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その19
「わかりました。大変興味深いお話ですし、ローテルからの依頼でもあります。喜んでお引き受けいたしましょう」ローテルの奴、人情が絡んでいるとわかって僕に仕事を回したな。あいつ、自分は女との人情沙汰はよく起こすくせに、他人の人情事は嫌うトーッテモ勝手な奴だから。
そして正式な契約が取り交わされた。責任逃れの文言が山ほど書かれた契約書に署名するよう求められる。「サインするのにお召しのローブが邪魔になりませんかな」気を利かせたつもりなのか村長が尋ねる。確かに袖のないローブなのでけっこう字が書きにくい。そこで僕はチョットした術を披露する。




