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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第78話 ナレカの休みとカレナの休み明け


 クラウドは話を終えた。

結局現状の再確認ができただけで、新しい情報はなさそうだね。


「よかろう。では、今後の話をしよう」


王妃は別の話題に切り替えた。


「出徴兵および、提供する物資の準備が終わるのに数日かかる。

それまでは我が国で好きにすると良い」


ちょうどカレナも休暇中だし、ティアジピターを見て回る時間はありそう。


「やっと自由になったな。俺ぁ町回ってくるぜ」


「アタイも適当にぶらつくけど、手配書はもう無効になってるんだろうね?」


ジンギとキズミは羽を伸ばそうと考えているようだが、

町で指名手配されていた現状はどうなんだろうか。確執も気になる。


「安心せい、此度の一件は誤解であったことも宰相の罪についても通達済みだ」


王妃は町の人に通達済みとは言っていたが、不信感が完全になくなった訳でないだろう。

面倒事を持ち込んできた余所者程度には見られそうだ。


「僕は本国と今後の方針を打ち合わせしてますから、帝国軍の皆も休暇にしましょうか。

リマ君、町の人に迷惑をかけないようにお願いしますよ」


「アタシは子供じゃない!」


周りの帝国軍は笑っていた。なんだかんだ帝国軍に馴染んでるね。


「ナレカ君はどうするのです?」


「ナルカの世話があるから、取り合えず近場を回る程度かな。

終ったらカレナと話しないとだし」


「おいおい、お前もちったぁ気分転換しろよ。一日ぐらいなら俺が見ててやろうか?」


別に観光に興味ないんだけど、ジンギとキズミはアタシが遠慮してると思ってるらしい。


「あの生意気な小娘の器か。失魂症の様だが、元の意識体はどこへ行った?」


アタシ達のやり取りをチラチラ見ていた王妃が口を開いた。


「その、異界交信で……」


何だか言いづらいなぁ


「はぁ……この大馬鹿者めが。このままの状態が続くと、長くは生きられぬぞ。

その小娘、妾の方で少々見てやる。うぬも外の空気を吸ってこい」


「あ、ありがとうございます」


やっぱり怒られたか。アタシの旅の目的が少し果たせそうでよかった。

別に引きこもりな訳ではないんだけど、折角だし町を見て回るか。


――その後、数日は皆それぞれの休暇を満喫した。


◇東京◇


 3日の休暇でようやく普通に動けるようになった。

私はオフィスに出勤した。仕事溜まってないといいけど。


「あ、チーフ、おはようございます」


いつものようにユウキが挨拶してきた。

コイツは休暇取らなくて大丈夫なのかな。


「おはよう。なんか変わったことあった?」


「相変わらず蟲が偶に出ますが、それ以外は特に。

そうだ、ギンジさんが連絡を取りたがってましたよ」


そういえば、ギンジから私宛に個別チャットが来ていた。

なんか話したいことがあるらしいけど、休み明けにしろって言ったんだっけ。


私はギンジに連絡を取って会うことにした。

いつもの庭園に行くと、ギンジとマリとセナが待っていた。


「お疲れー、どうしたの?」


「やっと来たか。取りあえず――」


ブゥゥゥゥゥン


もう数人転移してくる者がいた。チャリティーソードのメンバーだった。


「どうやら集まっているようだな。ん? そうか、ギンジってお前達か」


ロウガはギンジに向かって話をした。何の話だろうか。


「えぇ! 超大物じゃないですかぁ。先生もぉ、中々ヘビーユーザーですねぇ」


先生? 話に全く付いていけない。


「なになに? どういうこと?」


「――コホン、自分は高校で教師をやっているのだが、彼等は自分の学校の生徒なのだ」


あらあら、中々狭いコミュニティなのね。


「なるほど、そうだったんですね。それでギンジ、話って何?」


ギンジが話を切り出そうとしたその時――


(おい!)


虚空に画面が現れ、教室のような場所が映し出された。


「うわっ、何だよ瑞希」


ギンジの知り合いが外からコンタクトを取っているようだ。

何だろう、どことなくキズミさんに似てる。


「カレナさんとやらに会えたんだろう?

オフで会えないのか? どういう輩なのか見ておきたい」


どういう”輩”って、私の評価あんまり高くないらしいね。


「おーっと? ギンジの彼女? なに、話ってこれを見せつけたかったの?」


「ちっげーよ!」


ほうほう、中々可愛い反応じゃないか。もうちょっと茶化してやろうかな。


「マリちゃんもセナ君も知ってたの?」


「あはっ、毎日一緒に登校してくるぐらいには仲良しだよ」


「ラブラブですよねぇ」


青春だねぇ。リアルリバティアスにももう少し青春できる要素ないもんかねぇ。


「失礼、そろそろ話を始めてよいか?」


「ダメだ!」


ロウガが本題を切り出そうとするも、瑞希に止められた。


「本題はどういった内容か、軽く聞いてもいいですか?」


話が進まないので、概要だけ先に聞くことにした。


「うむ、我が校で少々厄介な事件が発生したのだが、

このゲームで起きている不可解な事件が関連しているかもしれん」


予想に反して深刻な話題のようだ。青春がどうのとか言ってる場合じゃないじゃん。


「んー、分かった。じゃあ、こうしよう。皆オフィスにいらっしゃいな。

そこで話をしよう。ユウキ、応接室取っておいて」


「分かりました」


 取りあえず瑞希も納得したようで、いったん解散してオフで会うことにした。

ログアウトした私は応接室に向かった。


「先ほど厄介な事件と言ってましたが、何でしょうね」


先に応接室で準備していたユウキがロウガの言っていたことを気にしていた。


「リアルで起きた事件だから、ゲームは関係ないと思いたいけど、

真面目なロウガさんが言うんだから何か根拠があるんだろうね」


いや、もしかしたらギンジの推理かもしれないけど、

いずれにしても話を聞いてみないと分からない。


「さっきの瑞希さんという子も来るんですよね?」


見た感じ瑞希はリバティアスダイヴのプレイヤーではなさそうだ。

込み入った話は出来ないかもしれない。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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