繰り返されるルーティン
こんにちは!
初めましての方は初めまして!いつも読んでいただいている方はありがとうございます!
作者のLauroです
このお話は空虚な毎日を送るだけの大学生、桂がある日突然異世界に飛ばされて様々な困難と出会いを体験していくものです。
では…小説のハウツーの世界をお楽しみ下さい!
「それじゃあ…また…」
永遠の別れを迎えようとしている相手と向かいあっていた。真っ直ぐ、ただ真っ直ぐその鮮やかな色をした瞳を記憶に焼き付けるように見つめた。
「もっと一緒に…ずっと一緒にいたかったな…」
少しその瞳が、潤んだ唇が歪んだような気がした。
「お互いそう思えるなら、出会って良かったってことだよ、きっと。」
言い終えると唇から歪みが消えて、柔らかな笑みを浮かべた。
「きっと…きっと忘れないから、一緒に過ごしてきた時間を…」
その言葉を口にした瞬間、言葉は寂しさとなって胸を締め付けた。
「大丈夫だよ、別れても心は繋がっていられる。さぁ、そろそろ時間だ…」
「ありがとう。」
一歩歩みよってもう一度見つめ合った。
「ありがとう。大好きだよ…」
潤んだ瞳を閉じ、真っ白な穢れのない光が視界を包み、意識が遠退いていく中で優しく唇を重ね合わせた。
【小説のハウツー】
ある初夏の昼下がり、俺は少しずつ暑くなってきた日差しを受け額にうっすら汗を滲ませながら大学のキャンパスをボーッと歩いていた。
こうして大学のキャンパスを歩くのも慣れてはきたけど、なーんか退屈だ。おもしろい事も無ければ楽しい事もあるわけじゃない。
友達も周りの奴らと比べてそんな出来たってわけでもねぇ。
高校の受験シーズンの時はもうちょっと薔薇色のキャンパスライフってやつを想い描いてたっけ。
え?何?俺?誰かって?
はいはい…自己紹介が遅れましたね、これは失礼。
えっと…俺の名前は桂ね。「かつら」とか「ヅラ」とか呼ぶなよ?
こう見えて18歳、確かに周りから老けてるって言われっけど…
それはこの見た目のせいだから…
眼付き悪いから「犯罪者顔」とか言われながらも頑張ってんのよ。
あと身長のことは言うなよ?165しかないの気にしてんだから…
服選ぶのも大変なんだぜ?一応筋肉質な体だからいっつもジーパンにポロシャツかな、この季節は。
そんじゃ、しばらくお付き合いよろしくお願いします!
そんで、なんで俺がこんな物語の始めから不満タラタラなのかって?
まぁ、確かに現状には満足はしてるさ、けどやっぱ「あのこと」がなかなか頭から消えてくれねぇや………
おっと、ゴメンゴメン!つまんない話ししちゃったな。
しっかしなぁんか楽しい事ねぇかなー?ゲームのファンタジーみたいな大冒険とかさ………
お?そうだ!!確かに現実問題ファンタジー世界で大冒険ってのはムリだけど、だったら自分でそれを小説にして創っちまえばいいんだよ!!
そうとなったら早速図書館に行こう!!!