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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第2章 ティアジピター編 ~ナレカとカレナの世界への侵略者~
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第43話 カレナとバグ対処


 私達一行は庭園の遺跡付近に向かった。

見て分かるような異変は起きてないから調査は難航するだろうと思われたが、

あからさまな異変がそこにはあった。


庭園近辺の木々、草木か食い荒らされた様な光景が広がっていた。

せっかくの綺麗な庭園が台無しだ。皆の憩いの場が……。


「うげっ、なんだよ、こりゃあ」


その無惨な光景を見て皆驚いていた。


「リバティ、何か分かった?」


虚空にモニターが現れ、当時の記録が再生された。


(虫型の魔物が数匹付近の自然を食い荒らしていたようです。

ただ、こちらで生成した魔物ではないので、制御できないです)


”何かが動いている”とはそういうことか。

見に覚えのない虫型の魔物か。まさしくバグだね。


「さて、どう対処したもんかねー。まずはその魔物を見つける必要が――」


「キシャァァッ!」


デカいダンゴムシの魔物だが出て来た。


「おっ!雑魚敵が出やがったな」


ギンジ達はすぐに展開して戦闘態勢に入った。


「くらえっ!」


ヒュン! ズバッ!


「キシャァァッ!!!」


ギンジに斬られた魔物が緑の液体を噴き出して後ずさる。


「よーし、こいつはおまけだっ!」


ヒュン!ヒュン!ヒュン!


続いてセナがテンポ良く矢を3発発射し、ダンゴムシの魔物にヒットする。

魔物を1匹倒した。だが、まだ数匹残っている。


グルングルン!


「おっと!あぶねぇ」


魔物は体を丸めて突進してきたが、ギンジはこれをヒラリと避ける。


「爆炎! それは女神の憤怒ぅ! ローォフレアァ!」


マリが火の女神術を放ち魔物を倒した。


「轟雷! それは女神の制裁! ローサンダ!」


続いてユウキが雷の女神術を放ち魔物を倒した。どことなくユウキは楽しそうだ。

程なくしてすべての魔物を始末した。


「これがバグの正体か?」


ギンジが私に聞いてきた。


「いや、これはデモンピルって言うリアルリバティアスに普通にいる種で、

ウチで再現した敵キャラだよ。ただ、トラップ的な敵キャラで、

こちらから攻撃をしないと敵対行動を取らないようにしていたはずなんだけど……」


先ほどのデモンピルは何だか気が立っていて、明らかにこちらを敵と認識して攻撃してきた。

勿論こちらからは仕掛けていない。想定外の行動だ。


「凶暴化の原因は私とリバティで調査します。

これがバグによるものだとすると少々厄介ですね」


「そうだね。ちょっと死骸消さないようにして調べよう」


このゲームはリアリティを出すため死骸がしばらく残る仕様だ。


「さて、いったんここでの調査は終わりかな。

自然を食い荒らしてたのがコイツ等だとして――」


ザザッ!

私の後ろで何か物音がした気がする。


「おいカレナ! 危ねぇ!」


ザシュッ!


私はギンジに突き飛ばされて難を逃れたが、

微妙に敵の攻撃が掠ったようで、傷を追ってしまった。


出て来たのは大きなカマキリの魔物の様だ。


「随分とご挨拶だな。こっちが本命か?」


ギンジは剣を構え直した。


「デモンマンティス? ……にしては大きいし、なんか見た目凶悪だね」


 デモンマンティスというカマキリの魔物はゲーム内に再現している。

ただ、全長2mぐらいの魔物のはずで、目の前にいる奴は倍以上ある。

それに、鎌の部分も何だかギザギザしてて凶悪だ。


「キシャァァッ!」


ズシン!ズシン!ズシン!


デモンマンティスもどきが襲いかかってきた。

鎌を地面に突き刺す攻撃を連続でして来る。


ギンジ達は何とかステップで致命傷は回避しているが、

何度か掠っているようで、多少のダメージを受けている。


「この野郎!」


ガキン!


ギンジは剣で攻撃するが、本体の懐が深く、鎌が邪魔で中々踏み込めない。


「チッ! めんどくせぇな。お前等攻撃続けろ!」


ギンジはそのまま近接戦を続けてヘイトを自分に向けさせた。

マリ達は遠間からチクチク女神術を当てて敵の体力を削る。


「キシャァァッ!!」


段々と敵は両手をわっと広げてローフレアを嫌がる素振りを見せ始めた。


「よーし! 轟雷! それは女神の制裁! 神術付与シン・グラント


 ギンジは女神技ヴィーナスアーツを準備した。

女神術と剣術の融合技で、剣にローサンダを付与している。

次に敵が両手を広げたタイミングを狙って技を放つ。


「隙あり! 迅雷瞬突!」


バシュッ!


デモンマンティスもどきにクリーンヒットした。

仰け反る敵に向かって続けて迅雷瞬突を放つ。さらにマリ達も追い打ちをかける。

やがてデモンマンティスもどきは絶命した。


「ふぅ、危なかったな。こいつは初めて戦う敵だ」


たしかに私も見たことがない。


「ちょっとちょっとぉ!? 経験値入ってませんよぉ? 結構強かったのにぃ」


マリがブーたれていた。経験値が入ってない?いよいよバグっぽいね。


「みんな、リバティ、どうなの? この敵見覚えがないんだけど」


アタシはバックのエンジニア達とリバティに状況を確認した。


(チーフ、この敵はゲーム内の敵ではありません。

データベースにない魔物です)


リバティが回答をくれた。どういうことだろう?

誰かが不正にプログラムを持ち込んだ?


「やっぱり何か別のウイルスに感染してるってこと?」


(分かりません。解析中です。ただ、中身を読みとれません。

プログラムではないかもしれません)


プログラムじゃないものが動いてるってそんなことあり得る?

暗号化されてるとかじゃなくて? じゃあ、あれはなんなのよ?


「チーフ、ひとまず死骸を回収して解析してみます。出来るか分かりませんが……」


ユウキは袋の魔導具を取り出し、中に死骸を詰め込んだ。

管理者権限を使ってオブジェクトを回収している様だが、何だか滑稽な様相だ。


「……今度こそ終わりか? 何だか気味が悪いな」


私達は周囲を警戒して辺りを見渡した。

この荒らされ具合を見るに一匹じゃないだろうけど――


ザザザッ!


予想通りまだ終わりじゃないらしい。

先ほどのデモンマンティスもどきが大量に現れた。


「うわわっ! もう無理無理無理!」


「こりゃダメだ! 皆、いったん逃げよう!」


 私は皆に退却するよう促した。先ほどの強さだとすると、複数相手にするのはツラい。

それにバグだとすると、あまりプレイヤーと接触させない方がいい。

経験値入らないらしいし。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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