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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第67話 ナレカとカレナを襲う罠


 アタシ達は囚人達と一緒に地下2階に戻って上層を目指した。

しばら歩いたところで、カレナが「待った」と言って皆を止めた。

壁や床の彼方此方に不気味な魔法陣が描かれている。

なんだろう、どこかで見覚えがある気がする。


「この魔法陣は……そうですか、隠すつもりはない様ですね」


カレナがそう呟くと、魔法陣が突然光り出して、

デモンオーガとデモンリザードが大量に出てきた。


「ど、どうして城内に魔獣が!?」


「ひっ! やはり宰相は我々を皆殺しにするつもりか!」


騎士団と盗賊達は怯えていた。丸腰の彼等は、このままでは嬲り殺される。


「舐められたもんだねぇ、今更こんな連中に」


ジンギとキズミは武器を構えて切り込みにいった。


「ナレカさんは囚人守ってください」


アタシとカレナは各自詠唱を始めた。


「轟雷! それは女神の制裁」


カレナは手前のデモンリザードではなく奥のデモンオーガの顔を執拗に攻撃していた。


「何してんだいカレナ? 手前のを先にやってくれよ!」


デモンリザードの対処で手一杯のキズミ達は、手を貸さないカレナに怒鳴っていた。


「いいから、集中してください。デモンリザードを足止めするだけでいいです。

そろそろこっち来ますよ! おら、どうしたノロマ!」


カレナの執拗な攻撃と挑発で怒りだしたデモンオーガが暴れ始めた。

付近にいるデモンリザードを次々と薙ぎ倒してこちらに近づいてくる。


「デモンリザードはアイツに勝手にぶっとばされます。

程々に相手にして、デモンオーガをやりますよ! そら、神術付与!」


カレナはジンギに雷属性を付与した。


「しゃあ! 女神技!迅雷瞬突! オラオラオラ!」


ズバズバズバ!


雷を纏った連撃を叩き込むとデモンオーガはダウンした。

さらに奥のデモンオーガのパンチが振り下ろされるが、ジンギはさらに踏み込んで交わしつつ足下に一撃を入れる。


「す、すごい!なんて強さだ」


騎士団と盗賊達は呆気に取られてた。


「よそ見してんじゃないよ! 雑音!それは女神の絶叫。神術付与! 全員耳ぃ塞ぎな!」


キィィィィィィン!


キズミはその場に剣を突き刺すと、強烈な金切り声が地下に鳴り響いた。

敵の動きが全員鈍くなったが、囚人達も流れに付いてこられずうずくまっている。

アタシはその隙に充填詠唱を完了させる。


「暗闇! それは女神の堕天! ミドルダーク!」


再奥のデモンオーガに向かってミドルダークを放った。

奥でブラックホールが発生し付近にいた敵を次々と飲み込んだ。

壁や天井が若干抉れた後だけが残った。


その後、動きの鈍くなった残りのデモンリザードを掃除して、戦闘は終了した。


「げへへ、こりゃ、たまげた。とんでもねぇ強さだ。

ティアマーズが復讐にでも来たらこの国終わっちまうんじゃねぇの?」


「!? ナレカ殿!ティアマーズは無事なのですか? 宰相があの国はもうダメだと」


女騎士は縋るような目でアタシに問いかけてきた。


「健在だよ。真相は誰も知らないから復讐しに来るとかはないと思うけど」


騎士団は泣いて喜んでいた。それにしても宰相がなんでそんなことを言ったんだろう。


「じゃあ、みなさんデモンリザードの武器を回収してください。

これで地上を目指しましょう。地下1階には兵士がいます」


カレナの指示で皆武器を拾う。


「ところで、そろそろ私戻っても大丈夫ですかね?」


カレナは半笑いで聞いてきた。もちろん大丈夫ではない。


「だめだ! もうちょっと付き合ってくれ!」


カレナは棒読みで「ですよねー」っと言って地下1階を目指していた。

リバティアスダイヴに戻る転移魔法陣は地下2階にある。

戻る方法は後で考えてもらおう。


 地下1階への階段を上る。今度はキズミが「しっ」と言って皆を止めた。


「階段上った先に兵士2人だったね。後ろを向いてるはず」


キズミとジンギはシミュレーション通り抜き足差し足で階段を上り2人の背後から口を押させて気絶させた。


「お見事! 私は気絶させる技がないので、そのまま暗殺してましたね」


カレナが物騒なことを言っている。できる限り殺生は避けたいって言ったでしょ。

気絶させ兵士の身ぐるみをはぎ取って騎士団に来てもらった。


「待った。向こうから見回りが3人近くに来るはずだ」


 階段上ったところは小部屋になっており、さらに廊下が続いている。

アタシは透視投影で廊下の向こうから見回りの兵士が来るのを確認した。

ただ、彼らは廊下の途中で引き返す巡回ルートだ。


「貴様! ここで何してる!」


「おほほほ、捕まえてご覧なさい」


兵士に扮したジンギがわざと声を上げて挑発するカレナを追いかける。


「どうした? 何事だ」


それを見た3人の兵士達は、槍を構えてこちらに走ってきた。


ガン! ガン!


小部屋に入ったところで、両脇にいたキズミとアタシが気絶させる。

3人目は騎士団がタコ殴りにした。なんだか可哀想ね。


「廊下まで来る兵士はもういないね。先を急ごう」


 アタシ達は廊下を走って地上階の階段を目指した。

地上階への階段は外になっている。普通に歩くと半身が外から丸見えのため、皆にしゃがむように指示した。


「そういや、聞いたか?囚人共の処刑の話」


「ああ、何もそこまでしなくても、と思ったんだがなあ」


階段を上った先に兵士が3人。予測済みのため、これもすぐに気絶させた。

ここまではシミュレーション通り。しかしーー


「ちっ、兵士が増えてるじゃないか。外に出てた奴等が一部戻ってきたね」


キズミは舌打ちして様子を伺っている。

どうする?モタモタしていたら、どんどん戻って来そうだ。


「せっかく地上まで来たんですから、強行突破しますか。盗人さん、陽動してもらえます?」


「げへへっ、ソイツが対価ですかい。じゃあ、なるべく多くの兵士を引きつけやしょうかね」


盗人達は大げさに曲がりながら走り出した。


「はっはー、鬼さんこちら!」


「待て貴様等! ーーん? 何っ!」


1テンポ遅れて兵士がアタシ達に気づいた。


「雑音!それは女神の絶叫。神術付与! 全員耳ぃ塞ぎな!」


キィィィィン!


強烈な金切り声と共に兵士達がその場に伏せた。

兵士は犬の獣人種がほとんどなので効果は抜群だ。


あたし達は門の前までダッシュした。カレナは詠唱しながら走っている。


「!? 何だ貴様等は?」


しかし、タイミング悪く外出から戻ってきた兵士達に出くわしてしまった。


「くっっそ!」


「はいはい止まらない止まらない! ごり押ししますよ。

爆炎!それは女神の憤怒! 広域神術付与」


カレナはアタシ達と騎士団全員に神術付与をかけた。


騎士団は急に剣が燃えだしてビックリしていたが、すぐに戦闘モードに切り替えた。

燃える武器を前に狼狽える兵士達を制圧するのは容易だった。


「カムイの術、いつ覚えたの?」


「運営ですから」


鼻息を荒くしたカレナから意味は分からないが自信満々の返答が返って来た。


「貴様等、ただで済むと思うなよ!」


気づいたら盗人は逃げ出しており、追っていた兵士達がこちらに来ていた。

ちょっと切り上げるの早くない?


「あー、後でお仕置きですね。アイツ等」


そんなこと言ってる場合じゃないってば。

さすがに疲れてきたが、門の前まで来て捕まるわけにはいかない。


「そこまでです!」


門の前に大声の主、クラウドが立っていた。


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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