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リバティアスダイヴ ~カレナとナレカの仮想世界 カレナはナレカの世界を救うためゲームを作る~  作者: リバティ
第1章 ティアマーズ編 ~カレナの魔物討伐シミュレーション~
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第19話 ナレカの戦力増強


「カレナ、取り合えず、今後の方針はどうしようか?」


ナレカが今後について聞いてきた。


「まずは、女神技を使える者を増やして、練度を上げることでしょう。

あと、ナレカさんは最低でも中級女神術を何か覚えた方がよいのでは?」


「そうね。それは痛感した。でも初級しか使えなくて。魔力足りないのかな?」


「いや、普通に高魔術の使いすぎで、女神術使う余裕がないんじゃないですかね?」


ナレカはあー、と言う顔をしている。


「そうかもね。いずれにしても魔力不足か。ちょっと修行?レベル上げ?するか」


「意識体分離したまま本体だけで修行は出来るんです?」


「出来ないことはないけど、ものすごく効率悪いね」


ナレカはダルそうに回答した。


「あぁ、やっぱり本体と意識体で魔力を折半してるんですかね?」


リスクゼロってことはないだろうと思ってたけど。


「そんなことはない。本体と意識体がつながってる限りは本体から魔力は供給できる。

それよりも意識が2世界に分かれてるんだから、五感からの情報はほぼ倍よ。

集中して特訓しなきゃいけないのに気が散って修行にならないじゃない」


なるほど。ゲームしながら運動もしてる感じなら、そりゃそうか。


「次はいつ頃来られますか?」


「必要があったら。まぁ、2週間後ぐらいには1回顔を出すかもね」


ナレカは転移魔法陣を通ってリアルリバティアスに帰っていった。


◇リアルリバティアス◇


 リバティアスに戻ってからアタシはティナマーズ庭園で攻撃女神術の修行に励んでいた。

一応中級女神術は使えるようになったけど、まだ足りない気がする。


「ナレカ、ここにいたのか。女神術の修行してたのか?

いったん落ち着いたんだし、ちったぁ休めよ」


ジンギが話しかけて来た。


「休んだよ。ただ、カレナに今のうちに修行しとけって言われてね。

傭兵団も女神技使える人かなり増えたみたいじゃない」


「あぁ、俺も色々できるようになった。こんだけいりゃ神術師団を立ち上げられそうだ」


神術師団か。周辺国には特徴的な軍隊を持っているところもある。

そこに連なる軍隊になれるかもしれない。


「それで、アタシに何か用?」


「あぁ、お前に客だ」


客?誰だろう。


「ナレカいるかい? 邪魔して悪いけど、ちょいと時間あるかい?」


冒険者ギルドの女戦士キズミがやって来た。


「冒険者のキズミだっけ? 珍しいね。どうしたの?」


「あぁ、ちょいとダンジョン攻略をするのにアンタの力を借りようと思ってさ。

軽い息抜きだと思って付き合ってもらいたいんだが、どうだい?」


どうやら冒険者達の仕事に付き合ってもらいたいらしい。


「フーン?今は冒険とか遊んでないで、戦力増強しといた方がいいんじゃない?」


「だからこそさ。

何も道楽で行くんじゃないよ。戦闘訓練にもなるし、いい素材や武器も手に入るんだ。

戦力増強になるだろう?」


一理あるかもしれない。一人で修行するより魔物相手の方が訓練になるか。


「分かった。それで、ダンジョンって言うけど、どこよ?」


「手始めに王都西側の荒野の先にある洞窟だね。ここは手早く済ませられそうだからね。

いい鉄鉱石が手に入るんだ。武器の強化に持って来いだよ」


武器の製造、強化が出来るなら悪くない。


「了解。あんまり行った事ないから、いい訓練にはなりそうね」


「面白そうだな。俺も一枚噛ませてくれよ」


ジンギが乗って来た。


「構わないけど、傭兵雇う予定はなかったから、そんなに払えないよ」


「別にいいぜ、今回は金目的じゃねぇ、俺が個人的に趣味で参加するだけだ」


たしかに、そんなに払えないなんて言ったら他の傭兵団は、特にリマは納得しなさそうだ。


 戦士キズミのパーティーとアタシとジンギで西の洞窟に入り込んだ。

洞窟に入るなんてなんだか久しぶりだ。ジメジメしててあまりいい環境ではない。


「久々にまともに冒険者の仕事が出来そうだねぇ」


キズミは上機嫌だった。


「こんなジメジメしたところにわざわざ入って楽しいの?冒険者って謎ね」


「先にお宝があるってなったら気分も上がらないかい?」


「金目のもんだったら、悪かぁねぇな」


「いや、そんなにお金に困ってないし。洞窟に入ってまでお宝ほしいかと言われると別に」


薄暗いし、空気悪いし、何が楽しいんだか。


「やれやれ、賢者会の優等生さんは、小綺麗なところじゃないと生きられないもんなのかねぇ」


キズミは大げさにため息をついた。

何だかバカにされてる気がする。


「はいはい、いいから取るもん取ったらさっさと出るよ」


ザザッ!


「止まんな」


「敵?」


「みたいだね。この突き当りだよ。息遣いが聞こえる。4~5体ってところかい」


洞窟に敵か。スライム?、ゴブリン?


「透視投影。デモンウルフが6体。野獣ね」


「やっぱアンタがいると楽だねぇ。丸見えじゃないか。お前たち狩るよ!」


突き当りから一気に飛び出して、魔獣を狩る。


ザシュッ! ザシュッ!


「ギィエェ!」


「ま、こんな連中じゃ女神技使うまでもねぇな」


ジンギは剣を仕舞いながら言った。まだまだ余裕がありそうだ。


「分かっちゃいると思うけど、奥に行けば行くほど敵も面倒になってくる。気を引き締めな。

それはそうと、ナレカ、アンタの魔術でどのくらい奥まで見える?」


アタシはさらに透視投影で奥を見通すが、暗くてよく見えない。


「ちっ、やっぱ灯りがないと無理そうだねぇ」


「見える範囲に鉄鉱石はないね。もう少し奥か」


面倒くさいけど、まぁ武器の強化ができるなら行くしかないか。


かなり奥まで進んだところで、キズミがまた立ち止まった。


「この先は広くなってるようだね。ナレカ見えるかい?」


「へぇ、そういうの分かるもんなのか?」


ジンギは感心していた。


「風の流れとか音で何となくね。ナレカ、どうだい?」


野生の勘だろうか?この人なんか野性的だし。


透視投影したところ、確かに広間になっているようだった。

しかも先ほどのデモンウルフが群れで待ち構えているようだ。

さらに奥に大きめの影が2つ見える。


「うわっ、かなりいるんだけど、これとやり合うの?」


「野獣退治なんて朝飯前だろ?」


さすがに数が多いんだけど。

キズミ達は躊躇いなく突撃していった。


「相手は狼だ!耳を潰しゃあいいんだよ! ナレカ、詠唱始めな!

騒音!それは女神の絶叫!神術付与! 耳ぃ塞ぎな!地音衝撃!」


キズミの放つ金切声の様な不快な音でデモンウルフたちの聴覚を封じた。

耳のいい狼には絶大な効果があったようで、動きが鈍くなっている。


「オラオラ、どうしたどうしたーっ」


ジンギがデモンウルフを次々と葬っていく。


アタシも女神術の詠唱する。少し時間がかかった。


「暗闇!それは女神の堕天! ミドルダーク!」


目の前の空間が割れて闇の力が溢れ出す。

周囲20匹程のデモンウルフが闇に飲まれていく。


「覚えたのは闇属性か。お前、何か心に闇でも抱えてんのか?」


ジンギが相変わらずデリカシーのないことを言ってくる。


「うるさいな、今しっくり来たのがこれだっただけだって!」


アタシは投げやりに返答した。

付近に野獣はいなくなったので、さらに奥に進む。


シュッ!

その時、暗がりから巨大なシルエットが現れ、キズミを攻撃してきたが、


「甘いね!見えてんだよ」


キズミには見えていた様で、難なく攻撃をかわす。


「奥にいたのはデモンオーガかい。しかも2匹とはね」


「キズミ、左の方をやれ、右の方は俺がやる」


「あいよ! 付いてきなお前たち」


パーティは2手に分かれてデモンオーガに攻撃を仕掛け始めた。

アタシも次の中級女神術を唱え始める。


もはや何度目か分からないくらいコイツとは戦ってきた。

攻撃パターンは完全に把握しているため、敵の攻撃は当たらず、

こちらの攻撃はドカドカ当たっていた。


数分でデモンオーガの討伐は完了した。


「はぁ、まさか洞窟にも魔獣がいるとはね」


これは補充という訳ではなさそうだ。迷い込んだのだろうか。


「ま、デモンオーガなら、今のアタイ等の敵じゃないね。それよりほら、見てみな」


キズミの指差した方にキラキラ光る意思が見える。上質な鉄鉱石の鉱山だ。


「お~、悪かぁねぇな」


「ここまでの道の安全は確保したから、王都から採掘者を呼び込んで、

根こそぎ持って行こうじゃないか」


その後、採掘者が次々と洞窟に入って来た。


「おぉ、すごい!これほど上質なのなら高値が付きますよ」


採掘者の他に商人も混じっているようだ。まぁ好きにしてくれればいいけど。


「鉱山の先に行くんじゃないよ! そっちの安全は確保してないからね!」


「まだ先があるの?」


「あぁ、だけど、それはまたの機会だね。今日はここで引き上げるよ」


やっと外に出ることができた。空は日が沈みかけており、夕方だった。


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

面白いと思った方は、いいね、評価、ブクマ、感想、誤字ご指摘、何でも結構ですので、いただけますと幸いです。

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