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その24
「あ~、待って下さい。アレは怪しいモノではありません。あれに犯人が入っています」剣を抜こうとする隊員の前に僕は立ちはだかる。「なんだって?アレはあなたの仕業なのか?」いきり立った隊員が僕を見る。うーん、こわいよ隊員さん。突然で驚いたのはわかるけどさ。「そうです。まぁ、落ち着いて」
「落ち着け?一体なにを言ってるんだ、こんな化け物を前に落ち着けどだと」ますます興奮する警備隊員。あーあ、もうちょっと引っ張りたかったんだけど、これ以上は無理か。少しはデーンと構えたらどうなんだい、王立警備隊員さんよ。僕はその黒い球体の前に歩み出てみせる。漆黒の塊は動きを止めた。




