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その12

「そう、あの黒くてゾロっとしたやつ。村長さんは知ってるんだけど、あれ魔法のローブなんだ」ちょっとこの四十男をイジメてみる。「魔法の?でございますか……」「うん、魔霊黒衣って言うんだ」「魔霊黒衣!!、も、もしかして小さな国なら買えてしまうという程の……!」おや、なかなか物知りだね。


某大国の副大臣が魔霊黒衣を売ってくれとやってきた事が、ごく限られた人達の間で噂になっているとは聞いていたけどね。でもあの時いちど死んだ僕を助けてくれた精霊との約束は破れない。魔霊黒衣を正しく使うと誓ったのだから。でもほしがる気持ちも分かるよな。この一着しか現存しないんだからね。



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