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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第87話 カレナの世界の大会


◇リバティアスダイヴ◇


 新設された闘技場には、プレイヤーが続々と集まってきている。

思えばプレイヤーキラーの事件以来、プレイヤー同士の戦闘は御法度にしてきたから、コレは初の催しかもしれない。


「会場に集まった挑戦者は200人か」


ロウガは会場を見渡しながら呟いた。会場にいるのは剣士、戦士、魔術師と様々だ。

さらに観客は200人ぐらいいそうだ。


「これでも最初は1000人近く挑戦者がいたらしいですよ。予選通過したのが100人です。

こんなに人気があるとは思いませんでしたね。これなら定期的に開催しようかな」


客席も人で溢れかえっている。その様子を見ながらユウキは次の企画を考えていた。


「お待たせしましたーっ、リバティアス・グラディエーター、リバグラの時間だーっ

みんな準備はいいかーっ?」


わおーん!


 猫耳の女性が司会と共に歓声が会場に響いた。

我が社自慢の?アンドロイド、ナァカのアバターが司会を務めている。

こちらで預かってからリバティとのコミュニケーションでナァカの感情も多少は豊かになった。

ナァカの司会と共に歓声が会場に響いた。


闘技場は8つのブロックに分かれており、8試合が一気に行われた。

パーティ制で試合を勝ち抜くシステムになっている。


「さあ第一種目はこちら!パーティ戦での魔獣討伐だー」


各ブロックにデモンリザードとデモンオーガとデモンワイバーンが会場に現れた。

各パーティは一斉に戦闘を始めた。


「でぇぇぇい!」


ガキン! ガキン!


「うわっ」


「おっと、第1ブロックパーティ全滅ーっ。ここでリタイアだー」


司会が元気良く退場を告げる。

第一種目で既にリタイアが何パーティか出ている。


「彼等も落ち着いて戦えば勝てただろうに。会場の空気に呑まれたか?」


戦闘の様子を見ながらロウガは呟いた。

魔獣も当時は討伐大変だったけど、今は攻略法も確立されているし、そこまで難しい相手ではないはず。


「地形が平面で、しかも、ブロックで区切られた狭い空間ですからね。

隠れる場所もないし、勝手が違うかもしれません」


ユウキの回答にロウガは「なるほど」と納得していた。


「第5ブロックパーティクリアーっ! 傭兵ギンジ強ーい」


ギンジ達はどうやら勝ち進んだようだ。

チャリティソードも何パーティかに分かれて参戦しており、魔獣討伐は問題なく進んでいる。


「よし、まぁ、こんなのはウォーミングアップだろ。こっからが試合だぜ」


調子の良いギンジ達は腕をブンブン回してアピールしている。

いやー、若いねー。


その後、第一種目は一通り終わり約半数が第二種目に出場となった。


「さあさあ! 会場の熱気は最高潮だ! 続けて第二種目プレイヤー同士の試合だー」


わおーん


皆待ってましたとばかりに歓声を上げていた。

各プレイヤーの端末に対戦表が送られていた。


「お、来た来た。相手は――」


ギンジ達は対戦相手を確認した。

初戦の相手は特に有名人ではなさそうだった。


「へっ、新参者のようだな。お前等、準備はいいか?」


「ばっちり!初期からやってるプレイヤーとして威厳を見せないとね」


「思い知らせてやりますぅ」


「それではぁ! 試合ぃ開始ぃ!」


カーーン!


ナァカの号令と共にどこから持ってきたかよく分からないゴングが鳴らされた。


ガキン!


「ああーっ」


「やっぱり女神技覚えとくんだったーっ」


初戦の相手はギンジのパーティにあっさりやられてしまった。


「うーむ、経験値不足だな。あ、いや、数値的な意味だけではなく、実戦経験という意味でもな」


「そうですね。でも、何人か低レベルの割に奮闘している方々もいらっしゃるようです。

今回のスカウトはそう言った方々が対象ですね」


ユウキのコメントにロウガは頷いた。

魔蟲と渡り合うにはレベルに関係なく、ある程度戦える戦闘センスを持ち合わせた人選が必要だ。


「さて、と、次の対戦相手は、と」


ギンジ達は順調に勝ち上がっている。次の相手は――


「やあギンジ、ざーんねんだったね。君達の連勝記録はここでストップだ」


「おっ、カムイじゃねーか。こりゃマジになんねーとな!」


チャリティソードのカムイとギンジのパーティの戦いが始まった。


ブブブブブブッ……


「ん? なんだあれ?」


 試合開始から1時間ほど経過したころ、場内がざわつき始めた。

空にブンブン不快な音がし始めた。虫の羽音、だろうか?


「うわ、空に虫がいっぱい飛んでるんだけど」


闘技場に空に羽虫が大量に飛び回っている。


「何っ!あれは!? 各員見えてるか? すぐに対処するんだ」


空を見上げたロウガはチャットを開いてチャリティーソードのメンバーに指示を出した。


「おお、何かシナリオ凝ってるなー」


「いや、でもこれ、勝負が有耶無耶になる奴じゃね?萎えるわー」


プレイヤー達は呑気なことを言いながら蟲達と戦い始めた。


「くそっ、当たんない」


「うわっ」


何人か蟲の攻撃をくらって動かなくなっているプレイヤーがいる。

ロウガはその様子をチラチラ見て違和感を覚えていた。


「場内の皆様、現在複数のトラブルが発生しておりますので、誠に申し訳ございませんが、大会を中止いたします。

二次災害防止のため、可能な限り速やかに場内から離れて下さい」


「複数のトラブル? 中止? 何が起きている?」


大会中止までは想定していなかったのか、ロウガはユウキに状況を確認した。


「どうやらリアルの方で暴走したプレイヤーが出た様です。今、警備員が取り押さえてます。

おそらくロウガさん達の学校で起きた一件と同じだと思います」


現実の方の会場でプレイヤーが暴れ始めたという情報が入ってきた。


「馬鹿な! VRゴーグルは別機種を用意したのだろう?

となると、やはり原因はゲームの方にあるのか。我々もすぐにログアウトして……」


「いえ、このままログイン状態でお願いします。原因がゲーム側にあると分かった以上、暴走の契機となる事象はゲーム内で起きているはずです」


「原因究明するにはゲーム内にいる必要がある、か。お前達!聞いたな!

魔蟲討伐は継続。だが、自身のステータスには常に気を配れ!」


チャリティーソードは統率の取れた動きで魔蟲を討伐していく。

暴走した人がこれ以上増えないことを祈るばかりだ。


ロウガは個別チャットでギンジ繋いだ。


「ギンジ、プレイヤーが暴れてるだろう?マリ達と一緒に会場から逃げるんだ」


「んなこと出来っか! 警備員だけじゃ無理だ。俺はログアウトして暴れてる奴等抑える」


「ギンジ!」


ギンジはログアウトした様で、チャットの応答がなくなった。

だが、会場には残っているだろう。


「ロウガさん、ギンジ君たちはこちらでもモニタリングしております。

危険がありましたら、すぐにお知らせします」


 ユウキの言葉にロウガはしばらく目を閉じて考えた後、ひとまず頷いた。

生徒たちのためにも何としても原因を突き止めなくては、と決意した。

そして、生徒達を気にかけながら、魔蟲の討伐を継続した。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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