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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第61話 カレナが作るティアジピター


 私は転移魔法陣を抜けてリバティアスダイヴに戻って来た。


「ふぅ、やっと、戻って来れた。冗談じゃないよホントに――。ん?」


チャリティソードの面々が武器を構えてこちらを見ている。

何これ??


「ん? カレナ殿か。ナレカ殿も一緒か。気をつけよ!

転移魔法陣の先にこちらに対して攻撃を行った者がいる。

そちらは戦闘中ではなかったか?」


ロウガが武器を構えたまま質問してきた。どうしたんだろう?


「えっと、戦闘中と言えなくもないかな。皆こそ戦闘中だったの??」


「うむ。蜂の魔蟲と戦闘中であったが、転移魔法陣から突然ビームの様なものが飛んできて我等の仲間と蜂を無差別にまとめて消し炭にしていったのだ」


何それ怖い。私達誰かに狙われてるの?

ふと、隣を見るとナレカは青い顔をしていた。コイツずっとこんな感じだな。


「え……それってカレナが放った上級女神術じゃないの?

アンタ、転移魔法陣に向かって放ったよね……?」


――ん?

私は転移魔法陣から真っすぐ地面が抉れてるう状態を確認した。

状況的にその可能性が高い気がしてきた……。


「……コホン!その話は本当か?カレナ殿? 言われてみればハイライトの様に見えた」


ロウガはわざとらしく咳払いをすると、静かに私に質問をした。

あれ?なんか視線が痛い気がする……。


「あー、なんか、そうみたいですね」


 ギンジ達、消し炭になったプレイヤーがリスポーンして戻った後、私は経緯を皆に説明した。

向こうに行った瞬間に兵士に囲まれた状態だった。

窮地を脱するために仕方なく、仕方なく、上級女神術を使った旨を伝えた。


「いや、大変だったのは分かったが、お前俺達のこと考えてなかっただろ!」


ギンジがキレ気味に文句を言いながら、小突いてきた。


「痛っ! 少しは考えてたというか……

部屋の中だったからどっかにエネルギー逃がさないといけなくて」


私は小声で答えた。別に本当に死ぬ訳じゃないしいーじゃん。


「部屋ん中で、んなもん使うな!? よく生き埋めにならかったな」


「ワザとではないの。本当にごめんなさい……」


ナレカが謝罪してくれた。

ロウガは目を瞑って難しい顔をして考え込んでいる。


「まぁまぁ、いいんじゃない? 隊長。ちょっとびっくりしたけど。

敵じゃなくてよかったよ。だから――」


カムイがフォローしてくれた。この人良い人だ。


「――ナレカは許す!カレナは許さん!」


と思ったが、カムイは捕捉を入れた。


「そうだそうだ! カレナもまず謝れー!」


「そぉですよぉ、リーダー灰になっちゃったんですよぉ」


セナとマリには謝れ、謝れ、と何度も詰め寄られてしまった。


「プッ! ゴメンて」


「チーフ、笑うとところじゃないですよ……」


だって、リーダー灰になったなんて言われて、笑うなはズルい。


「ふぅ、半ば仕方ないということは分かった。この件はここまでとしよう。

それで、まずはナレカ殿、無事で何よりだ」


ロウガは深呼吸をして真面目な話に戻した。


「ありがとう。一応無事なんだけど、さっきカレナが説明した通りで、まだ安全とはまだ言えない状況なんだよね」


ナレカはまだ城を脱出できていない旨を伝えた。


「ジンギとキズミも一緒なんだな。兵士に見つかんねーようにしろよ。

で、カレナ、今回はどうやってナレカ達を助けるんだ?」


ギンジは向こう側の状況を心配しながら今後の対応を私に聞いてきた。


「チーフ、ティアジピターの宮殿をまずは再現するんですよね。

そこから兵士の配置と巡回ルートを確認して脱出経路をシミュレーションする。

というところではないでしょうか?」


ユウキが全部説明してくれた。うん、優秀な助手君だ。


「さっすがユウキね! まずは、アタシが宮殿内を透視投影するから見てもらえる?」


ナレカはユウキと再現作業の段取りを始めた。この二人仲良いな。


「なるほど。今回はパーティを組んで強敵を倒すという類のクエストではないようだな」


「はい。拷問を受けそうになったから、玉砕覚悟で尋問室を吹っ飛ばした。

何とか瓦礫に守られて生きていたので、そこから目的の場所まで行こう、というシチュエーションです。なるべく敵に見つからないように進んでくので、

ステルスアクションのイメージですね」


「面白そうじゃねーか。俺達はやるぜ!ジンギ達を助けるためにもな」


ギンジはいつものノリだったが、ロウガはまだ難しい顔をしていた。


「ふむ。しかし、理由もなく尋問室に連れて行かれるというのはどうなのだ?

1プレイヤーとては、報酬があったとしても、捕まりに行くというのが……どうも」


一理ある。突然爆破された尋問室から始まるというのは設定としてイマイチか。


「チーフ、ひとまずティアジピター宮殿の建造が終わりました。まだもぬけの空ですが」


ロウガ達と話してる間にティアジピター宮殿が建造された。


「おお!すごいね~。隊長、ちょっと下見して来てもいいかい?

誰もいない城内を散策してみたい」


カムイはウキウキしながら宮殿を見上げている。


「自分は構わんが、リリース前にプレイヤーに見せるのは運営的に大丈夫なのか?」


ロウガは私達に確認をしてきた。カムイが笑いながら睨みつけている。


「あーもう! 分かりましたよ。これで消し炭にした件はチャラにしてくださいよ?」


特定のプレイヤーだけ贔屓するのはちょっとアレな気がするけど、仕方ない。

事情知ってる人達だしよしとしよう。


「分かればよろしい。ギンジ達も行くだろう?」


 カムイはギンジ達と一緒に宮殿の中に入っていった。

兵士がいたらとっ捕まってるね。……あ、そうか。思いついた。


「ロウガさん、兵士を配置して城に入ったら兵士達に捕まるようにしましょう。

兵士は勝手に入っちゃいかんと言うだけで、城には入れるようにするんです。

で、それでも城に入ろうものなら拘束して捕まるんです」


好奇心で入ろうとする輩は一定数いるだろう。


「プレイヤーを罠にかける気なのか?」


「罠ではありませんよ~、兵士が勝手に入っちゃだめだぞって警告するんですから」


兵士が口頭で注意したとしても、城内に入る隙があるなら、ゲームの世界だし、好奇心で入ろうとする者は少なからずいるだろう。罠と言えば罠なんだけど。


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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