好奇心
僕は魔王様の指示によって火のコアを守っている。
これから勇者がここに来るらしい。
これまでに風のコアと光のコアが破壊されていてそれを守っていた仲間まで死んだ…
なんとしてもここで勇者を食い止めなければ行けない。
勇者「ここか…」
魔法使い「そうみたい!」
賢者「あれが火のコアね」
商人「あれを壊して売れば…」
勇者「うむ、」
火「困るよ!そんな事されたら」
勇者「魔王には別に倒す必要は無いし、本当にみんな困ってるならいつか誰かが倒す。
コアを壊せば市民からは称賛されるだろう。」
魔法使い「その通りです!」
賢者「すごいです!」
商人「賛成!」
火「賢者までなんでそんなことを?!」
賢者「賢者というのは僧侶と遊び人を極めてなる事のできる職業です」
火「うわぁ…ちょっと傲慢すぎるでしょ…」
勇者「ふん、覚悟しろ」
火「まぁ、負けるわけには行かないから!!」
勇者をあっさりと倒した
火「仲間の仇!
魔王様!勝ちました!」
そこには魔王様は現れない上に勇者の死体が消えたのであった。
火「えっ…どういうこと…?」
そして勇者が現れた。
勇者「俺達は転生者だ!
死んでも何回も生き返る。」
火「なに…この威圧感…」
さっきよりも勇者より一段と強くなっていた。
商人「わたしたちはレベル上げをして強くなったからね」
魔法使い「私達はプレイヤー、あなたは中ボス。
いつかは負ける運命にある」
勇者「そういう訳だ。」
火「喰らえ!」
勇者「その攻撃は見切った」
火「ならこれでどうかな?」
勇者一行を倒すことができた。
しかしまた何度でもレベル上げをされて攻撃をされているうちにどんどん劣勢になって動けなくなっていた。
火「アハハ…早くとどめを刺せよ。」
勇者「もう67レベルだ。そろそろ勝てるぞ」
そんな時だった。
市民「ついに見つけた!」
市民「捕まえろー!」
たくさんの市民が勇者を捕まえた。
市民「見つけたぞ!これがセーブデータだ」
市民「じゃあこれを書き込んで常にこの時間にしか戻れなくするんだ!」
市民はセーブデータに今の時間の記録を書き込んだ。
火「どうして勇者を?」
市民達の後ろから王らしき人物が現れた
王様「わたしが王です。いままで誤解をしていて本当に申し訳ない…
そなたの守っていたコアはとても大事なものだったのだ」
火「魔王様は世界を征服しようとしてたんじゃないの?」
王様「そうではないのだ、コアというのはじゃな。
大地・水・光・火・風・音の6つに分かれていた。
そしてそのコアを壊すと水の場合は世界から水がなくなってしまったり、大地の場合は地面がなくなってしまう。
そしていままで壊された風と光じゃが風のコアが壊されてしまった事によって風が吹かなくなってしまった。
そして光のコアも壊されてしまって光もほとんどなくなってしまった。
火によって生活面では大丈夫じゃがな
しかし、その火が無くなってしまえば人々の暮らしに何が残る?
火はある意味、希望の火でもあるのだ」
火「希望の火…」
王様「勇者を捕らえた理由についてじゃが、勇者は世界を救おうとせずに村を滅ぼしたり悪行を行っていた。
勇者だから何でも許されるような世の中でその勇者がやりたい放題ということで民衆の怒りは頂点に達していた。
市民が少し前からコアを壊すなという反対運動を王国の前で行ってな、こうして対処した。」
そこに魔王様が現れる
魔王「我が魔王だ。人間の王よ、
この事は感謝しているぞ
我は23代目の魔王だが22代目の頃の魔王が色々やらかしていた事で評判が悪かったらしいな。
我は世界を征服しようとは思っていない。
光のコアと風のコアの事だが
さすがにこの2つのコアがなくなってしまえば環境が大分大変なことになるだろう。コアが完全復活するには200年かかるが、それまでに我の魔力で世界のバランスを整えておこう。」
王様「ありがたい。感謝するぞい」
あれから2年、魔王様はなんか無能というか…
僕自身の忠誠心はそんなに無かったので
人間の王様を護衛することにした。
コアは人間が常に守ってくれているらしく、
襲撃されたらそれぞれのコアの担当がいつでもワープ出来るようになっているようだ。
風のコアの子と光のコアの子も後198年経てばコアと共に蘇るらしいので
それまで楽しみに待っていることにした。
あの勇者達4人は死刑が決定して、牢屋の中にいるらしい。
でも違和感があった。
なぜ2000年間もずっと由緒正しい血を引いてきた勇者達4人が悪事を起こし、村を滅ぼしたりしたのか。
真の勇者がこの世界のどこかにいるのではないかと
王国の秘密裏にされている研究会で話題になっていた。
もしかすると外の世界から来た者が 物語の改変を…