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妖怪忌憚  作者: 如月彰
第一章:妖怪と人と中立的立場
4/13

邪魅と刀と化物と

何とか学校に着き、席についた。そして、1時限目の準備をしていると何かの気配を感じ、私はすぐさま立ち上がる



ガタッ!


青「うわ!?びっくりした。……どうしたの?」



心配かけると面倒な事になると思った要は嘘をつく



『あ、いやちょっと先生に呼ばれてて』


青「なるほど!なら早く行ってきな♪」



私は戸塚に手を振り、教室を飛び出した




青「……ッフ、クスクスッ」


一人残された教室で戸塚が笑っているのに、気づかずに…













私は気配をたどりながら、妖怪がいる所へ走る


『ここか…』


ついた場所は、あまり使われていない北校舎の第一家庭科室。

ここは、心霊現象が起こると言われていて、ほとんど寄りつく人がいない



ガラッ


扉を開け、妖怪を捜す


『いた……』


一番端っこ側で、ひっそり佇んでいた妖怪に話しかける要


『貴方何で、こんなとこにいるの』



「き…ぁ……こ…ぉ……す」


ボソボソ何か言っているみたいだが声が、か細くてよく聞こえない


そして、その妖怪がくるりとこちらを振り向く…。

私は妖怪の姿に思わず目を細める



『ほぅ……邪魅(じゃみ)か』



邪「人間ごときが妾の名前を口にするな…!」



邪魅が襲いかかってくるかと思い防御するが、何故か姿が見えない……


『……ッチ』


気配を感じとろうとした、その刹那



『……クッ!』


突然現れた邪魅のひじが要の鳩尾を直撃したのだ

力が強すぎて、廊下の窓から放り出される



邪「………」



『このままじゃ……!』



私はまだやる事があるのに──



ガサッガサガサッ



色々考える暇もなく、要は落ちる

だが幸いにも、落ちた場所が木だったので、かすり傷で済んだ



『いくか…』


一息ついた後、木から降り邪魅を捜す。因みにもう家庭科室には、居なかった















in校舎裏



捜し回って30分、皆もうとっくに1時限目の授業をしている頃だろう


『はぁー1時限目日本史だったのにな………ん?』



前を見ると邪魅がいた邪魅は、要に気づいておらず

今がチャンスと思った要は手を合わせながら、唱える


『柊の名によって姿を現せ……魔ヶ津十六夜(まがついざよい)


すると、手の平から刀がでてきた

流石にこの刀の妖気に気づいたのか、こちらに顔を向け、ほぅ…とだけ言った




要は刀を構え直し、一言……


『目には、目を…歯には歯を…化物には、化物ってね』







そして邪魅に向かって走っていくのだ──

読んでくれて、ありがとうございます!

邪魅っていう妖怪を登場させてみました。

どんな妖怪か気になる読者様は、自分でググってください( ´∀`)←

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