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妖怪忌憚  作者: 如月彰
第一章:妖怪と人と中立的立場
3/13

戸塚と視線と始まりと

朝の外は、少し肌寒いけど清々しくて、気持ちが良いから好きだ




因みにここは、ドがつくほどの田舎で、昔ながらの面影が結構残っている。だから妖怪も沢山いるらしい…



『まぁ急いでも悪い結果がでるだけだから…気長に行こう』




?「そうだぞ!でも気長過ぎるのもダメだよ!ガッコー遅れるぞ!」




朝には似合わない元気な声が後ろから、聞こえてくる。私は、そういう事じゃないけどね。と思いながらも振り返り、その子の名前を呼ぶ



『そうだね、戸塚(とつか) 青葉(あおば)、おはよう』



青「アンタねぇ…またフルネームかい!!あ、おはよ♪」



『ごめん、名前呼びは、どうも不慣れで』



青「まぁいいわよ!その内呼んでくれるって信じてるから♪」



元気に、ニコッと笑いかける戸塚に要は



『はいはい、その内ね』



と苦笑しながら言う









一緒に登校しているが、二人並んで登校は、珍しくはない


因みに戸塚 青葉は高校生1年の春、入学式の時に話しかけてくれた、同級生だ。

それからずっと、仲良くしてくれている


※今は高校1の5月下旬です




戸塚は、いつも元気で、皆からも慕われているのだ、そんな子が何故私と仲良くしてくれるのかは謎





青「ちょ…何か考え事?顔険しいよ!?」




『あぁ、ごめんあっちの竹やぶから視線感じたから(ニコッ』




青「なにそれ怖い…!」



面白半分で言ったが、洒落になってなかった、らしく要に引っ付く



『……冗談だよ』



青「それ冗談になんないって…」



ふぅ…と一息ついた青葉が話を続けた



青「でもここの森ホントに危ないから気をつけた方がいいよ」



要は戸塚の話を聞きながら、尻目に竹やぶをジーッと睨む




『そうだね…気をつけないと』



ざわざわ…



風が吹き荒れ、青葉の短い茶髪と要の長い黒髪を撫でる



『ほら、早く行こう学校に遅れる』



青「う、うん」




私達は急いで、この場所を後にした。

え?だって……私達をジッと見つめていた妖怪と目が合ったからかな…?

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