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その18
「ご主人が帰ってきたら、警備隊の人たちと裏の広場へ来るように言って下さい。騒ぎが大きくなるといけないので、宿泊者達には極力気づかれないようにして下さい」小太りのおカミさんは頷いた。そのすがるような目が痛々しい。「ちょっとやりすぎたかな」自省する僕。こういう所が魔法使いは嫌われる。
魔法を使える故の思い上がり。魔法使いは皆、自分の慢心と戦っている。僕もそれで結構痛い目に遭って来ているのに……。いかんぞ、ポロッポ。反省しなさい。自分で自分に言い聞かせる。夜風が吹く中、僕は再び裏手の原っぱへと向かう。警備隊が着くのが恐らく5分後、そして犯人が現れるのが10分後。




