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その29
「でも、何でアンタが泥棒なんて。そんな人じゃなかったろう」どうやら支配人はこの男をよく知っているようだ。「ポロッポ様、何かの間違えではないでしょうか、この人は気のいい只の門番ですよ」副支配人も男に味方をする。ん~、そう言われてもなぁ。僕は、事ここに至るまでの経緯を話し出す。
「支配人が馬車で去った後、僕は意識を集中して、誰がローブを盗んだのかを見る事にしたのです」「見る?どうやって」警備隊の一人が尋ねる。「このローブは魔法のローブでしてね。僕はこの服の周囲の事を見たり聞いたり出来るんですよ」驚く一同。フフッ、びっくりしてる、びっくりしてる、いいぞ。




