キャラクター決定!
キャラクター名て、結構悩みますよね……
ベジータ争奪戦等が起きるくらい名前は重要です(笑
「え〜と、なになに……キャラクター名を決めて下さい。だって?」
少年は今キャラクターの名前を決めている所だ。好きなアニメや漫画のキャラの名前を入力してみたが、重複していて悩んでいるらしい。
「あぁ、クソッイライラするなぁ!」
早く始めたいが、なかなか先に進めずもどかしくなるのは、ネトゲを経験した事のある人なら一回はあるだろう。少年は今まさに“それ”なのだ。
あまり厨っポイ名前にはしたくないが、ダサイ名前にはしたくない。ネタに走るのもいいが中々面白いのが無い。
「決めた!これだぁ」
『マリモ』
何故か誰も使って無かったようなので、少年はこれからもう一人の自分となるキャラクターの名前を決定した。
「さぁ〜て、やっと出来るぜ!……て、次はなんだ?」
名前の次に職業を選択する画面が出てきたらしい、数ある職業の中から少年はなるべく強そうな者を探す。
「ん〜」
“ファイター”攻撃力と防御力が非常に高い。体力が多い。魔力が低い。魔法防御が低い。
「ファイターかぁ、でも見かけが嫌だな。マッチョて……」
少年はカーソルを隣に当てる。
“魔法使い”低レベルの内から複数攻撃を覚える。レベルアップ時のMPが上がりやすい。体力が少ない。通常攻撃が非常に弱い。
「う〜ん……体力が少ないのか、直ぐ死んだら嫌だな。却下」
少年はカーソルを横に動かす。
“弓使い”遠距離からの攻撃が可能。命中率が上がり安い。攻撃の隙が大きい。弓矢が無いと攻撃出来ない。
「弓矢が無いと攻撃出来ないか……却下」
更にカーソルを動かす。
“盗賊”敵からアイテムを奪える。素早さが高い。連続攻撃が可能。回避率が高い。攻撃力、防御力が低い。体力が少ない。死んだ時の“デスペナルティー”が大きい。
「デスペナルティー?良くわからんけど……辞めとこう。次で最後か」
“銃剣士”遠近どちらでも活躍出来る。魔法も少し使う事が出来る。防御アイテム装備不可。素早さ、回避率が低い。
「お、おおぉぉぉ!!」
少年はパソコンに向かって叫んだ。
「カッケェー!」
赤い瞳に長い黒髪、背中に背負っている大きな刀。そして全身を覆う黒いマント、マントの切れ目からチラリと見える二丁拳銃。
「コイツだぁ!」
少年は銃剣士を選択した。
すると画面が変わり文字が出てきた。
『アナザーライフへようこそ』
するとディスプレイが真っ暗になり、そして再び画面が現れた時、そこはもうファンタジーの世界だった。
「うお〜スゲェ」
少年が景色に感動していると、突如近くにいた妖精の様なキャラクターが話かけて来た。
『ようこそアナザーライフへ。貴方にはこれからアナザーライフでの生き方を伝授するからしっかり覚えてね。あ、遅れたけど私の名前はピクシー族のピクよ。よろしくね』
少年はピクの話を進めて行く。
『先ずは移動の仕方ね……それから装備の仕方。武器を装備しないと攻撃出来ないから気を付けてね』
「ほぉほぉなるほど」
少年は言われた通りに武器を装備した。しかし持っていた武器は木の棒一本で、剣も銃も持っていなかった。
「あれ、おかしいな?まぁ最初だからなのかもしれないな」
少年は大して気にも止めず話を進めた。
『じゃあ――次は戦い方を教えるわ。着いてきて』
ピクは前方へ移動していった。
「お、やっとバトルかぁ」
少年は先程覚えた移動方を駆使してピクの後を付けて行った。
早くも感想、ありがとうございます。これからも不定期ですが更新していきますんで、よろしくお願いします。