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その9
小部屋の中には個人まりとしてはいるが高そうな調度品の数々。僕としてはこう言ったところよりは、さっきすれ違った綺麗なお姉さんが酌をしてくれるようなテーブルの方がいいんだがなぁ。いや、仕事仕事。この前の仕事では依頼人にトンズラされたから、ちょっと金欠なんだよね。さ、襟を正さなきゃ。
魔法使いの身分証とローテルの書いた委任状に目を通す村長。いずれも証明石をかざしての確認だ。証明石は書類に押された印が本物かどうかなどを確認するのに使われる。さすが村長、さっきの門番とは格が違う。でも村長が確認している内は、折角のお茶が飲めないよ。すっごくいい香りがしてるんだけど。




