斐ないばかりに、ミズキ様方を危険に巻き込んでしまって申し訳ございません!!」


 うお、いきなりこの人謝り始めたよ。何この状況、許せばいい感じ?俺自身終わった事は引きずらないタイプだから別に良いんだけれども。


「顔上げてよ、ギル。僕は気にしてないから謝らなくていいよ」



 そういってギルの前に手を差し伸べる。


「ありがとうございますミズキ様」


 俺の手を握るがギルは手に負担をかけないように立ち上がった。まあ、俺体重かけられたら前に倒れちゃうしね。こういうのは、雰囲気が重要なわけ。おーけー?

 でも、ちゃんと重要な事は伝えなきゃね。


「ねえ、ギル。もし今度僕を護衛していると同じような事が有ったら、他の皆を守って欲しいんだ。お願いできる?」


 少し無理を言っていると思うが、これが俺の意思だからな。


「私にとってミズキ様は職務以外で大切なお方でございます。しかしミズキ様の願いを聞き流す事もできません。ですから、恥ずかしながらミズキ様にお願いがあります。」


「お願い?」


 いい一体何をお願いされちゃうのだろうか、俺はまだ綺麗な体でいたいのよ!?


「ミズキ様に私がいらないと思える程、強くなって欲しいのです。若輩者ではありますが、お手伝いはさせてもらいませんか。これが自分の願いであります」


 ですよねー、こんな皆が真剣な中、俺は何を考えているってんだ。脳内馬鹿丸出しだよまったく。この世界に人の頭の中を覗き込むなんて力を持った人がいなくてよかったよほんと、、、


 しかし、この人が俺を鍛えてくれるのか、今までは筋トレしかしてなかったが、この人が訓練に混ざってくれる事によって俺の憧れの武器に早く会えるかもしれない。それなら断る理由はないよ。


「うん、強くなるよ!自分を守れるだけじゃなく、他の誰かも守れるように。だから、お願いギル。まだ武器も持った事もないけれど、僕を強くしてください!」


「ミズキ様、、、あなたと言う方は、、、」


 俺に顔が見えないようにギルは顔を隠す、もしかして笑ってたりする?確かになんかどっかの主人公とかが言ってそうなセリフだけども!そんなに顔をごしごししなくても良いと思うのですが。


 ギルは落ちついたらしく腕をどかす。腕をどかした後のギルの顔は、何か達観しているような戦士の顔をしていた、要するに真剣な表情である。


「この身に覚えしすべての技術、ミズキ様にお渡しいたします!」


「うっうん、よろしく頼むよギル」


「それではさっそく訓練を開始いたしましょう」


 あっちのほうでミルアに怒られているゲイルを横目で見ながら、、いや、見なかった事にしよう。

 ゲイルを放置して、ギルの言葉にうなずく。


「では、まず日頃の筋肉トレーニングをお願いいたします。自分はある者を取りにまいります」


 スタスタと出口の方へ向かってしまった。

 行っちゃうんすね、俺放置ですか、、いいもん、別に、一人とか慣れてるし。


 いつも通りのミルア作成筋トレプログラムを始める。

 腕立て20回、腹筋20回、背筋20回、あともろもろと成長に影響が出ないよう作られたメニューだ。

 5歳児の俺にとって、とてもハードだが最近筋肉が付いてきたのか楽になったと感じる。


 腕立てを、終え腹筋に移ろうとするところで、ギルが帰ってきた。あれ、ギルがもっている物って、、、


 あの、威圧感を醸し出すフォルム、先端は槍のように鋭く、ポールと先端を繋ぐ場所には、片方は鎌を縮小したようなものに、その逆は断絶できる事を現すように斧が取り付けられている。


 ここまで言えば、何か分かる。現世で憧れ、頭の中で想像し、規制で駄目と断念したその姿!!


 ハルバードォォォォォォォオオオオ!!!!


 俺は腹筋するのを忘れ、ギルに近づいた。


「ギッギル!それって、、、」


「はい、ミルアから聞いておりました。ミズキ様がお求めになられたと言うハルバードでございます」


 本物キター!ギルさんあんたマジ女神、いや男だから神か、素敵!


「触ってもいい?」


「はい、構いませんよ。しかし重たく危険な代物なので私が支えさせていただきます」


 うん!と頷いてハルバードに触ろうとする、もう俺の好奇心は誰にも止められないぜ。



「なんか、ミズキ様目がキラキラしてない?」

「ハルバードにそんなに触りたかったのかしら、それにしても、、」

「「可愛い」」



 なんか聞こえた気がするが、知らんそんなの知らん。今の俺にはハルバードしか見えんのだ。


 そっと、ハルバードの棒の部分に手を滑らせる。このなめらかで歪みのない形最高だ!そしてどんどん先端に手が向かって行く。危ないって言われたけど、、ギルが俺に触りやすい位置に持ってくるのが悪いのだ。


 ありがとうギル。今日だけでギルの株は急上昇である。


「ほお~、へえ~、ひゃあ~」


 自然と声が出るってもんだ、傍から見たら変な五歳児間違いなし。


「本当にミズキ様は、ハルバードがお好きなのですね」


「うん!だってハルバードだよギル。形を見れば分かると思うけど色々な事ができるし、なんてたってカッコいい!」


「剣よりですか?」


「剣よりハルバード!」


 何をいっておるのですかギルさん。分かってないな~。

 剣は、切る、刺す、打つぐらいしかできないが、ハルバードは、刺す、切り裂く、叩き潰す、叩ききる、引っかけるとかできるんだ。現世のハルバードは鎌みたいな所がピックだったがこっちの世界の小さい鎌の方が断然かっこよすぎる。何故ならハルバードの威圧感が高くなっているからである。


「さようですか、ミルアが言っていた通りなのですね。生憎私は使いこなせませんが、斧が得意な者と鎌を得意とするものを部下に持っております。参考になるかわかりませんが今度つれてきましょうか?」


 やっぱりいい人だわ。

 槍はミルアが得意だったし、他の武器もハルバードのパーツとして使われている物ばかりだ。しかし、ミルアに聞いていた通りハルバードって使う人少ないんだな。こんなに素晴らしいのに、、、


「お願いするよ。それまでにハルバードを持てるように鍛えとくね」


 まあ、今の自分の貧弱な筋力に歯噛みしながら、筋トレするために定位置に戻る。


 やっぱり、実際に実物を見るとさらにやる気がでてくる。いずれは使いこなしてやるからな、それまで待ってやがれ。


「すいません、ミズキ様ゲイルが訓練をさぼっていましたので、傍に居られなくてもうしわけありません」


 いつのまにか、ミルアが戻ってきていた。俺から話かけたのにゲイルには悪い事したな。あとで、謝っておこっと。


「気にしないでミルア。ギルが相手してくれていたから大丈、、」


「隊長ーーー!」


 俺の声を妨げてゲイルのミルアを呼ぶ声が、、、めっちゃ手を振って呼んでるじゃん。


「ちっ、、、すみませんミズキ様。今日は一緒に居られないみたいです。後日この穴埋めはさせていただきます」


 んんっん?舌打ちみたいな音が聞こえたが気のせいだよな。

 笑顔で俺に行ってくると告げるミルアになんだか寒気を感じる、、、さらばゲイル、、、


 よし、気を取り直して筋トレの再開だ。


 一心不乱に体を鍛える。腹筋を順調に終え背筋のラストスパートに取り掛かる。


「ふぅ~、終了~」


「お疲れさまですミズキ様」


 ハルバードをどっかに置きにいったギルが戻ってきていて声をかけてくれる。

 なんか、人にお疲れ様っ言ってもらえるとうれしいよね。


「ありがとギル。付きあわせちゃって悪いね」


「いいえ、自分から申し出た事ですので、ミズキ様ともお話しをしてみたかったですし、とても有意義な時間を過ごせました」


 そうかなー、俺には手伝わせていたようにしか思えんが本人が良いのならいっか。それよりも、ルチルがそろそろ向かってくる時間だな。


「あー、ミズキ様!ここにいらしたのですね。ちゃんと行く場所を伝えてくださいと言っているのに、、」


 噂をすればルチルが訓練所の入り口から声をだしてこっちにやってくる。

 普段大きな声は、はしたないと言っていたのに、なんだったんだろうか、今のルチルを見ていると嘘に思えるよ。


「あれ、言ってなかったけ?」


 正直説教をくらうのは、嫌なのでとぼける事にした。


「まったくミズキ様は、言ってないですよ。ミズキ様から離れてしまいますと私が怒られてしまうのですよ?」


「また、怒られちゃった感じ?」


 ルチルがよくメイド長のマーサさんに怒られているのを知っている俺は何気なく言ってみる。


「知っているなら離れないでください!!もうミズキ様は、、、それに私にお土産どこに置いてあるか探してと言ったのは、ミズキ様なのですよ。まったくミズキ様は、、、」


 あちゃー、地雷でしたわ、なんかルチルは自分の世界に入っちゃたぽいし。逃げるか。


「ギル、もう行くね。今日はありがと、また話すときが有ったらゆっくり話そう!それと多分ルチルがお土産を入り口まで持ってきていると思うから皆に配っといて!んじゃ、またね」



 俺は、ギルに言いたいことだけ言って、ルチルに見つかる前にすたこらと訓練所から避難した。


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