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その37
「は、はい。そりゃぁ、もう話します。何でも話します。そいつは……」門番が黒幕の名前を喋ろうとしたその時、異変が起こった。彼の頭の周囲に一瞬、光の輪が現れ、すぐに砕け散ったのだ。「えっ?」「何!」「きゃっ」皆、それぞれの驚き方をする。でも僕の反応は違った。「しまった!これは自動魔法だ」
「自動魔法ですって?」支配人が叫ぶ。この人、魔霊黒衣の事を知っていたし、随分と魔法に詳しいようだ。「何ですか、自動魔法って」隊員の一人が叫ぶ。それと同時に門番は隊員達の腕をすり抜け地面に崩れ落ちた。すぐさま副支配人が駆け寄り介抱する。「隊員さん、この人の言っている事は恐らく真実です」




