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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第96話 カレナとナレカとベラカスを繋ぐもの


 復活の気配は今のところない。


「よっしゃあ、ざまぁ見ろだぜ!」


(やったぜ! 人を散々小馬鹿にして来た報いだな!)


ジンギとギンジは勝利を確信している様だ。勿論他の皆も。

既に何人もの兵が倒れている。これで終わってもらいたい。

だけど――


(ナレカ、リバティ、今の内にゲート開いて!)


「え? まだ何かあるの?」


(いいから早く! いつ閉じるか分かんないし、さっさと意識体分離してこっち来て。

後、何度も言うけど女神眼で付近を見ててね!)


カレナに言われた通りアタシはゲートを開いた。女神眼も継続している。

どういうことだろう? ベラカスはまだ生きてるのだろうか?


「ナレカ君? どうしました?」


アタシがゲートを開いていることに違和感を覚えたクラウドが話しかけて来た。


「えっと、何だかカレナがすぐ開けって」


そのやり取りを見て周りのメンバーにも緊張が走った。


アタシは意識体分離をした直後――


ヒュゥゥゥゥゥゥン


ゲートが消えてしまった。アタシはまた向こう側に行きそびれてしまった。

すぐに付近を確認する。すると――


どこからともなく現れた複数の羽虫が集まってベラカスが形成された。


アタシは詰めの甘さに後悔した。

集まってくる蟲達をじっと見ていることしか出来なかった。

だけど、じっと見ていたアタシはそれに気付いた。


「あ、視えたよ――」


◇リバティアスダイヴ◇


◇大阪リージョン


 ベラカスを”いったんは”退けた。現実世界の暴徒の動きも止まったようだ。

私はチャンスとばかりにリバティアスダイヴの大阪リージョンにダイヴした。


リバティは私に言われた通りにゲートを繋いでくれている。

続けてナレカがゲートを開いてきたが――


ヒュゥゥゥゥゥゥン

ゲートは閉じてしまった。


「あーーっ、もう! 役立たず!」


またナレカがこっちに来るのに失敗した様だ。鈍くさすぎる。


 その後、虚空から現れた複数の羽虫が集まってベラカスが形成された。

集まってくる蟲達をじっと見ていることしか出来なかった。

だけど、じっと見ていた私はそれに気付いた。


「お、視えたね――」


「クフフフ、してやられましたよ、ナレカ・ドーリン、凛堂カレナ。

まさか、二人とも小生のコアが見えているとは。しかもコアの同時攻撃まで。

どこまで気づいているか分かりませんが、貴方方を侮っていました。

再び顕現するのに大変苦労しましたよ!」


ベラカスにやや怒気が混じっている。

余裕がなくなってきたみたいだね。よしよし。


「まさか大阪リージョンから異界交信が可能だとは思いませんでした。

貴方にはつくづく驚かされます凛堂カレナ。早々始末する必要があるようですね!」


 ベラカスは大阪リージョンに魔蟲を大量に呼び寄せた。

もう完全にここまでの独自ルートを形成しているようだ。


ズバッ! バシュッ!


「おーっと、そうはいかねぇぜ!」


「ゲームにダイヴすればぁ、私達も戦力ですよぉ!」


「やっと、仕返しができるね!」


ログアウトしてたギンジ達は次々とダイヴしてきた。


「お前達、たかだかゲームで粋がるな!」


最後に和装の剣士の格好をしたミズキが入って来た。


「どう、ミズキちゃん、動けそう?」


私は初めてダイヴした瑞希に感触を聞いた。

ミズキは手をグーパーしたり、ジャンプしたりして感覚を確認している。


「思ったより凄いんだな。身体能力が向上した自分がその場にいる感じだ。

技術の進歩を肌で感じたよ。たしかにハマる理由も分からなくはない。

ゲーム以外の使い道もありそうなのに勿体ないな」


なるほど好感触だ。ゲーム大嫌いかと思ったけど、そうでもないのかも。


「さてさて、こっちは何とかなりそう、ユウキ、東京リージョンは大丈夫?」


(チャリティーソードがいますからね!大丈夫です!

それにようやく短縮詠唱を実装できしましたので、特権で数名に使えるようにしました。

あともう一息ですよ、ナレカさん!)


(う、うん、ありがとうユウキ)


管理者権限は乱用しないとか言ってた気がするけど。

ユウキとナレカのやり取りを見て何だかゾワゾワした。


「ナレカさん、リアルリバティアスの方は行けそうなんですかね?」


(ゴメン、カレナ、また間に合わなかった。アンタこの状況予想してたの?)


万能鏡越しに憔悴した声でナレカが聞いてきた。


「賭けに出ると言ったじゃないですか。ベラカスは多分倒せないだろうなと思ってました」


(そして、我々は賭けに負けたと。コアの同時破壊は成功したのではないのですか?

タイミングは多少ズレたかもしれませんが)


クラウドもやや憔悴した声で聞いてきた。混乱しているようだ。


「はい、たしかに同時攻撃は概ね攻撃は成功したと言えるでしょう。

ただし、リアルリバティアスとリバティアスダイヴの2箇所だけ、ね」


(まさか!?)


クラウドは私が言っている意味を理解した様だ。


「はい、そのまさかです。そして、賭けには負けてませんよ。

ナレカ、リバティ、視えたね?」


(うん、一度視えたら、見失わない。でもどうして)


「その先にも本体がいます。これで、リアルリバティアスとリバティアスダイヴの東京と大阪、そして、今見えてるルートの先、多分魔域ですが、そこの4箇所です。

これ等を一気に攻撃する必要があります」


ナレカが理由を聞いてきたが、先に何をすればよいかを説明した。


(魔域。そうか、サールテと同じ)


ナレカもようやく状況を理解してくれた様だ。


(そうか。賭けとは、奴を倒せるかどうかではなく、

残りのコアの場所を割り出せるかどうかの方だったのですね)


(もう! だから最初からちゃんと説明してってば!)


説明不足に皆ブーブー文句を言っている。面倒くさいなぁ。


(状況は理解した。では、今一度奴を足止めする。

チャリティソードはまだまだ健在だ。ギンジ、そちらも抜かるなよ)


「あったりめぇだぜ!」


各世界で、マリとリマ、そしてカムイがそれぞれ広域神術付与を行う。

残った皆で一斉に各世界のベラカスに攻撃を仕掛けた。皆タフだね。


「まだ続けますか? こちらはそろそろ飽きて来たのでお終いにしましょう」


ベラカスの攻撃が一層激しくなった。けど、皆必死に私達を守ってくれている。


「じゃ、奴の望み通り終わりにしましょう。鋭利、女神の爪先――」


私とカレナは自分の杖に光の刃を付与する。


(閃光、女神の昇天、神術付与)


さらにカレナと私はそこに光の女神術を付与する。


お互いに光投天槍の準備はできたようだ。


「閃光……女神の昇天」


(暗闇……女神の堕天)


光投天槍を維持したまま続けて私とカレナは上級女神術を準備した。


「そうはさせません!!!」


ベラカスがさらに分身する。全力で私達を止めようとするが。


「ハイライト!カレナビィィィィム!」


(ハイダーク!)


ズビィィィッ!


分身したベラカス達はあっさり私達の上級女神術で消し炭になった。

こうなってくると惨めだね。


「それじゃあ、みんな、ベラカスのコアはあそこね」


私とカレナはお互いの世界でベラカスのコアを指さした。


(あのベラカスに対して攻撃を集中してくれる?)


カレナと私はコアに対して足止めを指示した。


「こちらのコアを破壊してから魔域に着弾させる」


なんだか私とカレナの考えがリンクしてきた様で気色悪いなぁ。

長いこと異界交信で繋がっているせいなのか、意識が共有されてきた様だ。


これで後は東京リージョンだが、リバティに任せてみよう。


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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